00-01 シーズン ニューモデル試乗会レポート


00-01 シーズン ニューモデル試乗会のレポートです。 ちなみに以下のレポートはかなり超個人的私見で書かれていますので、 読んでいただくに当たって、へろのプロフィールをしっかりと 頭に入れておいてもらった方が良いと思います。

試乗者へろ
年齢自称 27
性別オス
レベル1級取りたて
板の好み鋭く敏感な板
今使っている板NORDICA Wave 99-00 Model 180cm

今シーズン 1級を取ったばっかりなので、技術レベルはまぁ普通の1級程度と 思ってもらって間違いないでしょう。多分。おそらく。検定員の目が確かならば(笑)。 今 Wave に乗っているだけあって、やはり敏感な板が好みですね。 ずっしりと重量感があるような板はあまり好きではありません。 この辺を頭に入れてもらって、以下レポート始まりです。


ICI 石井スポーツ試乗会

日時: 2000年 4月 9日 (日)
場所: 三国スキー場
天候: ちょ〜晴れ
雪質: ぐさぐさ悪雪

	ICI の試乗会です。既にクローズしている三国スキー場を貸し切って
	行われました。試乗用の板は主催者発表で約500台。主なメーカーは
	ほぼ揃っていて、(ちょっと待てば)乗りたいモデルにはほぼ確実に乗れました。
	さらに SL、GS ポールも常設、適度にコース変えもしてくれたし、GS コースに
	至っては昼休みにピステンかけ直してくれるという充実ぶり。
	ただそれ以外のフリー滑走コースはさすがに春ということもあり、
	昼前からかなりグサグサの重い雪になってきました。
	また有名人も多数来場、岡田たか子さん、二瓶勝さん、伊藤秀朗さん、
	岡部哲也さん、さらにはなんと皆川賢太郎選手まで来場というチョー豪華メンバー。
	レッスンなんかも行われてました。(が、へろたちは試乗に専念。)
	てな感じで、子供が遊園地に行ったみたいにワイワイ騒ぎながら
	いろんな板を取っかえひっかえ、楽しんでまいりました。
	以下、各板の簡単なレポートです。

●SALOMON
	○EQUIPE 10 2V
		トップよりもテールの方が太いという独自形状で今年話題の 2V。
		最初に 188cm を試乗。げ、辛い。扱いづらいっす。
		ホントは 180cm に乗りたかったんだけど、なかなか空かなかったのね。
		で、午後にまたサロモンテントを覗くと、あった! 180cm。
		んでさっそく 180cm を試乗。ウン、これならイケル。
		ただ、他のメーカーの GS 板と比べても、それほど驚くような
		乗り心地ではなかったかも。ちょっと期待掛けすぎてたかな。
		まぁ、いいんじゃないかな〜、という感じ。

	○SCREAM 10 PILOT
		乗る前にウワサで「かなりオートマチックにターンが出来る。
		逆にオートマチックすぎて面白味に欠けるところもある。」という
		話を聞いていたんだけど、まさにそんな感じ。
		カービング板のオートマチックさも、ついにここまで来たか〜、てな具合。
		ただ個人的にはそういうのもキライじゃないのね。
		それはそれで気持ち良くて、もっと長い時間乗っていたいな〜と
		思わせる板でした。
		競技モデルなんかは何本か滑ってると疲れちゃうんだけど、
		この板はいつまででも気持ち良く乗れる感じでしたね。

●ROSSINOL
	○T-Power 9S
		こりゃおもれ〜板じゃぁ〜!!
		同じ競技 SL モデルのサロモン EQUIPE 10 3V が「ギュインギュイン」と
		いう感じで板が戻ってくるイメージなのに対して、
		こちらは「キュンキュン」という高周波成分を多く含むような
		キレキレで板が戻ってくる印象でした。
		ま、板としてどっちがいいというものでもないけど、
		(カンケーないけど)へろは音楽聞く時なんかも基本的にそういう高周波は好きなので
		たまたま自分の好みに合っていた、という感じかな。

●FISCHER
	○DRS 102 ICE PRO Booster
		フィッシャーの板も初めて乗ったけど、他のモデルも含めて
		全体的にとても「しなやか」という印象。
		「しっとり」というか、「素直」というか、あまりクセの無い
		乗りやすい板ですね。
		ま、この ICE PRO もそんな印象を持った板。特に特出している
		部分もなく、全体的に素直でしっとりしてて乗りやすいという感じ。
		オールマイティーに使うにはいいですね。

	○RC4 RACECARVE PRO Accelerator
		へろイチオシの一台。GS モデルだったので悪雪大回りを
		試してみましたが、その安定性がピカイチ! びっくりしちゃいました。
		悪雪大回りって、こんなに楽しいのか〜、なんて思っちゃったりして。
		とにかく安定しているので、安心してカラダを委ねられます。
		大回りに関してはほぼ満点ですね。
		でも、小回りは出来なかった。。(・_・、)

●Volkl
	○Fun Carver F31
		Volkl の板って、初めて乗ったのね。
		マイスニッツァーや佐藤久哉さん、グッキーなんかが乗ってるから
		かなり期待してたんだけど、このモデルに関してはへろ評価は×。
		悪雪の中でゼンゼン板が安定せず、不安を抱えながら降りてきました。
		もっと他のモデルも乗ればヨカッタかな。でもなんかまた不安を抱えるのも
		イヤだったので、Volkl はそれっきりにしてしまいました。ゴメンナサイ。

●NORDICA
	○Z-XT
		ま、一度乗ったことがあったし、ほぼ購入予定の板なので
		確認の意味でもう一度乗ってみました。
		結果、「やっぱり、いいものはいい」(笑)。
		悪雪の中の安定性はバツグン、どんなグサグサ雪の中へでも
		安心して高速で突っ込んでいくことが出来ました。
		ん〜〜、やっぱりいいなぁ。
		あとこのモデルには 30mmのゲタのようなプレートが付いてるモデルと
		付いてないモデルがあるんですが、試乗したのはプレート付きのモデル。
		長さが 170cm とちょいと長めだったこともあり、小回りは少々困難。
		基礎やカービング SL として使用するならプレート無しモデルの方が
		無難かな。

●HEAD
	○Cyber Worldcup Slalom Ti
		ウホホホホ、これも楽しかった一台。
		いわゆるカービングスラロームの競技モデルですが、
		サイドカットの幅の数字を見て
		「ん? これってエキストリームじゃん。」な〜んて思っちゃったので、
		それ以降エクストリームの板だと思って試乗してみました。
		ガハハハ、こりゃ楽しい板じゃ。
		160cm を試乗したんですが、悪雪の中でも安定感もバツグン、
		気持ちいぃ〜「大回り」を堪能できました。
		こりゃ、かなりのスグレモノの板です。

●ATOMIC
	○Free Zone 10.11
		ウワサの志鷹デモがデモ選のチャレンジ小回りで使った板。
		ん〜〜、最初の期待度が大きすぎたのか、あまり驚きは無し。
		それよりも悪雪での安定性がイマイチ感じられず、
		なかなか板を信頼することができなかった。
		不整地小回りもなんだかイマイチ。
		でも、そりゃそーだよな。エクストリームだからグルーミングされた
		キレイな斜面を気持ち良く滑るために作った板なんだから。
		用途が違うといえば違うので当たり前の結果なのかも。
		といっても、他のエクストリーム板でも悪雪の中で安定してた板も
		あったしな〜〜。ブツブツブツ。。
		ま、ちょっと期待を掛けすぎた一台だった気がします。

●K2
	○POWER MANBA
		久々のまっすぐ板。リフトに乗っても「細ぉ〜〜〜い」って感じ。
		ハハハハハ、でも意外に楽しかったのね〜。
		普段カービング板履いてるから、久々のまっすぐ板じゃ全然ターンできないかと
		思ったら全然そんなことはなく、整地の小回りでも普段の感覚でギュンギュンと
		板が戻って来てくれた。
		きっとそれだけ板がしなってくれてたんだね。
		良い板です。楽しかったお。
		ちなみに、R=42m だそーです。
		あと残念ながら大回りは挑戦せず。それだけ小回りが楽しかったから
		上から下まで小回りで降りてきちゃったのね〜。
		コブは、自分がコブが滑れないからインプレッション無し(爆)。

●おまけ
	○SALOMON COURSE XR
		ブーツです。ブーツも試乗してきました。
		いや、ヨカッタよ。何がヨカッタって、へろの足にぴったり合ってるのが。(笑)
		どノーマルでもすご〜くフィットしてて、しかも当たりが無い。
		前傾角度も適度で、す〜っといいポジションに乗れる。
		また足裏感覚がと〜〜っても敏感で、雪面の状況が手に取るように分かる!
		(足に取るように??(爆))
		ブーツの試乗はあまりやってる人が少なかったので、メーカーに何度か
		「まだいいですか〜?」とか言いつつ、午前中いっぱい乗ってしまいました。
		このブーツ、手放したくなかった。。今すぐ欲しい!!


フリード試乗会

日時: 2000年 4月 1、2日 (土日)
場所: 赤倉スキー場
天候: ちょ〜晴れ
雪質: ぐさぐさ悪雪

フリードキャンプの中で行われた試乗会です。基本は講習会なんですけど、
その合間に乗りたい板が空いてれば乗れる、というシステム。
全部ノルディカ板です。

●K 9.1
target group:Racing
ブリッジ構造、プレート装備。
レーサー&上級者向き。

	いや、ヨカッタよ、この板。
	何がヨカッタって、その安定性と操作のしやすさ。
	悪雪での高速ロングターンでも、どっしりと構えてて
	なんだかとても信頼できる感じ。
	それでいて取り回しもしやすく、小回りもスキッディングも簡単に出来る。
	いやぁ、W-Cup 種目別ワンツーフィニッシュはダデてはないぞ。
	これはマジでオススメの一本です。

●W 5.1
target group:Allround
人気のWAVE・ニューモデル。一台
で乗り切るなら絶対コレ!

	人気が高くて乗れませんでした。
	というか、自分自身 Wave に乗ってるので、さほど変わらんだろうと思って
	手を出さなかったんですが、話によると去年より結構良くなってるみたいです。
	山川デモによると、振動吸収(プロリンクみたいなの)が無くなった分だけ
	きれいに板がたわむらしい。。
	じゃ、従来モデルのこれはなんなんだ〜〜。(爆)

●Z-XT
target group:Fun
30mmのプレートを標準装備。コレ
でゲレンデを掘りまくり!

	これも期待していた1台ですが、ほぼ期待通りでした。
	期待通りすぎてあまり驚きがなかった感もあるけど。。
	しっかりと切れ上がるし、体を倒していくことも出来ます。
	ただ、小回りは出来ませんでした。(プレート付きだったため)
	ま、普通の Ex カービング板に強めのエッジグリップ感をプラスしたような感じかな。

	ちなみにプレート無しモデルもあって、売価で1万円くらい安いみたいです。
	基礎で使うならプレート無しの方がよいと山川デモがおっしゃってました。

●Z-TT
target group:Fun
ツインチップ。エアーはもちろん、カ
ービングもOK。

	一応乗ったけど、よくわからんかった。
	人工ウェーブ飛んだだけだし。。(爆)

●Z-AP 3.1
target group:Beginer
130cm。初心者がプルーク無しで
パラレルへ!「5.1」(150cm)、
「7.1」(170cm)もある。

	へろには合いませんでした。はっきり言って。スイマセン。
	というか、雪が重かったので、高速でこの板ではへろでは滑れません。。
	ちなみに乗ったのは 130cm。

	ま、初心者がカービングを覚えていく上で扱いやすい板、という位置づけのようです。
	だから、この板で悪雪を高速ターンしていくこと自体、無理があるのかな。
	あと、意外に中高年の方にこういう板の需要があるようです。
	へろはまだ中高年じゃないよな、、きっと、、ウン。

んな感じで、多少はお役に立ったでしょうか?? ┗(・o・)┛ナハ┗(・o・)┛ナハ
Back to Ski Jo Index

Hiroaki YAMAOKA (heroaki@tt.rim.or.jp)
Last Modified: Monday, 10-Apr-2000 11:18:29 JST