くらやみ祭りでいッ!         2004年5月9日 地方版

 ールデン・ウィークになると毎年「今年もくらやみ祭りが始まった」と掲示板で騒ぐいわんや。ワタクシを含めた府中の住人にとっては5月3日から5日までの3日間は何はなくともくらやみ祭り!というわけで、街中が祭気分に包まれるのでございますが、府中市以外の方にとっては「くらやみ祭り」と言われても御存知ないのが当然。そこで、今回はくらやみ祭りの由来と歴史的起原について…はドウでもいいとして、とりあえずどんなお祭りなのかをいわんや撮影のヘボ写真でお伝えしようというわけでございます。

 3日間にわたるくらやみ祭りは府中市のド真ん中に鎮座する大国魂神社の例大祭でございまして、普段は鬱蒼とした緑に包まれた大国魂神社の広い境内も祭り期間中はヤマのような出店と、そこに集まる善男善女で大変な賑わいでございます。

境内から鳥居を望む…見えるのは出店と人の頭だけですが。

 タクシが府中に引越し、96年に初めてくらやみ祭りを見物した時も、まず境内を埋め尽くす出店と人込みに驚いたものでございますが、中でもド肝を抜かれたのが「見世物小屋」の存在。ワタアメ屋やタコヤキ屋が何百軒集まっても「すごい数」で済みますが、見世物小屋とは!こんなものは江戸川乱歩の小説の中にだけ残っているモノと思っていたワタクシ、もちろん生まれて初めて見たわけでございまして、昨年にはついに我慢できずに入場料を払って見世物を見学?してしまいました。いやぁ〜…まだまだこの世には知らない世界があるのでございますねぇ…。

今年も健在、あやしい見世物小屋。

 らやみ祭り1日目の呼び物は神社前のケヤキ通りにズラリと(10基くらい?)並んだ山車の上で華やかに繰り広げられる地元の子供・若者達によるお囃子とお神楽の競演。そこココから聞こえる祭囃子を聞きながら神社周辺をソゾロ歩き、出店で何か食いつつビールなど飲むのは実に楽しいものでございます。祭りの1日目にはこれ以外にも「駒くらべ」という馬のデモンストレーションもございまして、このおウマさんは府中競馬場から拝借したのかな?と毎年想像するワタクシなのでございます。

こちらの山車ではキツネの舞。

こっちの山車では小さな女のコが立派な踊りを披露。

 り2日目は大国魂神社境内で「万灯大会」が開催されます。これは市内それぞれの青年会などが作成した万灯を、まるで江戸時代の火消しのマトイのようにグルグル回して華やかさを競うというもので、チャンとその年の1位・2位といった審査まで行われるようでございます。この万灯パフォーマンスは境内以外でもこの日はあちこちで披露されますから、この日に街をブラブラ歩いていると1度や2度はお目にかかるチャンスがあるはずでございます。

万灯大会では華やかな万灯がワンサカ

 らやみ祭りで忘れてならないアイテムがもう一つ。超スーパーエクストラビッグな太鼓でございまして、この太鼓も総計10基くらい…ある…のかな?(←よく知らない)…と、とにかく、そのうちの1基は日本一のデカさを誇っているということでございます。祭りの3日間というもの、この太鼓が手分け?して市内各所を練り歩き、ウチの近くにもやって参ります。この太鼓が近付いてくると部屋の中にいてもスゴい重低音が響いてまいりまして、祭り気分をカキたてられた府中市民としてはウチの中でジッとしていられなくなるというわけでございます。

お、来たぞ来たぞ、巨大太鼓。

近くから見るとこのデカさ。でけぇー。

 て、くらやみ祭りも3日目。いよいよ最大の呼び物・神輿の渡御(とぎょ)でございます。昔は本当に深夜に町中の照明を消して練り歩いたらしゅうございますが、現在は夕方6時の花火を合図に大国魂神社を出発し、ちょっと離れたところにあるお旅所(おたびじょ)と呼ばれる神輿のパーキングエリア?まで行くわけでございますが、この神輿というのがまたデカい上に、表鳥居から7基、裏鳥居から1基、合計8基という大神輿連隊が次々と出陣するわけでございますから、それはもう壮観の一言。子供時代のチンケな祭り・チンケな神輿しか知らなかったワタクシ、初めて見た時はこれまたビックリしたものでございました。

日もトップリ暮れた大鳥居前。もうすぐ神輿が…ワクワク。

巨大神輿2基がグリグリと対決。

 の神輿渡御が祭りの最終日の夜。府中に住むヨロコビを実感させてくれたくらやみ祭りも、G.W.も終わってしまうわけでございまして、府中の街は祭りの後のソコハカとない寂しさに包まれるわけでございます(実際には6日の明け方に神輿は再び担がれて神社に戻る)。さぁ、くらやみ祭りの概要が大体おわかり頂けましたでしょうか?え?来年はぜひ見物に行きたい?その節は喜んでワタクシがガイドさせて頂きます。ガイド料としてはタコ焼きと焼き鳥と缶ビール数本程度で十分でございますから。

  

担当:府中支局いわんや記者

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