あおとも様よりの投稿2

 年の年明け早々、紅白歌合戦にまつわるトホ母ネタ投稿を送って下さったあおとも様からの「トホ母投稿第2弾」でございます。外では就職活動に忙殺され、内ではトホ母の虐待…いやいや、寵愛を一身に受けるあおとも様。いつも明るいあおとも家の日常が偲ばれる投稿でございます。

 族で回転すしを食べた5月2日の夜9時すぎ。第一志望の会社から最終選考の連絡があり、親も非常に喜んでくれました。ちょうど土曜日(6日)に父が友人とゴルフに行く予定があり、そのあと超高級寿司屋に寄るで、そこの寿司を土曜日に買ってくるということになりました。

 あ、たぶん酔っ払って帰ってくるんだろうなあ〜と思っていた土曜日の夜9時ごろ、
「オタクのオヤジさん、荷物全部おいていったよ〜うちであずかってるから。ところで、息子さん内定だって?」と、トホホな電話が入り(まだ内定してないのに・・・)、その数分後、父は案の定、酔っ払って肝心の寿司折りも忘れてぐてんぐてんで帰ってきました。

 日、父は荷物を取りにいきました。汗だくのゴルフウエアなどの洗濯物も詰まったカバンの中から、私へのお祝いの品である「高級寿司折り」は出てきました。しかし・・・さぞかし赤くてうまかったであろうマグロの寿司はすでに茶色に変色ており、
「こりゃあ食えないよなあ・・・もったいないけど捨てなきゃ」と残念がったところ、

「何いってるの!息子のために買ってきた高級寿司なんだから!」
とトホ母は言って、なんと、その寿司を電子レンジにいれてチン!さぞかしうまいネタを使っていたであろう寿司はなんとも言えない色に変わり果て、私の前に登場いたしました。

:なんじゃこりゃあ〜
:チン!した寿司だから「レンジ寿司よ〜」
:・・・(そのまんまだ・・・・・)
父:・・・無理して食べなくてもいいぞ・・・
:そっ、そういうわけにはいかないでしょー、せっかく買ってきてくれたのに
(オヤジ、目で「せっかくだから食べてくれ」って訴えるなよ・・・)

まず中身を焼いたような感じの鉄火巻から・・・うっ、まずい・・・

:・・・・な、なんとも言えない味だね・・・
父:そっ、そうか・・・
:(弟)も食べたら?
:うーん、そのアナゴ2つ食べよっと
:(おいおいおい、安全確実なアナゴ寿司たべるな〜〜〜〜)

・・・局、私のお祝いの品ということで半泣き状態で責任持って全部食べました(ちなみに、トホホな父母はなに1つ食べませんでした。弟は安全確実なアナゴのみ)。
当分寿司は食べたくないです・・・

 の投稿と一緒に送られてきたメールによると、あおとも様はその後、冒頭にある「第一志望の会社」の内定を見事に獲得されたとの由。おめでとうございます。恬淡としてレンジ寿司を息子に食わせるタフな母上に鍛えられ、変色した寿司を食っても食中毒にならないようなタフな胃腸であったということも、あおとも様が厳しい就職戦線を勝ち抜けた“勝因”の一つではなかったかと思わずにはおれませぬ。

 々古くなった食物、「これ、ちょっとマズいかな?」という食物を食っても大丈夫なタフな消化器官のことを一部では「コジキ腹」などという言い方もするようでございます。ワタクシ自身、自分は「コジキ腹」の持ち主であると自負しておりましたが、この投稿を読むに至ってその自負は打ち砕かれました。レンジ寿司…これは到底ワタクシの脆弱な腹の太刀打ち出来るところではございません。

 おとも様が内定を獲得出来たのは何よりでございましたが、いざ就職すればそこには当然様々な仕事上のストレスが待ち構えているのも確実。ここでホッとして消化器官の鍛練を怠ったり、胃腸を甘やかしたりしては、いざ社会に出てからの荒波に耐えられません。あおとも様の御両親は今後も息子の将来のためにどんどんワイルドな食事を用意し、愛のムチで息子(の腹)を鍛えるべきかも知れませぬ。ああ…父の愛は山よりも高く、母の愛は海よりも深し…あおとも様、このたびは投稿ありがとうございました。

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