たんくん様よりの投稿

 岡にお住まいのたんくん様から初の投稿を頂戴致しました。何とたんくん様は12月25日に御結婚を控えておられまして、頂戴した投稿に登場する“彼女”様ももうすぐ奥様になられるわけでございます。トホ妻ネタ直前の、「滑り込みセーフのトホ彼女ネタ」とでも申せましょうか。

 の日は、仕事で午前様でした。
午前1時頃帰宅してみると、彼女は既に深い眠りの底にいました。いつもは蹴っ飛ばしても起きない彼女ではありますが、この日はどうしたことか目を覚まし、寝ぼけ眼をこすりながら「お帰り、遅かったね」と言い残してまたおネムの底へと潜って行きました。

 その日は大層疲れていたので、「まぁ下手にちゃんと起きられて甘えんぼ攻撃で撃沈されるよりはマシか」と思い、そのまま寝かしておき、自分も深い底へと沈んで行きました。

 朝体が揺れるのを感じながら目をこすって起きると、横に彼女が座ってこちらを睨んでいます。「なに?どうしたの?」と私は聞きました。雀が朝の到来を喜んで啼いているのと共に、その時私の耳には理解不能の言葉が送り込まれました。

「たんくん、昨日の夜、私の首絞めたでしょ!白い紐で絞めたでしょ!!!」
はあ?
「とぼけないでよ!あの雑誌をしばるときに使うビニールのやつで、私の首を2回巻いてからゆっくりと絞めたでしょ!!!」

段々声を荒げて行きながら、その怒りも増幅されていくようです。

それから数十分間「何でオレが首絞めるの?どうせ絞めるんだったら2回も巻くかないよ。一発で絞めるから…」と、訳の分からない説明をし、ようやく彼女を納得させることが出来たようです。

「そうか、あれは夢だったのねー、でもリアルな夢だったー。あんなにリアルだったら夢だと思わないわよねー。(知るか!)ねえ、そうよね!(決めるな!)あー良かった(仕返しに絞め返されなくてヨカッタ・・・)」

 れで納得してくれたかと思ったのは、私の早合点でした。まだ彼女を理解していなかったのでしょうか?それから数日は「ねえ、ホントに絞めてない?」と言われ続け、最後には「いい加減にしてくれ!絞めたと思うなら、絞め返してくれ!!」と叫んだのは言うまでもありませんでした。

今は毎朝太陽を見ると、今日の無事を感謝する気持ちで一杯になります。
こんなにまいにちしあわせをじっかんできるのはとてもよいことです。

 アルな夢と現実の区別がつかなくなったという経験は実はワタクシにもございます。昔、コタツで寝ている時にくるぶしをネコに噛みつかれるリアルな夢を見て、あわてて(夢の中で)足を振り回したのですが、その時ワタクシは実際にコタツの中で足を激しくバタつかせ、コタツの放熱部分の赤いアミがヘコんでしまうくらい強くキックしたのでございました。

 かも話はこれで終わりません。寝ボケ果てたワタクシは「いま、実際にネコがコタツの中でオレの足に噛みついたんだ」と思い込み、「その足をコタツのアミにはげしくぶつけた」→「ってことはコタツの中にはオレの足とコタツのアミの間で頭を粉砕されたネコの死体が…」と考えてしまったのでございます。全くバカの極みとしか申せませんが、そういう経験をしておりますだけに、たんくん様の彼女様のお気持は理解できるのでございます。

 はたんくん様と彼女様はクリスマスに御結婚後、来年春には米国のワシントンにお住まいになる予定だそうでございます。慣れない土地での新婚生活はいろいろ大変なことも多いかと存じますが、こういう天真爛漫な奥様と御一緒であれば、毎朝目覚めるたびに「今日も生きていてヨカッタ」と感謝し、毎晩眠るたびに「今夜こそヤラレるかな…」と不安にさいなまれる、刺激に満ちた日々が送れるというものでございます。たんくん様、このたびは投稿ありがとうございました。

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