★宗教改革

 ロテスタント(新教)とカトリック(旧教)と言えば、キリスト教の2大勢力でございまして、新教の創始者ルターによる宗教改革については世界史で習った記憶があるという方も多いはずでございます。現在でも「ドイツはプロテスタント」とか「イタリアはカトリック」といったように、同じキリスト教国であっても国ごとに大まかに色分けされておりますが、この「色分け」がなされるまでには様々な歴史的要因が影響しあっているはずなのでございまして…。

対談場所:いわんや家寝室・布団の中

いわんや「最近、トホ妻帝国の掲示板がさぁ、イギリスは食い物がまずいって話で盛り上がってるんだよな…ま、オレが最初に言い出したようなもんなんだけど(笑)」

トホ妻 「しかしロンドンのメシはヒドかったよ。言われても仕方ないよ、ありゃ…」

いわんや「ドイツなんかもあんまり美味しくないって言われるけどさ、でもオレの経験じゃロンドンよりドイツの方がマシだったと思うぜ…何せビールとソーセージがあるし…」

トホ妻 「それってさ、ほら知らない?プロテスタントの国は全般的に食い物がマズくて美人がいないってのが定説になってるじゃない」

いわんや「ぶぶーッ!ひ、ひっでぇ…言ってやろ!」

トホ妻 「アタシが言ったんじゃないわよ!有名な定説なんだってばコレは!プロテスタントの国はウマい食い物も美人もいない。それに較べてカトリック諸国はさ…ほら、スペイン、イタリア、フランスとか、食い物がうまくてネエちゃんもキレイっぽいじゃない(笑)」

いわんや「う〜む…確かに言われてみるとそうかも。プロテスタントの国っていうと、ドイツに…アメリカも一応そうだろ?あと…イギリス?あれは英国国教会…」

トホ妻 「イギリスも一応新教の一派よ。あとオランダなんかもそうじゃない?」

いわんや「う、う…なんかメシの美味しくなさそうな国が見事に集まったって感じ…(笑)」

トホ妻 「プロテスタントってほら、清貧を奨励するっていうか…現世的快楽をイマシメるからさ、メシの調理法もあんまり美味しいものを追求しようって方向には発達しなかったのかもよ?」

いわんや「それに較べたらスペインやイタリアなんて、現世的快楽大好きそうだもんなぁ(笑)…みんな夜遅くまで飲み食いして、キレイなネエちゃん追っかけまわして…」

トホ妻 「プロテスタントは勤勉が美徳だしさ、ネエちゃんの尻追いかけ回したり、美食に溺れるなんてイカンって気風があるから、食い物もまぁ…“勤勉な味”って感じになったのよ(笑)」

いわんや「(ちょっと考える)…いや、それはむしろ逆だろう…そういう国はさ、きっと最初っから美食に溺れるほど美味しい食い物もなかったし、追っかけまわしたいほどキレイなネエちゃんもいなかったんだよ。だからこそ、清貧を尊ぶプロテスタントがスンナリ浸透した…」

トホ妻 「まぁ元から快楽なんてあんまりなかったと考えりゃ“我慢しやすかった”ってコトは確かにあるかもね(笑)。その点、スペインやイタリアで質素な食い物でつましく暮らせって言ってもムリよねぇ…食い物うまいし、ネエちゃんキレイだし…」

いわんや「そりゃー、何が何でもカトリックを擁護するわな(笑)」

トホ妻 「アメリカの禁酒法にしたって、あれはプロテスタント勢力が決めたんでしょ?カトリックなんてむしろ飲酒を奨励してるんだから」

いわんや「うっそー!」

トホ妻 「ほんと。一応ワインはキリストの血なんだし」

いわんや「ひえー!すんげーコジツケ!(笑)でもオレもカトリックの方がいいかも…(笑)」

トホ妻 「美人が多くてうまい食い物がある国で宗教改革を説いたってさ、きっと誰も耳を貸さなかったのよ。だからイタリアとかスペインとかは今でもカトリックなんだろうね…プロテスタントはちゃんと浸透しやすい国にだけ浸透したってワケだ(笑)」

いわんや「宗教改革の原動力となったのは、実はマズい食い物と美人の少なさだった…」

トホ妻 「この学説を発表したら世界的に注目されるよ(笑)」

いわんや「…殺されるかも…」

 え、あの、ですから…これはあくまでも巨視的に捉えた場合の傾向について論じているわけでございますよ。ワタクシ自身、アメリカやイギリス・ドイツなどのプロテスタント圏を旅行したことがございますが、チャンと美しい女性も見かけましたし、食事にしてもまぁまぁだったのではないかと思うのでございます。ただしロンドンのメシだけは除外して、の話でございますが…

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