せきりん様よりの投稿

 きりん様から初投稿を頂きました。トホ妻帝国に登場するのは初めての方でございますが、お話によると以前から高い頻度で帝国を御訪問下さっていたようでございまして、しかもその上投稿まで送って下さるとは、有り難いことでございます。

 結婚してもう5年になるのですが、これだけは忘れることができません。


 
の当日、両家の家族はほぼ同じ時間に式場入りしました。
当然新婦である私はとっとと着付けに入り、おとなしく花嫁姿にしてもらい、鏡の向こうの自分の姿に感慨と緊張を覚えていました。時間より早く着付けは終了し、後は新郎を待つばかり。
ところが待てど暮らせど新郎着付け室にはそれらしい姿は出現しません。


 
退屈し始めた私を見かねた美容師さんが貸してくれた雑誌をめくるうち、どこかで聞いた名前が放送されているではありませんか。館内放送の後飛んできたのですが、間に合わなかった理由がなんだったかというと、「教会の式を見てた」だそうで。 

「神前式だけど君も今日は主役なんだよ、覚えてる?」
これだけで、私の緊張はどこかへ行ってしまいました。でも、代わりに着付け後の新郎がずっと緊張で震えていましたっけ。


 初々しい頃のお話でした。

 の投稿から推測するに、おそらくせきりん様の御主人は自分が「神前式」の結婚式をあげると承知しつつも、実は「教会式」の結婚式にも強く憧れておられたのではないかと思うのでございます。純白のタキシードに身を包み、華やかなチャペルの鐘の音が祝福してくれる教会の祭壇の前でオゴソカに宣誓の言葉を神に誓うボク…ああ、ついにこの日が来たんだ…。

 ?館内アナウンスがボクの名前を呼んでいる?なぜ?なぜボクを夢のひとときから現実に引き戻すの?もっとこうして眺めていたいのに…いや待てよ?オレは何で今こんなところにいるんだ?そう言えば今日は確かオレはせきりんと結婚するんじゃ…いけねーッ!!…と、まぁこんな感じではなかったかと想像するのでございますが…。

 タクシ自身は経験がないのですが、おそらく結婚式&披露宴における新郎というシゴトは非常に照れ臭く、出来ればこんなことはナシで済ませたいと思う方も多いはず。しかし時間の経つのも忘れて教会の式を眺めおられてとは、おそらくせきりん様の御主人はとてもロマンティックな夢想家タイプの方なのでございましょうねぇ…うふ、うふふ。きっと御結婚後5年たった今でもロマンティックなお二人なのでございましょうねぇ…うふふ、うふふふ…。微笑ましいお話でございます。せきりん様、このたびは投稿ありがとうございました。

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