サントラCD4 ADDITIONに入っているドラマのテキスト化です。
9割できたので試しに出してみます。
どこかおかしいところなどありましたら、遠慮なく言ってください。
アスカ:えぇ〜、シリーズ好評に付き、番組延長〜〜?! ミサト:そぉ。 アスカ:そんなの聞いてないわよぉ リツコ:今、聞いたでしょ トウジ:ふん。久しぶりに呼び出された理由が、これかいな ケンスケ:せっかく番組終わって、のんびりやってたのにな 冬月:残念ながら、楽天の日々はもうおしまいだな ゲンドウ:あぁ。すでに放映再開の日取りまで決まっている マヤ:もうそんなディープなことまで。 日向:放送開始のゴーサインはあれほど手間取ってたのに 加持(青葉):世の中現金なもんさ アスカ:でも、なんで上の人たちが商売優先で決めたことに私らがつきあわなきゃならないのよ ミサト:経済は社会の基本、人気はおまんまのバロメーターよん レイ:昔の人が言ってた、「いつまでもあると思うな人気と仕事」 リツコ:才能の枯渇も恐怖の対象ね ミサト:明日の保証がないこの世界、こうして仕事があるだけましってもんよ アスカ:まぁ、そーね。病院のベッドで寝てるよりは、確かにましだわ。了解、やりましょ レイ:現在の状況は? ミサト:それがマジにスケジュールないのよ リツコ;脚本は今日まで、セリフの録りは、なんと今晩なのよ 一同:どっひぇぇ〜 ミサト:だから夕方までにアイディアまとめないと間に合わないのよ アスカ:そんな、無茶なぁ〜 ミサト:仕方ないわよ、キングの大月さんの意向なんだから。一度OKしちゃったしぃ。ま、これも人気番組の宿命ね。 リツコ:すでに決定済みの事柄に、いまさら文句言っても始まらないわ。現実を素直に受け入れ、対処しなさい。 アスカ:えぇ〜、どぅえもぉ〜 ミサト:デモもストライキもないわ。いつまでもだだこねてないで。 リツコ:そう、今や問題はどうやってこの危機を乗り越えるかよ マヤ:みんなで力を合わせて、ですね。 アスカ:偽善的。 トウジ:はなからこりゃぁミエミエでべたべたの展開やな マヤ:とほほ、近頃の子供はずいぶん醒めてますね ケンスケ:そんなことより今は具体的に問題点を列挙、その分析比較、後にしかるべき結論を導く時じゃないんですか? マヤ:すっごーい、近頃の子供は、しっかりしてますね ケンスケ:そんなことより、人気の回復、維持、増幅をストレートに願うなら、てらいなくあの男の復活を、今は試みるべきでしょう ミサト:あ、ご心配なく。すでに彼は用意してあるわ カヲル:渚カヲルです。再びよろしく。 アスカ:出たわね、ホモ男 カヲル:根拠の足りない言いがかりはやめてくれないか。おっと、君に足りないのはおつむと慎みの方だったかな アスカ:余計なお世話よ! トウジ:なんや、図星つかれて怒っとるだけやないか アスカ:ぬぁんですってぇ!のーたりんは黙ってなさいよ どんがら トウジ:お前こそ、ほんまに足りひんのは乳の方やろ カヲル:おなかの方はこんなに余剰しているのにね アスカ:くっ、あんたたちに足りないのは、人を思いやる心がけよ。あんたって言うのはねっ! トウジ:そんなこと言うたかてな、お前は人、人、言うて、まずは自分から アスカ:余計なお世話よ ケンスケ:君らに足りないのは協調とチームワークだよ マヤ:現場に足りないのは時間と予算ね ミサト:あぁ、くだらない足りない合戦をやって悪戯に時を浪費する間に、放映再開の日時は刻一刻と迫ってきてるわ 日向:いわゆる大ピンチってやつですね アスカ:何バカ言ってんの 加持:しかし、この短時間にシリーズ再開なんて、至難の業、どだい無理な話ですよ。 アスカ:何よそれぇ ミサト:そう、だからこの際、思い切った路線変更が必要だわ リツコ:そこで、番組延長に伴い、3クール以降のシリーズ強化案を広く一般にも募集することに決定したのよ。 トウジ:それでわしらに集まってもろたわけやな ミサト:えぇ、皆様からの忌憚のないご意見を期待するわ 青葉:やはり致命的欠損は、あれっすよぉ! 冬月:うむ、お色気だな ゲンドウ:あぁ、最優先事項だミサト:というわけで、あなたたちには、新たにプラグギャルとしてデビューしてもらうわ アスカ:プラグギャル? リツコ:これが新たにデザインされたニュープラグスーツよ SE:バサバサッ アスカ:ぬぁによこれぇ、パンティ丸見えじゃない マヤ:まさに脳天直撃な格好ですね リツコ:あぁ、インナーね、その方が殿方に受けるのよ ミサト:いいんじゃないの、若いんだから SE:プシュゥー アスカ:おまけに、胸のぽっちりまで形くっきり色もはっきり透けて見えてるじゃなぁい! リツコ:あぁ、乳頭ね、その方が殿方に受けるのよ ミサト:いいんじゃないの、若いんだから SE:ギュムムムム アスカ:だがしかぁし、いくら若いってったってものには限度ってもんがあるわよ ミサト:でも、レイはまるで問題ないみたいよ アスカ:もぅー、ファーストも何か言ったらどうなのよ。花も恥じらう乙女でしょ レイ:いぃ、仕事だから アスカ:はん、相変わらずセリフとデリカシーの足りない女ね。 レイ:いぃ、私には何もないもの アスカ:何バカ言ってんの。あんたなんか下手したら、あそこ見えちゃうわよ、ほら 一同:どぅわぁー SE:ドバァァァァー カヲル:どうしたの、シンジ君、鼻から血が トウジ:見慣れんもん見たからな ケンスケ:ま、無理もないさ アスカ:うっすらと茂ったあれだけじゃすまされないわよ、さらにこうすれば、ほぉらっ! 一同:うどわぁ SE:ドバァァァ リツコ:あ、碇司令 冬月:どうした碇、鼻から血が ゲンドウ:いや、なんでもない ミサト:しかし、まぁ、確かに、これは、ちょっちモラル厳しいわねぇ アスカ:ほぉらね、テレビだったらデジタルもんよ、これ レイ:いぃ、仕事だから アスカ:はぁ、さーすが優等生、相変わらず聞き分けのおよろしいことで ミサト:(ドン)わかったわ、お色気のトッピングは再考するとして、他の問題点を模索しましょ アスカ: はぁい、問題定義 ミサト:なぁに、アスカ アスカ:本番組の最大の失敗は、主役よ主役 リツコ:碇シンジ君ね アスカ:そう、この根暗に主役をはらせてるのが、根本的間違いだったのよ。第一、このバカまだ一言もしゃべってないのよ。これで主人公と言える? シンジ:あ、ごめん アスカ:あんた、ばかぁ? 開口一番がそれぇ?反省の色なし、もはや処置なしだわ。謝りゃすむとまだ思っているの ミサト:なるほどぉ マヤ:確かに リツコ:一理あるわね 冬月:うむ、まずは主役の交替だな ゲンドウ:あぁ、問題ない シンジ:そ、そんなぁ。 アスカ:バカシンジはこれでよし、次は、この女よ。 リツコ:綾波レイね アスカ:そう、だめ押しに辛気くささの権化、この人形女をなんとかすべきね 冬月:だが、人気はダントツナンバーワン ゲンドウ:あぁ、彼女に問題はない。 アスカ:それが解せないのよね。出番もセリフもほっとんどないくせに、ただフレーム の隅っこに立ってるだけの楽な仕事で人気ばっかさらっちゃって、いつもトー ク人形みたいに「ならそうすれば」とか「そう、よかったわね」とか「さよな ら」しかしゃべらないくせに、あぁ、もう、ちょーむかつく シンジ:アスカ、このごろどこでも同じこと言ってるね。そんなに気になるの? アスカ:うっるさいわねぇ、バカシンジのくせに。 リツコ:でも、アスカの言うことも一理あるわね。 ミサト:うーん、タダでさえ人気の集合体レイがしゃべれば、もっと人気が出るかもしれないわ 冬月:うむ、試してみる価値はありそうだな ゲンドウ:あぁ リツコ:しかし、この状況下でもはやハイリスクを背負うわけにはいかないわ ミサト:外しの少ない学園ラブコメ路線で行きましょ アスカ:おまはんが転校生の綾波レイかのぉ レイ:そう、多分三人目 アスカ:影の番長、このアスカ様の前を黙って通るとは、えぇ心がけじゃのぉ レイ:そ、わからない アスカ:もう一発詫び、入れさせてもらおか レイ:ならそうすれば アスカもっとなんかしゃべったらどうなんや、むかつくのぉ レイ:しゃべっていいの アスカ:しゃべれるもんやったらしゃべってみ レイ:(すぅ)はぁ、さっきから黙って聞いてりゃ、言いたいこと言って何あのアスカってぇの、自分がいつもダブルスコアで人気投票負けてるからって根に持っちゃってさ。 大体若さと元気だけじゃ何事も限界あるってのに、可愛いだけじゃ世の中渡っていけないの、その体に教えてあげるわ。ビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタビンタ・・・(アンアンアンアンアンアンアンアン) あんたバカ、あんたバカ、あんたがバカね。 マヤ:あのぉ、これではラブコメじゃなく、番長モノみたいですが ミサト:言われるまでもないわ リツコ:だが問題はそこにあらずね 冬月:うむ、いかんな ゲンドウ:あぁ、設定変更の必要なし、こんなのは私のレイではない レイ:あぁ、すっきりした ミサト:というわけで、レイは現状維持ということになったわ。 リツコ:しかし、この閉塞的危機的状況を打破する、抜本的アイディアはないのかしら アスカ:はぁいはいはーい、この私にちょーグッドなナイスアイディアがあるわ ミサト:なぁにアスカ アスカ:戦隊ものよ! 一同:戦隊ものぉ?! BGM: アスカ:そう、すでに40年の歴史を誇る往年の特撮シリーズ。いわゆる戦隊ものをやるのがベストよ シンジ:でも、今時、オタクか子供しか見ないと思うよ アスカ:あんたばかぁ?そこもねらいよ。大きいお友達だけでなく小さなお子さんまでゲット可能でまさに一石二鳥。人気倍増よ ミサト:なるほど リツコ:一理あるわね アスカ:幸いパイロットも5人揃ってるし、ちょーバッチグーね シンジ:あの、主役は? アスカ:当然、リーダーは正義のレッド、赤い戦闘服なんだから、この私で決まりね カヲル:僕じゃダメなのかい? アスカ:何言ってんの、今も昔もこれからも、レッドはリーダーって、相場が決まってんのよ トウジ:こいつ、自分が主役になれるから戦隊ものにしたかったんとちゃうか アスカ:へっ、男のくせにしつこいわね。善は急げ、早速やるわよ ???:新戦隊エヴァンゲリオン! 使徒:ぶるるるる ばきばきばきばきばきばき ミサト:新たな使徒が発生したわ、全員出動。 アスカ:ラジャ。いぃみんな、行くわよ 一同:らじゃぁ BGM: シト:ばきえるばきえる アスカ:待てっ! シト:なにぃ!? アスカ:スーツの色は正義のレッド。努力と根性のセカンドレッド。「よろしくね。」 アスカ:スーツの色はおつむ真っ白。無口朴念仁のファーストホワイト。「いい、仕事だから」 アスカ:スーツの色は根暗の青。筋金入りのバカ、人見知りのサードブルー。「逃げちゃ、だめだ」 アスカ:スーツの色は関西弁の緑色。熱血お調子者のフォースグリーン。「降りても、えぇか?」 アスカ:スーツの色はひねくれ者のカラス色。ナルシスホモのフィフスブラック。「歌はいいね」 SE:爆発音 アスカ:このシビアな時代を切り開く、新戦隊、エヴァンゲリオン! トゥ! アスカ:プラグブレード! アスカ:パレットブラスター ミサト:とほほほ、アスカばっかり張り切っちゃって リツコ:リサーチの結果はどう? 日向:だめです、視聴率観測メーター、ピクリとも動きませんねぇ マヤ:激励も、苦情の電話もかかってきません 青葉:FAXも沈黙を守っています ミサト:誰も見てないってことか 冬月:リテイクだな ゲンドウ:あぁ ミサト:今更戦隊ものというのもありがちで目新しくなかったということかしら リツコ:人様のテイストを加工なくそのまま加味する行為そのものがイージーかつリーズナブルだったのかも知れないわ。反省反省 アスカ:別にいいじゃん、好きなんだからぁ。。。 ミサト:とにかく、路線変更もやむなし、このままじゃじり貧だわ リツコ:このままでは、この番組もろうそくの炎のごとく、ただやせ細りついえていくだけの運命だわ シンジ:あの、視聴者のご意見ご感想も参考にしたらいかがでしょうか カヲル:グッドなアイディア。さすがはシンジ君 マヤ:時代への歩み寄りですね。 アスカ:でも、客に媚びてばっかだと、ろくなものにならないわよ ミサト:この際それもやむなしよぉ。売れない商品に価値はないわ リツコ:葛城三佐、これはどう? ミサト:ん〜どれどれ? えー、エヴァは巨大ロボットのくせに変形合体しないのがつまらないです? アスカ:なるほどぉ 加持:確かに。 マヤ:一理ありますね。 日向:だがしかし、それを今更どうやって アスカ: そうだわ、とにかく一度敵にこてんぱんにやられちゃうのよ。 ケンスケ:その後、CM明けか翌週持ち越しで起死回生する訳か リツコ:なるほど、シリーズ半ばでの主役メカ改造、いわゆるパワーアップね。 ミサト:零号機ですでに改修はしてたわよ。 アスカ:手ぬるい!あんなの色が変わって合図する程度じゃない。もっと大幅な改造が必要だったのよ。 シンジ:今のじゃ駄目なの? アスカ:あんたってつくづくウルトラバカね。今日日空も飛べないロボットなんて、時代遅れもはなはだしいわ リツコ:武器セットも単体商品で出すにはまだ数が足りないわね。 冬月:うむ、エヴァの変形合体、及び大幅なパワーアップパーツだな ゲンドウ:あぁ、問題ない。 ミサト:三機ともいいわね、エヴァの新変形システムを試すときが来たわ アスカ:まかせといて、いくわよ、シンジ シンジ:うん、チェンジ、エヴァ、ジェット。 マヤ:すっごーい、エヴァ初号機が輸出産業の花形巨大乗用車から、大型航空機にチェンジしたわ アスカ:チェーンジ、エヴァトレイン、スイッチ オーン! ミサト:やっぱ敵の問題ね。 アスカ:そう、敵よ。敵はどうするのよ敵は。テレビの24話で最後の敵を倒しちゃったわよ カヲル:ボクのことかい? アスカ:あんたまだいたの? とっとと敵に戻りなさいよ カヲル:いや、愛する人のために仲間を裏切り正義に寝返り、味方に付くのも世の王道だよ。美少年ならなおさらね レイ:ならいれば リツコ:時間がないわ。状況を整理しましょう マヤ:敵、つまり使徒の正体が分かりづらいのも問題点と考えられます 冬月:うむ、やたらとぼけててはっきりせんかったからな ゲンドウ:あぁ、それが問題だな ミサト:では、次はその点をどうやって解決するかね。 アスカ:そうだわ、自己紹介よ。 一同:自己紹介? 使徒:私は火星から来たブラックゴッド星人だ。愚かな地球の人間共よ、我が配下の宇宙使徒を使って皆殺しにしてやる! アスカ:これで敵の組織、目的、正体が一目瞭然となったでしょ? ケンスケ:俄然わかりやすくなったな ミサト:「殲滅」なんていわないで、「皆殺し」って言えばよかったのね アスカ:さらに、途中からもっと上の敵が現れるのよ リツコ:デザイン同じで色だけ変わるのね 使徒2:私はあんなへなちょこなブラックゴッドではない!大宇宙のブラックホールからホワイトホールを経由して襲来したスペースブラックゴッドだ!わが配下の円盤使徒により皆殺しにしてやる! アスカ:こうして舞台は宇宙に移るのよ 日向:バックが宇宙なら、背景もレイアウトも楽できますからねぇ 青葉:移動も歩かず引きで済み、撮影も助かります ミサト:ナイス、アスカぁ ミサト:あとは動物ね。マスコットキャラにもっと活躍してもらわなきゃ シンジ:わかりやすく、ペンペンが日本語をしゃべるとか レイ:それナイス リツコ:それじゃペンペンにも何かしゃべってもらいましょ ペンペン:さっきから黙って聞いてりゃ全くオレを無視して話し進めやがってよ!時代はトリ、トリ、トリなんだよ、オレさえ出しときゃ「きゃーかわいープリティーチョベリグー」ってなもんで女子高生がわらわらと寄ってくんだよ。さっさと… ミサト:いけない、アスカ、止めて アスカ:ちょ、待ちなさいよ ペンペン:グッグァッグー SE:ブザー・サイレン 冬月:いかん、時間がないぞ リツコ:あと補足するとすれば。。。 ケンスケ:アクションっすよアクション。胸のすくようなね。 ミサト:トレンディドラマよトレンディドラマ。女だったらなおさらね レイ:司令、交代 アスカ:円盤使徒によるネルフ全滅 青葉:旧キャラクタの整理と新キャラクタの登場 冬月:夏冬おなじみの怪談もの ケンスケ:揺らぎのない緻密な世界観 加持:大学病院で野望を持った男の栄光と挫折 アスカ:エヴァ兄弟 トウジ:浪速のあきんど。ど根性モンやな ミサト:アスカの好きな関西ノリよ アスカ:神戸と大阪はちゃうわ。一緒にせんといて カヲル:耽美がまだ、足りないね アスカ:ホモはだまってて! リツコ:薄幸の旅館の女主人ってのはどう? マヤ:場所も温泉名所ですしね ミサト:それで伊勢エビとか売りにするわけ? レイ:司令、交代 ケンスケ:熱血スポ根が足りん! アスカ:歌よ歌、ミュージカル、魂の叫びね。 Fly me to the moon〜 マヤ:しかし、どれも実現には時間とセル枚数がかかりすぎます。 青葉:いっそ多数決か抽選で決めましょうか。 日向:駄目です、失敗したアイディアの検証に時間がかかりすぎています。 リツコ:スタジオ入りまでもう時間がないわ。 ミサト:この際、一刀両断の結論が必要ね。 アスカ:そうだ、音だけアニメよ! 一同:音だけアニメ!? アスカ:そう。番組スタートの瞬間から停電するのよ。そうすれば背景は真っ黒 BLベタですむし、セルも一枚も描かなくて済むでしょ。 リツコ:おぉ、なるほど アスカ:それにBGMもSEも役者でやればダビングの手間も省けるし、私たちのギャラも増えて、まさに一石三鳥、駄目だったらナレーションで何とかするのよ 冬月:仕方ない、それで行くか 碇:あぁ 一同:ミーンミンミンミンミンミン (中略) ミサト:すごい、エヴァ初号機が使徒に勝ったわ。 プルルルル ジリリリリリン プルプルプル リンリンリンリン マヤ:かなりの苦情の電話が! 青葉:抗議のFAXも殺到しています マヤ:駄目です、対応できません! 青葉:しかし、視聴率観測メーターは過去最低、計測不能を示しています ミサト:あっちゃぁ〜 リツコ:無様ね 冬月:納品拒否、いやぁ、打ち切りだな ゲンドウ:あぁ。日向:おお、エヴァ弐号機が近代科学のシンボル東京タワーから夢の新幹線に変わったぞ レイ:チェンジ、エヴァシップ ケンスケ:やったぁ、エヴァ零号機が造船技術の粋を集めた巨大タンカー出光丸から万能水中戦艦に変形したぞ アスカ:合体、するわよ! 一同:了解 一同:三位一体、第二エヴァンゲリオン! 青葉:これは、三機のエヴァが超高層のあけぼの、霞ヶ関ビルヂング型の大型ロボットに! アスカ:さらに、変形パターンの順列組み合わせにより、今い若人あこがれの集合場所レインボーブリッジや、巨大建築の雄 黒部の太陽黒四ダム、そして総延長53.85キロに及ぶ青函トンネルにもチェンジ可能よっ! ミサト:まさにおもちゃ屋さんの幻想が凝縮しているパーペキな合体ロボットに、不死鳥のごとく生まれ変わったんだわっ! アスカ:第二エヴァンゲリオン、GO! アスカ:プログソード暴走切り! 使徒:ブギャー リツコ:で、リサーチの結果は? マヤ:芳しくありません リツコ:あと、何が悪いのかしら [終]