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No52.txt

日本語ドメインというのを聞いたことがあるでしょうか? ドメインというのは、
直訳して「領域」。ネットワークの世界では、あるネットワーク領域に付けられ
る一意の名前のことを指してドメインと呼びますが、特にインターネットでは、

web296.com

のように、ピリオドで区切った英数字の文字列が使われます。URLなどの一部に
もなっているので、おなじみですね。

さて、このドメインを多国語化しようという話が随分と前から持ち上がってきて
います。現状ではまだ標準化を進めている段階ですが、このまま勢いで採択され
ちゃうんじゃないかという雰囲気です。

私個人としては、ドメインに日本語なんか使うのは、「ガイジンは来んなよ!」
と言っているのと等価な気がして、あまり気が進まないのですが、まぁこの辺の
話は、

http://yougo.ascii24.com/gh/78/007813.html
http://www.nic.ad.jp/jp/topics/archive/2002/20020121-01.html
<domain> ::= <subdomain> | " "

<subdomain> ::= <label> | <subdomain> "." <label>

<label> ::= <letter> [ [ <ldh-str> ] <let-dig> ]

<ldh-str> ::= <let-dig-hyp> | <let-dig-hyp> <ldh-str>

<let-dig-hyp> ::= <let-dig> | "-"

<let-dig> ::= <letter> | <digit>

<letter> ::= any one of the 52 alphabetic characters A through Z in

こう書かれています。ちょっとこの記法は慣れないと読みにくいと思いますが、
ここには、FQDNにはピリオド(区切りとして)、英数字、ハイフンしか使えない、
と明記してあります。

つまり、

http://東京都.jp.io

という書き方は、現状ではRFCで正しく認められた書き方ではありません。当然、
多くのDNS(ネームサーバー)も日本語の変換はサポートしていません。

次回は、この http://www2.ioj.jp/jp/index.htm 日本語ドメイン(もどき)の実現
方法について解説してみたいと思います。普通に考えるとDNSに日本語なんか渡
せば、日本語の部分をカットしたり、一部化けたりしてかなりの確率で失敗しそ
うなものなんですが、なぜうまく行くのか、実は意外な解法が用意されているん
です。