1998年12月30日 「To Heartライブパーティ」 in 新宿厚生年金会館

年末に、大騒ぎの末チケットを入手したもの。12/23発売の WhiteAlbumのCDSの
先着購入か、封入カードによる抽選でチケット購入資格が得られ、それをコミケの
リーフブースに持参の上チケット購入。合計2000枚。
12月30日の午後1時過ぎにコミケ会場リーフブースで参加チケットを購入。
17時開場 18時10分開演。
1F12列46番、入場時に、マルチのキーホルダーとトレカセットを配布。
舞台上にはバンドセット。

○開演後にまず3曲演奏。この後も含めて、バンド演奏曲目の紹介は一切なし。
続いて進行役の小林久子とジャリズム登場。挨拶と簡単なトーク。
「本日は、出演声優他のトークコーナー、サウンドライブ、PS版オープニング映像と
TVアニメプロモーション映像の上映を行います。」
「こんだけ暗いと顔も見えへんわ。サングラスしててもわかれへんな。」
  (渋チュボーイズのこと)
「渋チュでやっていたから呼んでもらえたのかな。見たことある人!」若干手が上がる。
(この後、イベント進行中のしゃべりの部分でジャリズムのボケがいろいろあるが、
全て割愛させていただく)

○TVアニメ化
99年4月からの放映に向けて進行中ということで、「TVアニメ版プロモーションVTR」の
初上映。原作:アクアプラス、制作:ケイエスエス。
基本的に映像のみで、シーンに合わせて神岸あかり役の川澄綾子のナレーションが
かぶせられる。

○さらに3曲演奏後にバンドメンバー紹介。スキャットが一人当たり1分と非常に長過ぎ。
 キーボード/エレキ/ベース/ギター/ドラムス
続けて1曲演奏。

○PS版オープニング上映
○引き続きトークショウ
・担当声優
神岸あかり役: 川澄綾子
 ピンクの長袖シャツ(絵柄:パフェ)、ジーンズミニフレアスカート、黒のハイソックス
マルチ役: 堀江由衣
長岡志保役: 樋口千恵子
・アニメチーム
監督: 高橋ナオヒト
キャラクタデザイン/総作画監督: 千羽由利子
シリーズ構成/脚本: 山口宏
・原作・PS版: アクアプラス
企画シナリオ: 高橋龍也
キャラデザ: 水無月とおる

[PS版とパソコン版の違いは?]
・シナリオ
高橋: 言っていいんですか(苦笑)
司会: では見どころを
高橋: 若干コメディタッチに修正されています。

・キャラ設定
水無月: パソコン版の踏襲で、少しリファインされています。

・移植の苦労
高橋: パソコン版と違いを出して、PS版も楽しめるように作ってるので苦労という
      ようなことはないですね。
・コンシューマー版として気を配った点
水無月: 対象年齢が広くなるので(低くも高くもなる)、子供が読んでも大丈夫なように。

・ここだけは見逃してほしくないところ
 全部頑張って作ってますので。時間が結構けっこうかかる

・今だから話せる開発秘話
高橋: 今ならと言うのはなくて今でも話せないんですが(発売前だし)。
   まだシナリオ上がってないとかそういうの?
(川澄さんうなづいてる)

・OPムービーの苦労話
水無月: 画像の圧縮とか転送効率とか(笑)。制作、イメージを伝えるのにあんまり
       苦労してないですね。実際に苦労したのは現場のスタッフですし。
渡辺: お二人大人気やけどCDデビューの予定などは?
高橋: 皆さんの要望があれば是非。

[続いて声優三人、キャラになりきって自己紹介]
あかり(川澄): 「じ、自己紹介? えー、ひろゆきちゃーん!」
   (ジャリ: 自己紹介やのになんでひろゆきちゃんやねん?)
   あかりのエッセンスが凝縮されているのです。では。「神岸あかりです。」
    照れ屋なキャラクタなんですね。
    (司会: 監督、どうですか?)(高橋: いや、僕も初めて聞いたので(^^;))
マルチ(堀江): 「あうぅ。」決め台詞みたいなもんです。困った時とか失敗した時に
    使うんです。
志保(樋口): 「長岡志保ですっ!」 元気です。ばりばり現役女子高生です。17歳です。

[引き続き声優トーク]
・役作りで苦労したことは?
川澄: あかり役を頂いた時に、すごく人気のある作品なので、自分の中でキャラクタを
   作ってっちゃったんですよ。かわいくてかわいくて妹的でって。
      そしたら、高橋さんに、お姉さんもしくはお母さん的に懐が広い方が良いと
      言われて、あかりをつかむまでにすごく時間がかかっちゃって苦労しました。
高橋: そのとおりです。
堀江: 私がいちばん苦労したのは、先ほども言った「あうぅ」というセリフですが、
   これは高橋さんにすごくこだわりがあるらしくて。
高橋: 会社の同僚に「あうぅ」と言う人がいましたので、ずっと頭に残っていまして、
   使わせていただきました。
樋口: テンションの維持が大変でした。すごく台詞が立板に水のようにしゃべるので、
   私は滑舌が悪いのでかみそうになってしまうんです。教室に行って、私は情報網
      なので、ニュースを発表するんですよ。それに十何行というのがあって、
      びっくりしました。

・録音のときのスタジオの雰囲気は?
川澄: 1人ずつ録ったので。ゲームはたいてい1人ずつなんですよ。でも私は「あうぅ」
   みたいに、あかりのセリフで同じようにつかめないものがあって、それでも
      高橋さんはいいんだよいいんだよと言って下さって、みんな優しいなと思いました。
樋口: さっき初めて三人会ったんですよ。
堀江: 一人だったので、雰囲気はよかったんですけど、「あうぅ」の時に言えなくて、
   時間かかっちゃうから迷惑かけるかなと思ってたら、表向き上ニコニコしてて
      下さって、いや、表向きじゃなくてえーと (フォローしようとして泥沼)
      丁寧に指導して下さって。
川澄: 水無月さんが「あかりはこんな顔をしてるんだよ」って絵を描いて下さったり。
高橋: そうそう。キャラつかんでもらうのに悩んでたら、絵を速攻で描いてくれて。
司会: そうすると(役が)すぐに出来たりするもんですか?
堀江: いやー
山下(ジ): おい!
樋口: お菓子とかくれてすごく優しかったです。とてもアットホームで和みました。
   ソファーとか置いてあって気持ちよくて寝ちゃいました。
川澄: テイク何十とやったりして大変な思いをしたんですけれども、高橋さんに、私が
   ラジオでやっていた時の声でやってごらんなさいって言われたんですよ。それで
      何とか思い出してやってみました。

・それでは最後に皆さんに一言
川澄: 皆さん、PSを買い、テレビを見て下さい。
堀江: 皆さんそれぞれに、「マルチ」に対していろんな感じ方、イメージがあると
   思うんですけど、できるだけ皆さんのマルチの像を壊さないように、新しい
      マルチ像を作って行くと言うと変ですけれども、やっていきたいと思います。
樋口: 長岡志穂っていうのはすごくテンションの高いキャラですので、皆さん
   頑張ってついて来て下さい。

[続いてアニメチーム]
・作品に対する印象
高橋: 僕自身はゲームやる人間ではないですが、僕の経験の(数少ない中で)恋愛シミュ
      レーションのパターンをはずして、でも、いい女の子が多いと言うところをやり
      切っているので素晴らしいと思いました。
      前にベルセルクと言う血みどろのアニメを監督していましたから、今度はこう
      いうものをやることになって気分転換というか、演出家としてできることが
      できればいいなと思いました。

・すでに各雑誌に多数の書き下ろし原稿が掲載されているのですが、その狙いは?
高橋: 宣伝のことはわからないのですが、それだけ注目されているのだと思います。

・困ったエピソードは?
高橋: 一杯あります。ですが、困ったことはしょっちゅう起こるし、それに対して
      どうかわしていくか、それが良ければ良い作品になっていくと思います。

・全13話と決められているので、やりやすさやりにくさはありますか?
山口: 人気があるのを知っておりまして、下手な脚本を書くとファンの人に殺されると
      思いましたので、
     ゲームの方は多少やっておりまして、トレーディングカードに20万円注ぎ込ん
      だりとか(多少じゃないやん)しました。
      アニメの脚本なんですけど、13本ということで、しかも秋から冬にかけての
      話でして、オンエア時と季節がずれていますがあまり突っ込まないで下さい。
      オンエア日にはどっか遠い国へ行きたいと思います。
      冗談はさて置き、監督や、スタッフの厳しいチェックが入っておりますので
      大丈夫だと思います。

・制作のミーティングの様子は?
高橋: 俗に言うアニメっぽいものではなくて映画的な、派手な動きで面白くするので
      はなくて情緒的な演出で、ドラマチックに見せるというところから始めました。

・本作品の最初の印象は?
千葉: …テレビのキャラデザが初めてなんです。とにかく人気ゲームだと言うことで、
   無茶苦茶緊張しまして、キャラを、私は似せる気持ちがあるんですけど、
      弓道のシーンとか、専門的なものが出てくるので、器具とかそういうのの資料
      集めが大変でした。
      肝心の女の子は、これの前にやっていた作品がベルセルクなので(笑)、がらりと
      違う絵を描かなくてはならないので、絵柄を変えられるだろうかといろいろ
      考えましたけど、とにかく期待に添えるように頑張ります。
      まさに今製作中です。

・描きやすい/にくいキャラクタはありますか?
千葉: 多少はありますけど、表情が作りやすいキャラと、表情を抑えなくてはならない
      キャラがあるのでそちらの方が難しかったです。

・いちばん難しかったのは?
千葉: 芹香です(会場から「やっぱり」の笑い声)
      「笑う」のではなく、「ちょっと笑った感じになる」とか。内面がにじみ出る
      ように書く必要がありました。

・最初のころの絵と最近の絵と変わったりしてますか?
千葉: どうですか(^^;)?
高橋: キャラクタと言うのは成長するものですから。
      最初に描いたキャラ表はもちろん基準なんですが、その時の状況とか、そういう
      ものによる変化が、いい絵描きなら当然あるはずです。自然な変化ならいいこと
      だと思います。

・最後に、注目点・アピールタイム
千葉: 各作家の方々はじめかなり気合いを入れていますので、是非放送を見て下さい。
山口: アニメのほうはアニメ雑誌の「今月のTo Heart」を見ると1行で終わってしまう
      様に、何もない普通の話なんですが、それを24分間に膨らませて見せることに
  悩みながらやっています。ぜひ見て下さい。
高橋: ゲームをアニメ化するのではなく、最初からアニメーションにするとしたら
      どうなるかを僕なりに想像して作りました。
      設定も秋から冬と変えてありますし、シナリオもオリジナルです。
      キャラクタを恋する気持ちで見ていただければと思います。

[再び原作担当:高橋、水無月氏へ]
・テレビアニメにどのくらい関与していますか?
高橋: 結構関与している方だと思います。最初のミーティングから、脚本
      (台詞の内容・妥当性)など、徹底的にチェックしたり。話し合いのバトルです。

・これからの展開は?
高橋: とりあえず何も考えてない。
皆月: とりあえずPS版を早く終わらせて温泉に行こうかと。

○PS版OPムービー再度上映

[ここだけの話]
司会: PS版の発売日は?
高橋(水無月): 3月の25日です。

○トークコーナーはここまで

1曲演奏
曲「Brand New Heart」中司雅美(PS版のOP/ED担当)の歌付き

MC(中司): 95%以上の方は初めましてだと思いますが、初めまして。
 本番前までは全然緊張してなかったんですが、いざここに立ったらマイク持つ手が
  震えてしまってるんですが、、頑張って歌いたいと思います。
  今回のチケット入手するのに思いっきり苦労されたらしいんですけれども、皆さん
  どの辺からいらっしゃってますか?
・関東、西日本 北の方、九州、北海道(いた) 沖縄(さすがにいない)

パソコン版CDのエンディング 「新しい予感」
WHITE ALBUM

○これにて一旦終了
○数分間のアンコールコールの後、中司さん及びバンドメンバー再登場。
  全くアンコールの予定がなかったと正直に白状した後、
「Brand New Heart」を再度歌う。

以上

Maci: makoto-s@tt.rim.or.jp