まっきー様よりの投稿

 外投稿相次ぐ当コーナー。今やすっかり「トホホネタ輸入超過」になったかの如き様相を呈しておりますが、今回はロンドン在住のまっきー様からのトホ母ネタ投稿。しかもこのネタ、何と「構想一ヶ月」に及ぶ入魂のネタ?…のようでございます。

 の母はトホホネタつきない面白いヒトです。


 
族はたまにそれで迷惑を被ることもありますが、大抵は笑い話になり私や兄は友達に話すネタが増えて重宝しております。また、そんな母がいると家の中も明るくなる(笑いがつきない)というわけなので、このHPを見つけたときから私は「いつかネタを送ろう」と固く決意したのでした。しかし、あまりにも日常的なトホホが多いのでどれを送ったらいいか迷ってしまい、これを書き出すまで一ヶ月あまりかかってしまいました。

前振りが長くなってしまいました。
さて、これは数年前のある日、夕飯の支度をしながら母が話してくれたその日にあった出来事です。

 の日の昼前、母は出かける途中で軽く空腹を覚え、駅前のドーナツ屋さんで腹ごなしをすることにいたしました。目的はもうお店に入る前から決まっております。母の当時のお気に入り、シナモン味のチュロ。母は声も高らかにお店のうら若い青年に紅茶と共に注文いたしました。
お値段はきっと300円ほどであると予想されます。
青年がお盆に紅茶とチュロを並べ、合計金額を告げました。

しかし。
嗚呼しかし。

母が持っていた財布の中にはたったの100円ほどしか入っていなかったのであります。
母は「あ!やっぱりいいです」などと言いつつ逃げるようにその店を後にしたようです。

「恥ずかしかったわ〜」と、私に語る母。しかし彼女は強者なのでそのお店を利用し続けています。(というか、そんなことでお店に行かなくなるのであれば、近所に入れる店はない)
50歳ほどの中流家庭の主婦の財布にたったの100円・・・。

 の話を聞いたとき私は(一緒にいなくて良かった)などと思ったものですが、その後しっかり新宿のタワーレコードでたったの1000円がなくてレジで赤っ恥をかいたのでした。しかもタワレコカードの点数を貯めて割引させたのに。

そんな遺伝子、欲しくなかった。

 いた投稿の末尾にまっきー様は『ところで、これは「トホホ自分ネタ」ではなく、あくまでも「トホ母ネタ」でございます。断じて!』と激しく念を押しておられます。まぁトンビがタカを生む」などという言葉もございますが、現実にはこんな例は極めて稀なケースであって、ほとんどの親子関係は「カエルの子はカエル」という摂理に基づいているという生物界の神秘を感じさせるお話でございます。

 れと似たような話はトホ妻にもしょっちゅうあるのでございます。ある冬の夜、トホ妻が駅前から電話をかけ「ねぇ、寒い。風邪ひいた。体調悪い。お腹すいた」と訴えて参ったことがございました。そこでワタクシは「風邪ひいた?なら駅前のラ−メン屋でおろしニンニクとトウバンジャンごっそり入れたラーメン食って来れば?」と勧めると「…ラーメン代がない…」「ええ?だって…ら、ラーメン代ってせいぜい500〜600円だぜ?!」「……ないのよ…」

 はワタクシ自身にはこういう経験ってほとんどございません。これはワタクシが金持ちだから?いえ、むしろ逆でございましょう。常に財布の中身を意識しなければならないようなビンボな生活を送った者であるがゆえに「所持金がなくなる」というのを極度に恐れる小心者になるわけでございまして、ワタクシも一度くらい財布の中身を気にせずに…せめてラーメンくらい食べたいものでございます。まっきー様、このたびは投稿ありがとうございました。

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