★ちわわ様よりの投稿2
ロサンゼルス在住のちわわ様からの2度目の投稿でございます。前回投稿でも何やら200年ほど前のスタイルの日本語をあやつる母上と御自分自身のネタを披露されておられましたが、今回もまた「ヘンな日本語」ネタと申せましょうか…。日本語って、難しいものなのでございますねぇ…。
その日は、バイト先で一番上の上司が日本へ帰る為のお別れランチ会でした。
当然のごとく、すっかり忘れていた私は終了15分前に会社へ到着しました。
今から行くのもナンダ、と思っていたら仲間は「せっかく会費払ったんだからランチ(ブッフェ式)
食べておいでよ」と言う。それもそうだと思い会場に行くと、その上司はまだそこでウロウロしています。(仕事しろよ)
厳格な家庭でしつけられた(自称)私としては食べ物だけ取って去っていくのはさすがに失礼。何か挨拶をしなければ…。しかしこの1年、一度も話をしたことがない相手なので、ちょっと緊張です。
しかも日本語で話すにはプロパーな敬語を使用せねばなりません。敬語です。
そのとき、その上司とつい目があってしまい、あたふたと
「おつとめ、ごくろうさまでした」。
あれ?
ちょっと違うような気が
まあいいか、似たようなもんだ。
これで私も伝説の仲間入りです。
「がってんだ」に続き、この発言、私はいったい何者だと思われているのでしょう。ははははは!いや別にいいのですよ、コレでも。決して間違いとは言い切れませぬ。こういった状況で求められるのは「相手の苦労をねぎらう」ココロでございますから、「お勤め、ごくろうさまでした」というヒトコトでも大まかな方向性としては問題はございません。ついでに「もうすぐシャバの空気が吸えますですね」といったヒトコトでも添えれば、もう完璧だったのではないかと思うのでございます。
前回の「がってんだ!」に致しましても、今回の「お勤めごくろうさまでした」に致しましても、ちわわ様の発する日本語には、かつて何かの映画の一場面で聞いたようなドラマ性というものが感じられます。おそらく幼少の頃から東映時代劇や仁侠ヤクザ映画などに親しまれた結果ではないかという気が致します。やはり一人の人間の言語体系が形成される上で幼少期の言語教育というのがいかに大事かというのを痛感せずにはおれませぬ。
ところで、「お勤めごくろうさまでした」と言われた当の上司の方。この方がいったいどんな反応を示されたのかも興味を引くところでございます。まぁおそらくアッケにとられてポカンとしていた、といったところなのでございましょうが、ここで「おお、ちわわ、おめぇにも世話になったな。達者でな」くらいのコトを言ってくれれば大したものなのですが…ちわわ様、このたびは投稿ありがとうございました。
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