まめいし様よりの投稿

 めいし様からの初投稿でございます。まめいし様は北海道にお住まいの方でございまして、まだお若い独身の方のようでございますが、この投稿に登場する彼女様のパワーで早くも「対トホホ訓練」を積まれておられるようでございます。

 の彼女は「眠り姫」です。睡眠については、とてつもない特技をたくさん持っています。

 まず第一に「寝付きがよい」。不眠症には絶対にならないだろうと思われるくらい、素早く寝ることが出来ます。自分でも記憶にないくらいの早さだそうです。これはいい特技と言えましょう。

 題は「一回寝たらなかなか起きない」ということです。どんな状況でも眠り続けます。仕事の関係で山奥の林道を車で走っているとき、後部座席に座るなり寝始め、ひどい悪路で車が大揺れに揺れたときも、窓ガラスに頭をがんがんぶつけながら、それでも寝続けたそうです。

 る日、私と二人で買い物に出かけ、早めの夕食をとったときのことです。その日は私が夜、また出かける予定でいたので、一度私の家に行き、荷物を降ろし、彼女を家まで送る、ということにしていました。私の家まで来たまでは良かったのですが、少し目を離した隙に彼女は私のベッドの中にもぐり込んでいました。
 気が付いたときには熟睡状態。買い物で歩き疲れ、お腹もいっぱい、という睡眠には格好の状況。耳元で叫んでも、体を揺らしても、一向に起きる気配がありません。20分くらい格闘し、疲れ果て、困り果てた私は、仕方なくその夜、出かけるのを諦めました。

 時間後、「あー、よくねたあ」と気持ちよさそうに起きあがる彼女の横で、暗く本を読んでいた私がいたのは言うまでもありません。

「あれ?出かけなかったの?あれ?今、何時?あー!ねちゃったん?」
はあ。

彼女も「大丈夫、今度は寝ない」と言ってはいますが。トホホ。

 タクシが大学生の頃、数人で友人の家に泊まりに行き、そこのコタツに入ったまま泥眠したことがございました。たまたまその時ワタクシの頭の位置はスピーカーの真ん前だったのですが、その後他の連中がチャイコフスキーの交響曲のレコード聞き始めてもワタクシはスピーカーの前でひたすら眠り続けた(らしい)のでございまして、それ以来我々の間ではこういう能力のことを「睡眠力」と呼ぶようになったのでございました。

 が家の場合、ワタクシもトホ妻もかなり睡眠力の強い方なのでございます。しかしトホ妻が先に寝てしまったあとワタクシがあとから寝ようとしてちょっと照明をつけたり、うっかり音をたてたり致しますと、突然覚醒して寝ボケたままワタクシに呪詛の言葉を投げ付けるのでございます。なぜ夫を責め立てるチャンスの時だけ突然目を覚ますのか…。ですから、寝ているトホ妻の横で何かをするのはけっこう緊張するのでございます。

 かしまめいし様の彼女様くらいの睡眠力の強さがあれば、照明をつけようが、フローリングの床の上に固いモノを落っことそうが、あるいは体のドコを踏んづけようが、もう全く問題はなさそうでございます。実に素晴らしいではございませんか。もっともヘンな寝言とか、寝笑いとか、「寝ている間のトホホ」がないという前提での話でございますが…。まめいし様、このたびは投稿ありがとうございました。

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