震撼!ティーポット事件 2002年10月22日 社会面
皆様の御家庭では日本茶などを飲む時、お湯とお茶ッ葉を混ぜる容器として何をお使いでございましょうか?おそらく最も普及しているのは急須でございましょうが、いわんや家では急須あるいはドビンといったものを使っておらず、透明耐熱ガラス製の、まぁティーポットのようなものを使用しているのでございまして、日本茶も紅茶もジャスミン茶もコレ一つで作って飲んでいたわけでございます。
先日の夜、フと日本茶を飲みたくなったいわんやは、いつものようにヤカンで湯をわかし、台所の流しのワキに置いてあったティーポットを手に取り、いつものようにその中の茶コシにお茶ッ葉を入れ、お湯が沸くのを待っておりました。何の疑問も持たずに、ごく当たり前の日本茶製造プロセスを踏んでいたわけでございます。
いわんやの目の高さから見たポットの様子。特に異常はないように見える。
ところが、いざヤカンのお湯が沸き、それをティーポットの中に注ぐとと…あぐぁ?!…たちまちポットを中心に、その周囲にお茶がダラダラと大量に流出し、広がっていくではございませんか!ななな、何だ?ティーポットの底にヒビでも入ったのか?!
そう思ってティーポットを手にとって見ると…ふが!…そこには巨大な穴があいているではございませんか!何ということ!仕方なくワタクシはあたりに広がったお茶をフキンで拭き、使い物にならないティーポットはあきらめて、その中の茶コシを直接マグカップの上に装着してお湯を注ぎ、どうにか「日本茶を飲む」という当初の目的に到達したのでございました。
横腹に大きな穴が開いたティーポットの無惨な姿
ワタクシはそのお茶を持って2階にあがると、そこにいたトホ妻に当然文句を言ったわけでございます。ワタクシに記憶がない以上、ティーポット破壊の犯人は当然トホ妻。破壊自体も問題ですが、ポットが割れたなら割れたとワタクシに言えばこんなことにはならなかったのに…。
いわんや「なぁオイ…あのガラスのティーポット、壊しただろう…」
トホ妻 「あ、そうなのよ。ちょっと手が滑っちゃってさ」
いわんや「もお〜…知らねぇでお湯注いじゃったから、そこらじゅう“茶の海”になっちまったじゃねーかよゥ」
トホ妻 「えええッ?!アレ、使ったの?」
いわんや「いや、だから使えないよもちろん。茶コシを直接カップに乗っけたさ」
トホ妻 「ポットん中にガラスの破片が入ってたでしょ?ソレどうした?!」
いわんや「…へ?ガラスの破片?…」
確かに、「このポットでは茶は飲めぬ」と判断して、中のお茶を流しにあける時、カチンと音をたてて小さなガラス片がシンクに落ちた記憶はございます。その破片はまたポットの中に戻しておいたわけでございますが…
トホ妻 「小さい破片1個?そんなはずないわよ。もっと大きい破片が2個くらいあったでしょ?」
いわんや「…いや…なかった…と…思うなぁ…」
割れたガラスのカケラなどに台所をウロつかれては危なくて困ります。しかしトホ妻が台所の流しや生ゴミ入れをチェックしても破片は出てまいりません。この頃からいわんやとトホ妻の攻守は逆転し、ワタクシはなぜかトホ妻に責めたてられ、それに言い訳するという哀れにも理不尽な立場に追い込まれたのでございます。
トホ妻 「この穴の大きさ見りゃ、このカケラ以外にもっとあるってわかりそうなモンでしょ!」
いわんや「そ、そんなこと言われたって…大きいカケラは片付けたのかと思うし…」
トホ妻 「片付けてないわよ。ポットの中に入れたんだから!ドコいったのよ?」
いわんや「まさか…オレのマグカップの中に落ちてるとか?(捜す)…いや、ないな」
トホ妻 「アナタ…ひょっとしてガラスのカケラ飲んだんじゃない?」
ついにワタクシの体内にまで可能性が及んだ時、ようやくガラスのカケラは発見されました。ワタクシが使った茶コシからお茶ッ葉を片付けた時、トホ妻が一緒に捨てていたのでございます。つまり、いわんやは「茶コシにガラスのカケラが入っているのにも気付かず、そこにお茶ッ葉を入れ、お湯を注いで飲もうとするバカ」であり、トホ妻は「そのお茶ッ葉を捨てる時、そこにガラスのカケラが残っていることにも気付かぬバカ」であるということが客観的事実によって証明されたのでございました。めでたし、めでたし…。
めでたく発見されたガラス破片。破片Aが茶コシに入っていた大型カケラ。破片Bがいわんやが当初発見したもの。
担当:社会部いわんや記者
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