これやめない?

●画面全体がテーブル

テーブルは,その性質上,テーブルにある全てのデータが読み込まれないと テーブルを表示することができない.

最近,画面のレイアウトをするために画面全体をテーブルで囲ったページを よく見かけるが,こういうことをすると, HTMLを全て読み込むまで全くなにも表示されない, といった結果になってしまう.

特にHTMLのサイズが大きかったり,回線が遅かったりすると,数十秒間, 真っ白いままの画面をぼんやりと眺めるハメになる. 特にニュースや情報系のホームページを見ているユーザーは,現在ロード している情報が有用であるか,目的のリンクがあるかどうかを一刻も早く 知りたいのであって, 画面のデザインなど二の次 なのだ.

●リンクが全部イメージ

多くのホームページは,表紙があって目次があって,そこから様々な 情報がたどれるようになっているのだが,中にはイメージをクリック しないと次のページに行けないものがある.

私個人としては,ホームページ上のイメージは95%は単なる装飾 だと考えている.だからイメージは一切ロードしない設定にしている のだが,こういったページに出会うと,非常にいらいらする.

<A>タグにALT属性が設定されている場合はまだ良いが,これでも まちがって,あの,「画像読み込まれてません」アイコンをクリック するといきなり画像を読み込みに行ってしまう.2度手間である.

ALT属性が設定されていないともうお手上げで,一旦画像を読み込ま ないと何のリンクだかさっぱり分からない.ひどいのになると, 馬鹿でっかいイメージマップがリンクの全て だったりするからお手上げだ.多分専用線の快適な環境で作成して いるんだろうが, 一度14,400モデムでつないでみやがれ と言いたい.

ちなみに今まで見た一番ひどい奴は,ただの情報提供ページにも 関わらず, Shockwaveのタイトルを見ないと次のページに行けない というものだった.もちろん情報自体はHTMLで書かれている.

リンクがイメージでさえなければ,もっと便利なんだけどな, NTTの天気予報のページ.

●背景のGIFで安心するな

多くのページでは,<BODY>タグのBACKGROUND属性を使って背景GIF を表示させるようになっているが,私の様にイメージを読み込む 習慣のないユーザーには,これが非常に邪魔になることがある.

例えば黒っぽい背景GIFに,白い文字でテキストが書いてある場合. こんなページでBGCOLOR属性,すなわち背景GIFを付けなかった時の 背景の色まで白色だったりすると, 背景GIFを読み込まない限り何も見えない. それで、渋々読み込んでみたものが、 ページの作者の爽やかな笑顔 だったりした日には、いっそ出家しようかと思ってしまう。

背景GIF自体は全然悪いとは思いませんけど,GIF読み込まなくっても ちゃんと読めるように,BGCOLOR属性もちゃんと設定してやって くださいな.

●javascriptの文字のながれるやつ

最近また見なくなったけど,あの,javascriptを使ってテキスト フィールドに文字が流れるやつ,あれ,英語ならまだいいんだけど, 日本語だとUNIX系のマシンできちんと表示されないことが多い.

UNIX版のNetscapeの殆んどが,テキストフィールドにきちんと日本語 を表示させることが出来ないため(改造すればなんとかなるが), 最悪の場合,「そんなフォントは知らん!」というエラーが延々と 出ることになる.長い文章だと出るわ出るわ, あっと言う間にアラートウインドウで画面が埋まってしまう.

第一,あれはフォームの入力フィールドであって,お知らせを 流す場所ではないはずなのだ.まぁ白状すると, 私も昔はやりました けど.

というわけで,私の環境では,JavascriptはOFFにしてある. 使いようによっては便利なのにな,javascript.

●フレーム御殿

フレームを多用したページが増えてきた.1画面にいろんな情報が 詰められて確かに便利である.

しかし,考えてみて欲しい.上下2つに分かれたフレーム画面の HTMLを作成するのに,何枚ファイルを作成しなければいけないだろう か?答えは3枚である.当然読み込むのも3枚だ.

HTTPの仕様上,ファイルを取ってくる場合,一度に取ってくるのでは なくて,1ファイルずつちまちまと接続するようになっている(最近は Keep-Aliveというものもあるが).ようするに,3つ用件があったら, 同じ人に3回電話をかけるようなものだ.当然ダイアルを回す分, 一度に用件を聞くより時間がかかる.

3枚くらいだったら,1枚のページにイメージが2枚張ってあるのと 同じくらいだからまだ我慢できる.しかし,リンクをたどっていくと, どんどんフレームが深くなってゆくページが結構多い. 例えば,左右に分かれたフレームの右側に,上下に分かれたフレームの ページを表示したとしよう.ファイルは何枚だろうか?答えは6枚で ある.ここまで来ると, たった3画面のためにファイル6枚も落してられっか! と思ってしまう.

なんか,こう,フレームの仕様って,もうすこしどうにかならなかったの かなぁ,と考えることしきりである.

●¥マークについて

半角の¥マーク,よく値段の表示に使っているが,あれ,フォントセットに よっては,バックスラッシュ(\)に化けてしまう. というより,半角の¥マークの方が日本独自の規格なのだ.

まぁ,こんな細かいことはどうでもいいのだが,いちおう, Webで商売やってる人なんかは気を付けた方がいいかな,と思う.

●光源が右

これなんかもっとどうでも良いことで,別に「やめろー」なんて ちっとも思わないのだが,ちょっとしたTip.

Webのボタンやアイコンなどのデザインで,光源が右に来ているものが 多く見られるが,細かい(本当に細かい)事をいうと,これはあまり 好ましくない.

特にMacintoshのウインドウシステムは,デスクトップ・メタファーといって,机上を 意識したものであるので,ウインドウの枠やシステムが表示するボタン 類はすべて光源が左上に来ている(なぜなら,右ききの人は電気スタンド を左側におくからだ).実はこれは,Windows,OS/2,NeXT,UNIXの主な ウインドウ・マネージャでも同様で,やはり光源は左側に来ている. もはや一種の習慣である。

従って,当然ブラウザのボタンなどのデザインも,それに合わせて 光源が左上になるようにデザインされる.お手持ちのブラウザを 見てみて欲しい。というわけで,画面の 中だけ光源が右上になってしまうのはちょっと不自然なのだ.

まぁ,そんなこと誰も気にしないと思うが,「 自分はプロのWebデザイナーだ 」と 自負しているような人は気をつけてみてはいかがだろうか. もっとも,ひどいのになると, イメージによって左右バラバラ だったりするのだが,これはさすがにみっともないと思う.