伊能測量隊の足跡

唐丹「陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑」と「海上引縄測量之地碑」


 伊能測量隊は享和元年(1801)9月24日南部藩との境界にあたる伊達藩唐丹村(現:岩手県釜石市唐丹町)で実地測量をした。地元の学者葛西昌丕(まさひろ)当時49歳は忠敬の学識と偉業に感銘をうけ、13年後の文化11年に「測量之碑」を建てた。忠敬69歳で存命中のことであった。「陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑」は江戸時代に建てられた伊能忠敬の顕彰碑として唯一のものである。
 また、伊能測量200年を記念して2001年10月に「海上引縄測量之地碑」が唐丹町大石浜に建てられた。これは複雑な海岸線を測量するのに船を出して海上に縄を引き、難渋をきわめた測量を記念したものである。唐丹湾をはさんで、2つの碑は互いに向かい合っている。
 

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