きゃばりあ様よりの投稿2

 ゃばりあ様からの2通目の投稿でございます。1通目の投稿では入籍直前の彼氏様のキョーイの寝言を赤裸々に報告して頂きましたが、このたびはめでたくトホ彼氏様も「トホ夫」となられたようでございます。今回の投稿の舞台は「両家両親御挨拶」という、堅苦しさとキンチョウの交錯する重大局面のお話でございますが…

 の正月、私の家族は彼のご両親のお招きのお招きを受けて、彼の実家へ遊びにでかけた。
これは結納やらなんやらをやらない私たちにとっては一応両家のご挨拶も兼ねてもいるがそれはそれで、適当に和やかにご挨拶も済んだ。


 
っと私の母が応接間のテレビの上の写真に眼をとめた。
「これ・・・・だっくすさん(彼のこと)?」
そこには10年前の彼の大学合格直後の晴れやかなスーツ姿の写真があった。当時の彼は今より10キロはやせており、写真の彼は好青年といった趣を漂わせていた。
「まるで、俳優さんみたい〜。」
「本当にだっくすさんなのね〜。かっこよかったのね〜。」
母の暴走は止まらない。
本当にびっくりして、驚いているだけなので始末が悪い。おまけに口調はおっとりしているので、まったく嫌味ではない。しかし、だからこそ本音なんだろうな〜と思わされる。


・・・・
に彼はおのれの軽く突き出たおなかを見つめていった。
「詐欺だ・・・・ってお母様に思われちゃったよね。」
彼ハハと私のダイエット指令ではびくともしなかった彼が漸く立ち上がった。
それから、約半月、彼は約3キロの減量に成功している。
しかし、お腹はまだ自己主張をやめない・・・・・。

 の御対面+御挨拶というのは、それぞれの家族がお互いに異なる家風を背負って初めてブツカリあう、言わば他流試合の第一回戦のようなモノと申せましょう。我々の場合、トホ妻家が比較的上品でキチンとした家風をお持ちなのに対し、いわんや家は御承知のようにガサツと食欲だけが自慢のヨゴレ一族。この両家が対面した時の会話を思い出すと未だに頭が痛くなるのでございます…。

トホ妻母 「まぁ、本当に御立派な、御自慢のムスコさんでいらっしゃって…」

いわんや母「い〜え〜、ロクなもの食べさせなかったのに体だけは大きくなって!…ははははは!」

 ゃばりあ様の母上様の場合、いわんやトホ母の「ガサツ無手勝流」とは全く違った流派のようでございます。オットリと上品な語り口の中に鋭い風刺と諧謔を無意識に織りまぜる…とでも申しましょうか…しかし、それでいながら「少し痩せなさいッ!」と実の母や妻に言われるよりも強い説得力で御主人にダイエットを決意させるあたり、やはり相当の使い手かと思われます。しかも「ガサツ無手勝流」より圧倒的に上品に見えるというのが素晴らしいところでございます。

 然のことながら、母上様は今後も「だっくすさん」と、あるいは「だっくすさんのお腹」と対面する機会は多いわけでございますから、これからの展開が注目されるところでございます。母上が二回戦以降も連勝街道バク進か?はたまた御主人が見事ダイエットして奇跡の返り討ちか?…え?今、母上を応援するきゃばりあ様の声が聞こえたような気が致しましたが…いや、気のせいでございますね。きゃばりあ様、このたびは投稿ありがとうございました。 

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