ヨッシー様よりの投稿3

 前、たて続けに「部下Aと行くヘルシンキ・魅惑の出張」シリーズの投稿をお送り下さったヨッシー様から3度目と投稿でございます。今度の舞台はモスクワでございます。ヨッシー様はどうも寒い国でのお仕事が多い方のようでございます。そして、同行者がまたしてもあの部下A…。

 ここは、モスクワです。先日ロシアに入国したときのことです。

 と部下Aは、夕方5時着の飛行機でモスクワに到着し、順調にイミグレーションを通過し、税関検査場の前のテーブルで、持込物申請書を記入しておりました。記入が終わり、「先行くよ」と言い残し、税関の列に並びます。まもなく3,4人後に部下Aも並びました。

 はなんと言うことも無しに、税関を通り過ぎ、出口で待っていますと、いつまで経っても出てきません。どうしたのかと思っていると、20分位してやっと部下Aが出てきました。
「どうしたんだ?」と聞きますと、「いやあ、シャープペンで書いてたら、ボールペンじゃなきゃ駄目だと言われ、ヨッシーさんもいないし、困ってしまって・・・またテーブルに戻って、知らない人に借りて書き直したりしていたんす」「あほやなあー」

 れから、迎えの車に乗り、ホテルに向かって車が出発しました。しばらくすると、部下Aがそわそわし出しました。そして、「ヨッシーさん。どうやら、パスポートを忘れてきたみたいです」「どこに?」「税関で慌てていたんで、たぶんあそこだと思います」「しゃーないなあ。じゃ、戻ろう」

 れから空港に戻り、税関に行きましたが、担当者が交代しており、探してくれと言いましても当方の片言のロシア語では「無い」と取り合ってくれません。粘っても駄目と判断して、「しゃーないから、明日、ロシア人のスタッフに頼んで、交渉して貰おう」と、泣きっ面の部下Aをつれてホテルに入りましたが、そのときには、もう夜10時をすぎていました。(脱力)

 日、部下Aは、ロシア人と一緒に空港事務所に行き、幸いにも無事パルポートを取り戻したとさ。めでたしめでたし。(めでたくない、食べ損ねた私の夕食はどうしてくれる?)

 ーむ…部下A、モスクワにおいても絶好調のようでございます。それに致しましても、ワタクシにように頼る者とてない個人旅行ばかりしている人間にしてみれば、「旅先でパスポートを忘れる」なんて、もう2度と日本に戻れない気分になるでしょうが、この投稿を拝読すると、さほどオオゴトというわけでもないようでございますね。まぁ紛失や盗難ではないし、忘れた場所がハッキリしていれば大丈夫ということでしょうか…。

 外出張の経験なんてほとんどないワタクシですが、ジャカルタに出張に行った時の経験は今でも覚えております。同行の人間とホテルで待ち合わせ、バンコク行きの飛行機に乗るため一緒にタクシーで空港に向かう途中、突然「あッ!!オレ、パスポートをホテルのセーフティボックスに入れっぱなしだッ!」ということに気付いたのでございます。…実はワタクシの勘違いで、パスポートはちゃんとカバンの中に入っていたのですが…。

 の時の、「グワッと音をたてて自分の血の気が引いていく感じ」というのは今でも忘れることができません。それに較べて、この部下Aときたらワタクシの500倍くらいおマヌーなくせに、ヨッシー様という国際経験豊かな上司に恵まれたおかげで今日も生きていられるようなものでございますよねぇ…。ヨッシー様、このたびは投稿ありがとうございました。御苦労が絶えないことと存じますが、寒い国でのお仕事で風邪などひかれませんように。

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