風民様よりの投稿

 民様からの初投稿でございます。しかし初投稿でありながら、最初の部分での簡単な状況説明から核心部分の恐怖に満ちた描写に至るまで、実に素晴らしい出来の投稿でございます。「男は家から一歩出れば7人の敵がいる」などと申しますが、家の中にいても思いもよらぬ敵の攻撃を受けることもあるようでございまして…。

 SOHOで映像や動画の撮影編集をしているワタクシ・・・
今夜も、愛機のパソコン1号機(5号まである)の前でシコシコと編集に勤しんでおりました。

 すると、晩御飯の支度をしていた我が愛妻が真後ろに立って「ねぇねぇ」と呼びかけております。
ワタクシ、「ん?」と、椅子の背もたれ越しに顔を天井に向けて妻の顔を見ようとしました。

(思えば、不精せずに普通に振り向いていれば、あんな恐ろしい目に会わずに済んだのですが・・・)

ワタクシは上を見、愛妻はその上から見下ろし、互いの顔が上下反対になる形での会話がスタート!

と、おもいきや!

「あにょにぇ〜(でろん)」

なんと、妻の口から特大サイズのよだれが垂れてくるではありませんか!
しかも、一直線にワタクシの顔面めがけて!!

顔と顔の距離は約30cm。まるで、スローモーションのようにたれてくるヨダレ・・・。
背もたれに寄りかかっているワタクシは、もう動けません・・・

と、そのとき!
硬直したワタクシに直撃まで、あと数センチのところで、
ずゅるぢゅるゾゾゾ
っという、激しい音と共に「粘着化学兵器YODARE」が戻って行くではありませんか。。。

そう、慌てた愛妻があらん限りの肺活量で、垂れたよだれを吸い上げていたのでした・・・・。

いそいで、射線上から身をかわしたワタクシ、
「いきなり、なにをするっっっっ!!」とあまりのマヌケさに半分笑いながら言いますと、
妻曰く、「口内炎が痛くて、口が閉じられないの・・・・」

・・・だったら、最初からヤバイ体勢で話すなっちゅーねん・・・(-_-;

 呼・・・あの視界いっぱいに迫ってくるヨダレの大きな弾!
いまだトラウマでございます・・・・

 ゃはははははははッ!!いやもう、サイコウでございます!安寧な平和をむさぼる国際社会を突如として恐怖のドン底に陥れるトホ妻テロの恐ろしさを余すところなく読む者に伝える内容でございます。まさかいきなり「口から粘着化学兵器」とは…一体誰が予測し得たでしょうか。

 間の視覚というのは、おそらく本能的に「自分に近付いてくるもの」に焦点を合わせようとするはずでございますから、落下するヨダレの直下にいた風民様の目のピントも、当然ヨダレに合っていたはずでございます。となれば、それを投下した奥様の顔は遠景となって少しピントがボケた状態となり、ヨダレ爆弾が自分に近付くにつれてそのピントのボケもだんだん激しくなる…その時「風民様の見たモノ」を想像するとまさに肌に粟が生じる思いでございます。

 タクシ自身はトホ妻から「口から粘着化学兵器」の攻撃を受けたことは幸いにしてございませんが、例えばモノを食っている最中に笑ったりした時の「口から食い物のカケラ高射砲」による砲撃は何度か受けております。全くヒドい話でございます。「女の口は災いの元」という箴言はやはり真実だったのですねぇ…。風民様、このたびは投稿ありがとうございました。

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