★タイタニック

 の対談を掲載すると相当多くの敵を作るのではないか…と実は少しばかり危惧しております。そのくらい「タイタニック」は世界中で底が抜けたような大ヒットを飛ばした映画でございまして、今このページを読んでおられる方の中にも御覧になった方は多いはずでございます。まぁいかにも“トホ妻好み”ではなさそうな映画なのに、なぜかトホ妻はこの映画を見ているのでございまして、当然、この映画に対する評価は辛辣を極めるのでございます…。

対談場所:いわんや家居間(テレビ東京の洋画劇場「シェーン」が終わって)

いわんや「おっ!来週は“ベン・ハー”やるんだ!」

トホ妻 「あ、ホントだ」

いわんや「(予告編のナレーションを聞いて)アカデミー賞11部門受賞!最高の感動!って…12チャンネルもやたら力入ってるじゃん。まぁ“ベン・ハー”なら当然だよな」

トホ妻 「これ、“タイタニック”が並んだのよね」

いわんや「並んだ?何が?」

トホ妻 「だからさ、“タイタニック”も確かアカデミー賞11部門取ったのよ」

いわんや「へーっ、そうなの?」

トホ妻 「まぁあれだけ金かけて作った映画だからさ、ハリウッドとしてもアレに取ってもらわないと困ると思ったんだろうけど、でも“タイタニック”に11個もあげちゃあ、アカデミー賞の権威も地に堕ちたってもんだわよ」

いわんや「ふう〜ん」

トホ妻 「アナタ見てないからふう〜んなんて言ってられるのよ!“タイタニック”はね、ありゃ相当ヒドい映画だよ。一時的にバカ当たりしたってだけでさ、“タイタニック”を繰り返し見たいなんて思う奴ぁ、いないよ」

いわんや「まぁ…そうかも」

トホ妻 「あの腕の太い女(ケイト・ウィンスレットのこと)も、その後消えちゃったしねぇ…ま、しょせんはその程度の一過性の映画だったワケよ。“ベン・ハー”に並んだなんて冗談じゃないよね。ベン・ハー1本でタイタニック100本分の価値はあるよ、絶対に」

いわんや「ははは!つまり“ベン・ハー”は『100タイタニック』の価値があるのか!(笑)」

トホ妻 「そうそうそう(笑)『タイタニック』はもう一種の単位だね、ありゃ」

いわんや「映画の最低基準通貨ってワケだな(笑)」

トホ妻 「もうそれ以上細かくクズせないの(笑)」

いわんや「この映画は『35タイタニック』とか、『8タイタニック』くらいだとか(笑)…数値換算されてると、何だかすげぇわかりやすいじゃん」

トホ妻 「これから新作映画紹介とか、みんなそういう風にやって欲しいよね。この映画はタイタニック60本分とか言えば、まぁ見てもいいかなとか思うじゃない」

いわんや「なるほど…“ベン・ハー”は『100タイタニック』もする映画なんだ。となると、今日やってた“シェーン”も、まぁ『50タイタニック』くらいの価値はありそうだなぁ…(笑)」

 ず、この対談を読まれた方の中で「タイタニック」が大好きという方、あるいはケイト・ウィンスレットが大好きという方がいらっしゃいましたらトホ妻に成り代わりましてお詫び致します。申し訳ございません。ワタクシ、トホ妻にここまで酷評されると逆に興味が湧いてきて、せめて貸ビデオででも「タイタニック」を見てみたいと思っているのですが、トホ妻が「あんな映画見たくない」と言って抵抗するため、ここ数年で最も多くの人が見た映画を未だに見ていないのでございます…。

対談集INDEXに戻る