ダックス様よりの投稿

 ックス様から初投稿が送られて参りました。ダックス様のプロフィールもまた謎に包まれておりますが、少なくともこの投稿内容から判断すると、奥様と娘サンをお持ちの方で、年齢的にもワタクシなどとあまり変わりはないようでございまして、配偶者からヒドいことを言われるという点でもあまり変わりがないようでございます…。

 れは事件と言うより愚痴です。
 
とあるクイズ番組を見ていました。「岡山県の塩飽(しわく)諸島の人々が江戸時代の終わりに活躍しました。さてどの様な活躍をしたのでしょうか」と言う問題があり、私は「勝海舟が咸臨丸で太平洋を横断した際、乗組員の約半数が塩飽諸島の出身であった」という答えを知っていました。

 の時妻は私のことを尊敬のまなざしで見るかと思いきや、「そんなことを知っていて一体全体何の役に立つの。ところでモーニング娘のメンバーの名前を一人でも知っているの?」との返事。

 モーニング娘のメンバーの名前は全く知っておらず思いっきり馬鹿にされてしまいました。

 「モーニング娘のメンバーの名前も塩飽水軍も日常生活の役に立たないと言う点では同じではないか」との抗議は「娘との会話には塩飽水軍よりモーニング娘の方が役に立つ」の一言で却下。

 どう思われますか。

 はははは!ワタクシ、こういうネタ好きです!ここでは単に趣味嗜好の違いという問題にとどまらず、夫と妻それぞれの人生のバックグラウンドの差、言い換えればイキザマの違いが「塩飽水軍」と「モーニング娘のメンバーの名前」というこの二つの事象の落差となって表出しております。ある意味では夫婦というもののあり方の根幹を捉えたとも言える、実に感動的な投稿でございます。

 かに「塩飽水軍」に関する知識も「モーニング娘」に関する知識も、日常生活レベルでは同じように役に立たないというダックス様の主張はまことにもっともでございます。しかし「娘との会話」という特殊な局面を捉えて「モーニング娘」の知識の方が有用性が高いとする奥様の主張もこれまた実に論理的でございます。感情論を排除し、ヘ理屈ではありながらも純粋に論理的に対峙し合っておられるところが素晴らしいと感じずにはおれませぬ。

 かし、ダックス家のように「日本史は夫」「芸能関係は妻」といった一種の「知識蓄積の分業体制」を取ることはある意味では大変便利ではないかとも思われます。我が家のように夫婦揃ってオペラや映画などの中年オタクになり果ててしまいますと、モーニング娘のメンバーの名前なんて…いや、それでもワタクシは1〜2名なら知っておりますよ。えー…後藤…まき、だったかな?あと、えー…なかざわ…なんとか…ま、とにかくトホ妻よりはワタクシの方が詳しいのは間違いございませんですよ。は〜はっはっは!ダックス様、このたびは投稿ありがとうございました。

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