エミリン様よりの投稿

 ミリン様からの初投稿でございます。エミリン様のお住まいは…スペインはマジョルカ島でございます。ワタクシども夫婦が宝くじを当てたら移住する予定のスペイン!しかもショパンとジョルジュ・サンドの恋の逃避行の舞台となったマジョルカ島!さぞかし素敵な所なのでございましょうねぇ…。しかし頂いた投稿の内容はスペインとも、マジョルカ島とも、ましてやショパンとも何の関係もございませぬ…。

 わたくしの友達の話です。

 人の K子は英語もスペイン語も達者ななかなかの才媛なのですが、時々日本語でドジを踏んでしまいます。

あるとき彼女が知人のお葬式に行った時のことです。

この知人は心筋梗塞で亡くなったとのことでした。

 K子は偶然式場で会った知り合いに
「どうして亡くなったのかしら?こんなに急に」と尋ねられ、彼女は
「お気の毒にね。シンキンコウソクだったんですって」と言っているつもりでこう言っていました。
「お気の毒にね。キンシンソウカンだったんですって」。

相手が腑に落ちない怪訝な顔をしているなと思いつつK子はお焼香の列に。

列に並んで順番を待つ間に後ろの人にも同じ質問をされた彼女は沈痛な面持ちを崩さずまたもやこう答えました。「キンシンソウカンだったんですって」。

 れを近くで聞きつけた友人が彼女の腕を取りグイグイと列から引き離すと
「お前、今なに言うたっ。えっ、なに言うたぁ!」と顔を真っ赤にして詰め寄りました。
「えっ だってキンシンソウカンでしょ」。
「アホ―ッ!シンキンコウソクじゃあ」と言われてハジメテ自分の言い間違いに気がついたK子はあまりの恥ずかしさにお焼香もそこそこに逃げ帰ったとのことです。

 ひぃ〜…荘厳であるべき告別式の場でも容赦なく炸裂するトホホ手榴弾。まぁ普通はキンシンソウカンで人が死ぬということは(たぶん)ないはずでございますから、純粋な言い間違いと誰もが思うコトでございましょうし、亡くなられた御本人がこの言い間違いを小耳にはさんで怒るということも(たぶん)ないはずであるとは存じますが…いやしかし…。

 ょっとするとこの「英語もスペイン語も達者なK子さん」、実は日本語が一番下手である、ということはございませんでしょうか?いわゆる「帰国子女」と言われるような方の中には英語はとても上手なのに日本語となるといささか…という方がいるようでございまして、トホ妻の会社の同僚にもひとりそういう女性がいるらしいのでございます。

 の女性、時として「アタシ、若いスズメでも作って遊びまわろうかしら」などと意味不明のコトを言い放って周囲の同僚たちを凍らせるということがママあるらしゅうございますが、ま、キンシンソウカンだろうがスズメだろうがしょせんは単なる言い間違い。気にするほどのコトはございません。ございません…が、ワタクシ自身の葬儀の時にはこの御友人の参列は御遠慮頂きたいような気も致します…。エミリン様、このたびは投稿ありがとうございました。

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