Tさん様よりの投稿

 Tさん様といえば、「おくしゃま、だいしゅき〜」の歌で一世を風靡した夕菜様の御主人様の古くからの御友人でございまして、アイルランドをはじめヨーロッパ文化に造詣が深い上にクラシック音楽の知識も豊富という、文化の香りただよう独身男性。そのTさん様、先日ヨーロッパ旅行にお出かけになったのですが、「同行者と二人で行く」とお聞きして、ひょっとすると…。。。…と思っていたらやっぱり…うふ、うふふ…この!幸せ者!

 年10月の初旬に、想いを寄せている女友達(大阪人)と2人だけのヨーロッパ旅行をし、旅行も終盤に差し掛かったハンガリーの首都ブタペストの夜のことです。


 
バンドの優雅な演奏の中での夕食を終え、“ドナウの真珠”と呼ばれる綺麗な夜景を眺めながら、ドナウ川沿いにぶらりと散歩している途中で、並んで歩いている彼女の手が私の手を握り締めてくるじゃありませんか!
「えっ、これが噂に聞いた事がある(?)ラブラブ状態?」と思いながら、私も少し力を入れて握り返して、恍惚とした状態でいること約10分…すると彼女が
「もう、いいや。」と言って、手を放すじゃありませんか・・・。事情を聞くと、
「私って寒がりやから、温かいTの手で温まっててんやんかー。でも十分温かくなったから、もうTは用無しやねん。」と返事が・・・。


 11月の中旬に、京都へ一緒に紅葉を観に行くことになっているのですが、そのやりとりの中でも「
人間カイロの到着を楽しみにしてます」との言葉が・・・。

 、30歳という年齢になって、初めて“自分の存在価値”というものについて考えなければならない必要性を感じさせられました。トホホホホ・・・。

 タクシ、何となくその“大阪人の彼女”のお気持ちがわかるような気が致します。きっとその女性は夢のようにロマンチックな状況の中、「ステキな夜ね…」などと言いつつTさん様の手を握るのは「恥ずかしくてよう言わんわ」とお感じになって、照れ隠しに「手が冷たいから」などと少しボケてみたのではないかと…いや、きっとそうです。そうに決まってます。この!幸せ者!ヒュウヒュウ!…あいや、失礼致しました。お若い二人の恋と照れとが交錯する投稿に接して、つい冷やかしたくなってしまいました。

 かし、この投稿はけっこう重要なことを示唆しているような気も致します。飛び抜けた地位や財産を持っているならともかく、ごく普通の独身男性にとっては一人の女性のハートを射止めるというのは容易なことではございません。地位や財産で勝負できないならせめて“体温”で、人間カイロとしての機能で勝負しようというのはなかなか有効な戦略かも知れませぬ。

 っとも、恋愛時代に於いてはそれなりの効力を発揮する「人間カイロ戦略」も、その後の結婚生活においては配偶者から「無抵抗・無料の永久人間カイロ」として手だの足だの鼻だのと冷たい部位を押し付けられ、悲鳴をあげる日々が待って…いや、恋する若者に対してこのような話はヤボというもの。お二人で今この時を幸せに過ごして頂きたいものでございます。さぁそれでは皆様、御唱和ください、いちにのさんっ…「この!幸せ者!」…Tさん様、このたびは投稿ありがとうございました。

投稿ファイルINDEXに戻る