乃木夕菜様よりの投稿2

 ホ妻帝国のリンクサイト「司法試験受験生の妻日記」の作者、乃木夕菜様からの2度目の投稿でございます。何しろ御主人は超難関試験に挑戦中の方でございますから、ワタクシなどは劇画「愛と誠」の岩清水クンのような(古すぎる)人物像を思い描いてしまうのでございますが、どうもこの投稿から推測されるキャラクターは岩清水クンというよりは、「ドカベン」の岩鬼クンの方に近いかな?という気がしてくるのでございます…。

 日、滋賀に住む夫の友人ご夫妻が来岡しました。2年前私にくっついて岡山に移住したものの、働きに出ている私とは違い、この土地に友人・知人のひとりもいない夫は、久しぶりの呑み友達との再会に喜んで出かけていきました。
私は出勤で、帰宅は9時過ぎになります。そんな私のために夕食の用意をして行った夫は、まさに「主夫の鏡」といえるでしょう。

 
 
て、夜中12時近くなってようやく帰宅した夫はスッカリ酔っ払って、たいそう御機嫌でした。私も夫もかなりの酒呑みで、しかも酔うとメチャ明るくなるタイプ。しかも二人とも普段から声は大きいタチですが、酔うと音量が数デシベルは上がります。
「ただいま〜〜」
「おかえり」
「あのね、ぼくね、『
おくしゃまだいしゅき〜』のうたうたいながら、ちゃりんここいでかえってきたの」
 はい?
「『
おくしゃまだいしゅき〜、しゅきしゅき〜』って、うたいながら、かえってきたの〜」

 
 
が家から岡山駅まで、自転車で30分の距離です。駅前の居酒屋で呑んでいた夫は、CDプレーヤー音量MAXに等しい音量で歌いながら、岡山市内を走っていた…らしいのです。帰宅後すぐに入浴した夫は…風呂場の中でも同じように歌ってました。……近所迷惑やっちゅうねん。

 愛される喜びに打ち震える…というより、なんでソコまで陽気になるんかね、この男は。
トホホ…であります。わたしゃ、しばらくオモテを歩けまへん。

 やもう…「愛は羞恥を超える」とでも申しますか…御主人様の「おくしゃまだいしゅき〜」の歌声とリストのピアノ曲「愛の喜び」が混濁した状態で幻聴となって耳に響いてくるようでございます。じつはこの投稿にはちょっとした後日談が書き添えられておりまして…

このメールを書いている間じゅう、夫は夕食の後片付けをしていました。
「メール書けたよ」
「なんのメール?」
「いわんやさんトコに送るの」
「あーそんなん、送らんでええ」
「ええやん、おもろいやん」
「今日、プロバイダが故障で、メール送れへんらしいで」
「大丈夫やで、今受信でけたもん」
「受信はええけど送信はあかんねて」
「メールフォームから送るもーん」
「奥様もイロイロ覚えてきたねぇ…」
夫の恥(?)を、全世界に発信しようとしている、悪妻であります。
夫はフテクサレてしまいました。ほっほっほ。

 あ…将来はトホ妻帝国の顧問弁護士への就任をお願いしようかという方の「愛の喜び」の姿を全世界に発信してしまいました。しかし、世の中には愛の冷めた夫に失望する妻は星の数ほどいるでしょうが、ここまで赤裸々に自分への愛を、文字通り「歌いあげて」もらった妻がおりましょうや?夕菜様御夫婦のラブラブぶりは、まさに読む者も心をつかんで激しく揺さぶるインパクトがございます。

 山にお住まいの夕菜様御夫婦でございますから、東京のオフ会などに御参加頂くのもなかなか難しいのですが、もし、お二人と酒を酌み交わすような機会が実現したアカツキには、ワタクシいつでも他人のフリをできる体勢で…あいや、い、いつの日か、ぜひお二人にはお会いしたいものでございます。夕菜様、このたびは投稿ありがとうございました。

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