のせたけ様よりの投稿3 

 たまた来ました「のせたけ様&彼女様」ネタ。今回は松本清張の名作「点と線」を思わせるような(思わせないか…)手に汗握る(握らないか…)お話でございまして、まぁとにかく無事に何とかなって良かったと胸を撫で下ろすのでございます(何とかなったのかな…)。

先日、我がトホ彼女は千葉のお友達の家へ遊びに行きました。
「帰りは伊丹空港。10:30ごろ着く予定。」
「じゃあ、迎えに行くわ。」
「よろしく。」
と、いつにないテキパキとしたスケジューリングをこなし、彼女は旅立っていきました…。

そして彼女が帰阪する日。いそいそとお出迎えの準備を終えた僕は、
出発までの時間をつぶしておりました。そこへ電話が。
「もしもし、あたし。あの。たいへんなことになってしまいました。」
「なに?どうしたん?」
「あの。その。飛行機に乗り遅れてしまいました。」
「は・・・・・?」
その瞬間僕は、腹話術の人形のような口の開きかたをしていたことと思われます。
カックーン!って。
「で、急遽乗り換える飛行機が、関空(関西国際空港)到着で…、
 あの…。乗り換え差額でお金が全くカラッケツで…。その…。迎えに来て。」
「はい。では。後ほど。」ガチャン。

おいおい!我が家から伊丹空港までは高速道路使用で約30分足らず。しかし関空ともなるとゆうに1時間強かかります。優雅に時間をつぶしていた僕はどこへやら。悪鬼のような形相で、家を飛び出していったのでありました。

 やー、今回の事件が国内で起きたことは全く不幸中の幸いでございました。御婚約者様がモスクワ空港あたりで飛行機に乗り遅れていたら、のせたけ様はシベリアを横断して迎えに行かなければならなかったところ。どんなに急いでも1ヶ月くらいはかかったのではないかという気が致します。

 かし、ワタクシ考えずにはおれません。お二人は近々御結婚の予定…となれば、おそらく新婚旅行にも行かれることでございましょうし、昨今のトレンドを考えれば新婚旅行の行き先はおそらく海外…これと同じことが海外で起こる可能性もないとは言えません。海外では飛行機の乗り遅れどころか、ちょっとハグれただけでも連絡の取りようもなく、実に困るはずでございます。

 年我々が訪れたスペイン旅行の際も、マドリッドの地下鉄駅構内でトホ妻が突然姿を消したことがございました。これが日本であればどこかの駅でハグれようと「ま、コドモじゃないんだし、いずれは電話してくるなり、ウチに帰ってくるなりするだろ」で済むのですが、海外ではそうもいかず、ワタクシ青くなって右往左往して駅を探し回ったものでございます。

 果的にトホ妻は発見できたのですが、ハグれた理由を聞いてみると、その答えは「何だか分からないうちにフッ…とそこの通路を曲がってしまったのよねぇ…」などという信じ難い返答。これでは徘徊老人を連れて旅行しているのとほとんど差がないではございませんか。

 さか御婚約者様はここまでトホホではないでしょうが、海外でハグれたり交通機関に乗り遅れることはシャレにならぬもの。新婚旅行がもし海外に行く御予定でしたら、御婚約者様(もうその時点では奥様ですね)から目を離さず、場合によっては「ハグれ対策」として首に鈴を付けることも御検討なさるべきかも知れませぬ。首の鈴は日本に帰ってきてからも、また別の意味で有効ではないか、などと思ってしまう不謹慎なワタクシでございます。のせたけ様、このたびは投稿ありがとうございました。

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