★みんなのうた

 日、トホ妻帝国掲示板で「ハメハメハ」×「カメハメハ」問題が論争?を呼んだのは皆様の御記憶にも新しいところかと存じます。ワタクシ、トホ妻がこの歌を知っているかどうか、先日布団の中でちょっと聞いてみたのですが、そこから例によって話は意外な方向へと発展していったのでございます。

対談場所:いわんや家寝室・布団の中

いわんや「昔、NHKの『みんなのうた』でちょっと流行った歌でさ、♪南の島の大王は〜♪っていうの知ってる?」

トホ妻 「もうちょっと先まで唄ってよ。そこだけじゃわかんない。」

いわんや「♪ハメハメハ〜ハメハメハ〜ハメハメハメハメハ〜♪」

トホ妻 「ああ〜聞いたことあるわ。カメハメハじゃないんだっけ?」

いわんや「う〜む、やっぱりここにも“カメハメ派”がいたか…」

トホ妻 「『みんなのうた』って言ったらアタシなんかは『トレロカモミロ』が懐かしいけどね」

いわんや「何だ?その…」

トホ妻 「♪トレロカモミ〜ロ とてもねぼす〜け たたかいよりも 昼寝が好き オレッ!♪」

いわんや「あっ!ソレ知ってる!闘牛士の歌だよな!最初ンとこどういうんだっけ?」

トホ妻 「え〜とね…う〜ん…とにかく牛が出てきてやる気マンマンで、やがてトレロカモミロが出てくるっていうところから始まるんだけど…う〜ん…どんなフシだっけ…?」

いわんや「でもとにかく聞いたことあるぞ。♪トレロカモミ〜ロ とてもねぼす〜け♪」

トホ妻 「そうそう。でさ、トレロカモミロが出てくるんだけど彼はとにかく眠たがってばかりいて牛と戦わずに寝てしまうっていう…そういう、ナルコレプシーの闘牛士をうたった歌よ(笑)」

いわんや「な、ナルコレプシーの闘牛士!(笑)子供向きにしちゃ高度な歌だな(笑)」

トホ妻 「アタシね、実は幼稚園行ってる頃に『みんなのうた』で一つ夢中になって聞いた曲があったのよ。あまりに夢中になって聞くから家族も一緒にソレを聞くしかなかったっていうくらい…」

いわんや「幼稚園の頃?それじゃさすがにオレも覚えてねーだろうな。何ていう歌?」

トホ妻 「…『こねこのびょうき』(笑)」

いわんや「ぶぶぶぶっ!何だソレは?!ネコが病気になるって歌か?」

トホ妻 「♪かわいい こねこ びょうきです〜♪ ひとりで おねんね かわいそう〜♪」

いわんや「…………」

トホ妻 「♪おいしい ミルクも のまないで〜♪ ひとりで おねんね かわいそう〜♪」

いわんや「(突然始まった暗黒リサイタルに慄然としながら)…くっ…暗い歌だなヤケに…」

トホ妻 「暗いのよ(笑)」

いわんや「でもさ、その子猫は最後にはちゃんと治るんだろ?」

トホ妻 「それがね、恐ろしいことに治らないのよ(笑)。少なくとも治ってまた遊びにいきましたとか、そういう明るい歌詞は一切なかったね」

いわんや「じゃ、その歌は子猫の死を暗示してんのか?ひでぇ〜…そんなヒサンな歌、今だったら絶対もっと明るい歌詞に差し換えられてるぜ、きっと」

トホ妻 「もうこの歌ほんっとに好きでさぁ…」

いわんや「要するにコドモの頃から『チューリップのアップリケ』的な…何つーか…救いのない、暗い歌が好きだったワケだな」

トホ妻 「♪おいしい ミルクも のまないで〜♪ ひとりで おねんね かわいそう〜♪」

いわんや「(わかった…もういい、と思いながら暗黒リサイタルを聴くいわんや)」

 や〜、ビックリ致しました。昭和30年代の「みんなのうた」ではこんな暗いウタも唄われていたのでございますね〜。しかしそれ以上に驚いたのがトホ妻の「暗い歌」嗜好の強さでございます。すでに幼稚園児の頃から「病気で寝ている子猫」という悲惨かつ暗鬱な歌に心を奪われていたとはッ!ここでは文字で表わすしかございませんが、この歌のメロディーがまたドえらく暗いのでございます。ワタクシがトホ妻の「夜の暗黒リサイタル」を回避しようと思ったら、とにかく布団の中で歌の話だけはしない方が良いのかも知れませぬ…。

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