月代綾子様よりの投稿

 回投稿をお寄せ頂いた月代綾子(つきしろ・あやこ)様はまだお若い学生サンでございまして、次の投稿をお送り下さった柊木冬様とは御友人同士。お二人でトホ妻帝国をお読みになられてそのアホさ加減に共感され、揃って投稿をお送り下さいました。学生サンで、おそらく独身でもございましょうから、ネタといえば…

 これは母の事についてです。
 
 
か私が小学校低学年の時だったと思います。母と一緒にスーパーに買い物に行ったのですが、
その時は私と母は別行動をしており、私は専らそこらを駆け回り母は一体何をしていたのかは知りませんでした。
 夕方になって、帰り道に
「おかーさん、おなか減ったー。今日のご飯なあにー?」
「え?お母さん、スーパーで沢山試食してきちゃったから、おなかいっぱいなのよ。作る気がしないなあー…。自分で作ったら?それでなければスーパーに戻って綾ちゃんも試食してくれば?もう残ってないかもしれないけど。」
「・・・・・・。」

 も言えませんでした。試食で夕飯をすましたのは、主婦の生活の知恵なのか、それともただの食い意地なのか。でも、こういう感覚を持った主婦は、きっと私の母だけに限らないと思っております。いや、そう祈っております。

 タクシ、実はスーパーでの試食ってほとんどしたことがないのでございます。よく精肉売場に楊枝をブッ刺した炒めウィンナーなどが置いてあって、「ん?ちょっと美味そうだな…」と思うこともあるのですが、その傍らにエプロンをつけた販売員のオバさんなどが立っているとオッカなくて近付けませぬ。やはり「試食」に強いのは主婦という気が致します。その代わりと申してはナンですが、ワインやビールの試飲などは比較的平然と飲むワタクシなのでございますが…。

 やしかし、夕食を試食だけで満たしてしまうとは綾子様の母上はスゴい。尚スゴいのは自分の空腹を満たしてしまえば娘のコトは胃に…意に介さないというその野生動物のような生きザマでございます。大自然においては自分の娘と言えどもエサに関しては一個の競争相手に他なりません。自分のエサは自分で捜せという野生の摂理に基づいた教育を幼い頃から受けた綾子様は、きっとたくましいハイエナのようなお嬢さまにお育ちになったことでございましょう。母上にとっても御自慢の娘サンであろうと存じます。

 ういったトホ母ネタ、考えてみれば今までは男性(息子)から送られてくることが圧倒的に多かったのですが、女性(娘)の視点から見るトホ母というのもまたいろいろと考えさせるものがございます。綾子様が将来御結婚されて、娘サンが生まれた時は一体…まぁ今からそんなことを期待…あいや、心配するのは早すぎるのかも知れませぬが…。月代綾子様、このたびは投稿ありがとうございました。

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