ヒッチコックな日曜日         2003年11月10日 社会面

 選挙の投票日となった2003年11月9日の日曜日。東京都府中市で凄惨な事件が発生した。事件の経緯は以下のようなものである。

 市内のS町に住むサラリーマンiさん(44)は、夕方になってスサマジい鳥の声を聞いて外を覗いてみたら、向こうの鉄塔にものすごい数の鳥が集まっているのを発見した。S町住人の話では、この季節、夕方になると大量の鳥が毎年この鉄塔、および周辺の電線をパーキングエリアのように使用するため、スゴい数の鳥が集まることが時々あるという。事実、iさん自身も過去にそんな光景を目にした経験があり、先週の日曜日にも同じような鳥の群れを見て「今年は数が少ないなぁ…」などと某裏日記に記していたという証言もある。

 が、S町の「いつもの鉄塔」周辺に昨日集まった鳥の数は久し振りの大群と言うにふさわしい数。これを見たiさんは彼の持つデジカメで鳥の写真を撮影し始めたのである。彼がこのようにモノズキな行動をとった動機は不明である。自身でHPを作っているiさんが、自分のHPにこの写真を載せようとしたからではないかという説も囁かれているが、真相は謎に包まれている。とにかく、以下はiさんのデジカメに残された写真を元に構成したその日のドキュメンタリーである。

  

トリたちがそろそろ鉄塔に集まってきた

  

さん宅ベランダから見た裏の電線の様子

  

さん宅正面の電線はこのアリサマ

  

まさに「ヒッチコックの鳥」的な光景

      

 が、ここで痛ましい悲劇は起きた。凶暴な鳥たちは、自分たちを撮影するドロボウヒゲ男、すなわちiさんに敵意を抱いたと思われ、周囲に人がいない時を狙って、一斉にiさんに向かって急降下クチバシ攻撃を始めたのである!下の写真は、iさんのデジカメに撮影された一連のトリ写真の最後のひとコマであり、鳥たちが一斉にiさんに襲いかかってくる瞬間をシャッターにおさめたものである。まさに衝撃の映像と言えよう。

   

一斉にiさんに襲いかかる鳥たち

   

 のクチバシによって全身穴だらけにされたiさんは一命はとりとめたものの、鳥のクチバシ攻撃によって身体はもちろん、顔も穴だらけにされ、穴のあいた「ハニワ顔」になってしまったと言われており、その容態と共に容貌の悪化も懸念される。

  

担当:社会部いわんや記者

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