天使さま
あるミッション系の小学校。図画の授業でシスターの先生から生徒たちに天使さまの絵を描いてくるようにという宿題が課された。絵の好きなある男の子は放課後もひとり教室に残り、シスターにほめられようと一生懸命天使さまの絵を描いていたが、そこに用務員のおじさんが通りかかった。
「おい、ぼうや、ずいぶん遅くまで残ってるんだね」
「うん、僕ね、天使さまの絵を描くっていう宿題をやってるのさ」
「どれどれ…ほほう、こりゃあ上手に描けてる。でもね、ぼうや、天使さまだって男の子なんだからこれを忘れちゃいけないよ。おじさんに筆を貸してごらん」
そう言って男の子から筆を借りた用務員のおじさん、軽やかなタッチで天使さまの股間に男子のシンボルを描き加えたのだった。「ほら、ぼうや、これで絵は完璧だよ」
翌日、男の子は意気揚々とシスターに天使さまの絵を提出した。だが、ほめてくれると思ったシスターはその絵の股間に目を止めると真っ赤になってこう叫んだ。
「な、何ですかこれは!これは天使さまじゃありません!これは…これはあの用務員です!!」