やきたらば様よりの投稿

 きたらば様は昨年御結婚されたばかりの方でございまして、御結婚までの顛末は我が帝国とも相互リンクして頂いているHPに詳しゅうございます。そのHPによりますと御主人は仕事においてはたいそう有能な方らしく、まさに将来が嘱望される男性のように見受けられるのでございますが、どうもこの投稿を拝見する限りでは、やや特殊な記憶装置を搭載した方でもあるようでございます…。

ちの旦那のメモリーは、時として暴走する。そして、そのエラーを絶対に自分では認めようとしない。そんなわけで、ときどきヘンなことで喧嘩?になってしまう。

の前はこんなことがあった。横浜からの帰り。夕暮れの空に、富士山が頭をのぞかせていた。
旦那「ほら、富士山が見えてる」
私 「ほんとだ、頭だけ。…♪あ〜たま〜を〜く〜も〜の〜う〜えに〜だ〜し…って感じだね」
旦那「♪ち〜ほう〜の〜や〜ま〜を〜見〜おろ〜し〜て…」
 「(笑)地方じゃないよ、四方でしょ」
旦那「(ムッ)ええ?地方だよ」
 「なんで地方の山を見下ろすのよ?四方だよ」
旦那「地方だよ!富士山は高いから、地方の山まで見えるんだから」
私 「地方って…富士山だって地方の山じゃない」
旦那「…『富士山以外の地方』の山ってことだろ?」
 「他の地方の山なんて、遠くて見下ろすって感じじゃないでしょ?見下ろすのは、富士山から四方に見える山なの!」
旦那「富士山の四方に、山なんてないじゃないか」
 「あるよ?周りに低い山があるじゃない」
旦那「あんなに低い山じゃあ、見下ろすどころじゃないだろ?」
 「低い山だから見下ろすんでしょうがっ!」
…と、こんなばかばかしい話を帰りの車中で延々と繰り広げてしまった。本当は、四方でも地方でも、どーでもいいんだけど(笑)、つい…。

なみに、旦那は『メリーさんの羊』も正しく歌えない。
『♪メーリさんの羊、羊、羊、メーリさんの羊、かわいいな』となるべきところを、なぜか必ず
『♪メーリさんの羊、羊、羊、羊、メーリさんの羊、かわいいな』
と、“羊”を一つ多く歌ってしまう。
何度言っても絶対に間違いを認めない(そして直らない)のだが、鼻歌風にメロディーだけにすると、なぜか正確に歌えるという…旦那のメモリーは謎に満ちている。
かつてはバンドでボーカルをしていたはずなんだけどなあ…。

の後『地方の山騒動』は、私がインターネットで歌詞を検索して、旦那に見せたことで決着した。「これ、君が書いたんだろ!」なんて、負け惜しみを言っていたけど。さて、今度は何の歌でもめるのか…

(しかし、何で夫婦で童謡ばっか歌うんでしょう?…「暗い歌」よりいい?)

 詞の意味を取り違えたまま大人になるといった例は少なからずあるようでございまして、この投稿の「地方の山騒動」と似たようなトホホな話はいわんや家にもございます。実はワタクシ、シューベルトの名曲「野ばら」の中に出てくる一節「♪あ〜か〜ず〜な〜がぁ〜む」が「飽かず眺む」であることを30才近くになってトホ妻から教えられるまでずっと「赤砂噛む」だと思っていたのでございます…。

 れにしても興味深いのは「メリーさんの羊」を、ご主人が「必ず」羊を一つ多く歌い、「何度」言っても直らないということ。「必ず」「何度」という、この二語から導きだされる結論は、御結婚間もないにもかかわらず御主人はやきたらば様の前ですでに何度も「メリーさんの羊」を歌ったということでございます…「メリーさんの羊」を妻の前で何度も歌う…?ワタクシ結婚してそろそろ10年になりますが、ある特定の童謡をトホ妻に対して何度も聞かせた記憶というのはないのでございます。

 しろ“暗黒歌曲”に親しむ我々でございますから、ヒトサマのことはとやかく申せませんが、やきたらば家の“歌唱生活”とは一体どんなものなのか…?もしお二人でカラオケボックスに行かれるような場合、どのような曲がお二人によって歌われるのか…?大変興味深いところでございまして、その辺についての御報告もお待ちしたいもの。やきたらば様、このたびは投稿ありがとうございました。

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