としみ様よりの投稿

 示板ではすで御存知の方も多いとしみ様。そのとしみ様が投稿コーナー初登場でございます。多くの男性にとっては多かれ少なかれ、身につまされるところのあるお話ではないかと存じます。ワタクシ自身を省みても…いや…しかしさすがに、ここまではヒドくなかったと思いますが…

 「男やもめにウジがわく・・・」話にはよく聞いておりました。
男の人もいろいろでしょうが、うちの主人の場合・・・・「お約束」通りの人でした。

 だ出会って間もない頃、主人宅に初めて足を踏み入れた私の目の前には、かつて見たことのない光景が繰り広げられておりました。
足の踏み場は微妙にあるっきりで、あとはすべて物で埋め尽くされ…キッチンのテーブルにはさまざまなものがうず高く堆積し…下のものを取ろうものならとたんに上全体が崩れ落ちる、いわば将棋崩し状態…家全体が「
発酵」しているかのようでした。

 んな有様でしたが、唯一「これは得意なんだ♪」と胸を張って威張ったものがあります。それは「洗濯」です。しかし私はその後すぐ、「それ」を目撃することとなりました。

さなぎ

洗濯ピンチに一箇所だけ吊るされて・・・・・そのままの形で乾かされ・・・・
しかもナマ乾きで紙袋に刺さっているシャツ、パンツ、ズボン下・・・・・まるでさなぎでした。


 
かし主人にとりましては仕事以外で自発的に何かをするということ、ましてや機械(洗濯機)を使って作業するなんて、それはそれは大変な出来事なのです。自分で自分を褒めてあげたかった…
今にして思えば、それは無理からぬ事だと思うのです。

 して後日、家中の引き出しという引き出しから(一応洗濯済みらしい)目を見張る量の靴下が発掘されました。靴下は新しいものを買ってきてしまう癖があったようです。全部で200足はあったと思います。だいぶ処分はしましたが、八年経った今でもその時の在庫、償却出来ていません。

追伸。
今でも主人の周りには小さな堆積物が複数出来ています。
(片付けてもそれは素早く出現します。)

 の紹介文には「ワタクシはここまではヒドくなかった」と書きましたが、トホ妻に言わせれば独身時代のいわんやの暮らしぶりも「似たようなモンだ」と主張するはずでございます。まぁ確かに思い返してみれば…そ、それでもワタクシ、アパートの部屋の片付けなどはマメに(年に数回は)実行しておりましたし、チャンと部屋に掃除機をかけることも(年に数回は)ございましたですよ、ええ。

 ちろん、洗濯物は「さなぎ」状ではなくキチンとハンガーにかけて干しておりましたし、当然靴下も一緒に洗濯しておりましたから「靴下の古代地層」を形成するようなこともございませんでした。それどころか、洗濯→使用をマメに繰り返したために靴下の多くにはカカトにキュートな穴があいていたほど。いかがです?ワタクシはここまではヒドくなかったでございましょう?

 れにしても、現在のとしみ家のアリサマというのがどういうものなのか、ちょっと気になるところでございます。おそらくとしみ様がキチンと片付けて「家の発酵」も止まったのではないかと期待するのですが、としみ様がもし何日か家を空けることがあればたちまち発酵を再開するのでございましょうねぇ…そう考えると、としみ様は実は「人間防腐剤」だったのでございますねぇ…感動的なお話でございます。としみ様、このたびは投稿ありがとうございました。

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