ダックス様よりの投稿3

 ックス様からの投稿も3通目を数えました。ダックス様のお送り下さるネタはいつも知的なムードがそこはかとなく感じられまして、常々ワタクシの感心するところなのでございますが、今回はまた“異文化コミュニケーション”という高尚なテーマで…

 諸事情で外人さんを車に乗せることになりました。

 中で気が付いたのですが、その妙齢の女性は日本語を全く話すことができず、英語での会話になりました。幸いにも私は英語に堪能で外国で「fried rice」を注文して「white rice」が出てきたことは1回しかありません。華麗な運転技術でこの8年は無事故、無検挙です。


 
も英会話と自動車の運転を同時にする事は私には難しすぎます。「えーと過去形の疑問文はdidで始めて」と思ったら車線変更の車が割り込んできたのでさも自然そうにブレーキを踏んでスピードを落とし、今度はこちらが車線変更をするため周囲を確認すると「実存主義」という意味の単語が思い出せず(ほんとうは「損」という意味の単語です)大汗をかきました。

 「命が惜しかったら黙っていろ」と言いたかったのですが、そんなこと妙齢の女性に英語で言ったら私はたちまち犯罪者です。ひきつるような笑いを浮かべながらパンツまで汗で濡れながら(汗ですよ汗)、何とか目的地にたどり着きました。


 
「帰りも乗せてもらえますか」と尋ねられ、「Sure (二度と乗るな)」と笑顔で答えたのは言うまでもありません。

 の感じ、非常によくわかります。人間の頭というのは複数のコマンドを同時に行おうとするとダメになるものでございます。太古の昔、ある席でワタクシ、ピアノの弾き語りなどという暴挙に挑んだことがございますが、この時はワタクシの脳は「ピアノを弾き間違えないようにする」ことと「歌詞を間違えないようにする」ことで容量の限界に達し、結果的に「音程通りに唄う」というところまではコントロールが効かずに超ド下手な歌になってしまったのでございました。

 かも今回は運転中でございますから命に関わります。脳ミソメモリが運転の方に「多めに食われて」しまうのは致し方ないところでございまして、その分英会話の方の処理速度が遅くなるのは避けられませぬ。ペーパードライバー歴約20年のワタクシだったら、運転中は英会話どころか日本語会話すらおぼつかないものになりましょう。

 れに致しましても「実存主義」とは何事でございますか。運転中にそんな難しい単語を思い出そうとしてはいけませぬ!今度同じような機会がございましたら、「トムは今日学校へ行きます」「スージーは犬が好きですか?」といったような平易な会話を交わしつつ、安全運転につとめて頂きたいものでございます。ダックス様、このたびは投稿ありがとうございました。

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