2003.12.28

誤字等No.010

【科学枝術】(似字科)

Google検索結果 2003/12/28 科学枝術:86件

今回の誤字は「科学枝術」です。
科学知識を応用した、新しい園芸の手法でしょうか?
いったい、枝をどんな形に整えるのでしょう?

そうじゃありません。もちろん、「科学技術」の間違いです。
」と「」、確かに字形はよく似ています。
文字のサイズが小さいときは、よく見ないと見分けがつきません。
これぞまさに似字科の似字科たるものと呼べるでしょう。

必殺技」のつもりで「必殺枝」と書いたり、「裏技」のつもりで「裏枝」と書いたりする亜種も、希少ではありますが実在します。
(「裏枝」自体は、レッキとした園芸用語のようですね)
このようなパターンでの誤字は、話の内容的にも「笑い話」で済みそうなものが多いのですが、今回の主役である「科学枝術」の場合は、そうもいきません。
なにせ言葉が言葉だけに、「お偉い人」が書いたはずの「お堅い」文章だったりするからです。
文章がマジメなだけに、たった一文字の間違いが異様に強調され、せっかくの力作が台無しになってしまいます。
科学枝術庁長官賞受賞」など、大層なはずの肩書きが何か「あやしい」ものに見えてくるから不思議です。

しかし、似字科の謎は、まだ解けません。
かな漢字変換で入力している限り、「」を使うべき場面で「」が登場するなんて、ありえないはずです。
OCRか手書き入力かは分かりませんが、似字科の誤字が紛れ込みやすい方法を使っているのは確かです。
そして、誤字の入った文章の中には、「業務」として作成されたはずのものが少なくありません。
そんな環境で業務するのなら、細心の注意を払ってしかるべき。
似字科の誤字を見逃したままサイトを公開している人たちは、「怠慢」と言われても仕方ないでしょう。

[実例]

日本人とは、かくも「似たような字形」に弱いのでしょうか。
このような「似たような字形」が原因と思われる誤字等の品種を、「似字科(じじか)」と命名しました。

[亜種]

必殺枝:9件
放射線枝師:2件
新枝術:15件
枝術開発:28件
匠の枝:23件

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