ここ「ドルードル学園」は、毎回問題図が出題されるドルードルを参加者が生徒となって考え、その発想を競いあう、読者参加型のサイトである。
 作っているのは、わたしこと事務局長。なんで事務ごときが選考してるのかということは、あまり深く考えなくてよろしい。
 たかが絵を使ったパズルじゃんと思うかもしれないけど、これが奥が深い。
 ほかの生徒の解答と比べながら研究していくと、かなりの発想力が必要なことが分かってくるはず。
 他の生徒には考えつかないような発想力に加えて、それを表現する文章力も必要なのがドルードル学園の特徴だ。
実際に出題した図と寄せられた回答を使って紹介していこう。
毎回、下のような感じで問題図を出題しているよ。
| ▼例題(第10回)の問題図 
 
 ![問題図[dd/q010.gif]](dd/q010.gif) 
 
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 さあ、これはなんに見える? この回の最多回答はこれだった。
【日の出】
おお、その通りこれは日の出に見える! しかしこれではあくまで「見たまま」で、ひらめくようなものはないねぇ。またある人はこんな答えを出してきた。
【ムムッ、あのビリヤード球、紙一重で突きを見切ったな!】
こんどは、線が2本というではなくて棒が1本と見たのだ。
体言どめではなくて、口語での回答が多いのもドルードル学園の特徴。さあどんどんいこう。
【車輪だけ走るエコロジーな電車】
こんな風に、実際にはありえないし何にも意味ないことだって、堂々と言い張ってしまえばこの学園では評価が高くなる。
こういう大胆さも必須だ。投稿しているうちに自然に身についてくるはず。
【黒星の人用ののし袋?】
勝ったほうは懸賞金が入ってる袋をもらえるけど、負けた方は…何が入ってるんだ?
縁起が悪くはあるけど、イヤミっぽくなく表現できているね。ちなみにこれがこの回のトップ賞。
……と、こんな具合。
発想力が何よりのカギになるけど、文章力も大きなウェイトを占めていることが感じとれると思う。
着眼(思いつく)→発想(広げる)→表現(言い回す)、これらのどの過程にも面白さがある。
全てを極めるも良し、一芸に秀でるも良し。
心理学で使う「ロールシャッハテスト」を思い出した人もいるかもね。
これで、ドルードルの感覚が少しでも感じとれた?
では、現在出題中の問題にGO!
- 前回の問題に対する回答 --- まずは読んで笑おう。
 ほかの生徒の発想、表現に感心してしまうはず。局長にとっても勉強になることが多い。
 その授業で最も優秀な見方をした答えを局長が選んで、「トップ賞」を贈っている。
 トップ賞の賞品は、なし。名誉だけ。
 
- 今回の問題 --- 生徒諸君の個性あふれる回答を期待している。
 問題図を見て その場ですぐ解答欄に書き込むのではなくって、いったんメモにでも書き写してから、別の時間にじっくり考えることを勧めたい。
 聞いたところによると、休憩中よりも頭を働かせている授業中や勤務中の方が、より良い答えが思いつくらしいねぇ。
 局長はそんな時間の取り方は勧めないよ、と一応書いておく。
 締め切りの日を設けてるけど、その日付を過ぎていても問題図が出ているあいだは投稿できる。過ぎてから投稿したといって選考を辛くすることはないよ。
 ときどき、ひっそりと締め切り日が延びてることがあるかもしれないけど、きびしくツッコまないで(^^;
 
- 過去の問題に対する回答 --- じっくりドルードルについて研究してみよう。
 初期からたどっていくと、ドルードル解答のレベルや局長の態度がだんだんと変わっていくのが良ーくわかるね。
 
- ホームルーム --- 掲示板です。ほかの回答の感想や、生徒どうしの、また事務局との交流にビシバシ書き込んでってほしい。「あんなのがトップ賞なんて信じれん!」など、抗議も歓迎。
 ドルードル学園とは直接関係のない内容でもいい。あまり度が過ぎんようにね。
 
- 資料室 --- 年度ごとの成績表や生徒会長のあいさつ文を紹介している。
 
 - ドルードル学園では年齢にかかわらず、男子は「君」、女子は「くん」と呼んでる。
 
- ドルードル学園もふつうの学校と同じく、4月から翌年の3月までを1年度としている。
 
- 生徒諸君の回答は集計していて、毎年度末に成績優秀な生徒を表彰している。もちろん、これも栄誉だけ。
 数え間違いはたぶんないと思うけど、気づいたら知らせてね。
 
- 毎年、生徒会長を生徒の互選によって選出しているのだ。このイベントを会長戦と呼ぶ。選ぶ方法は、やっぱりドルードル。
 立候補できるのは、告示時点で20回答以上を掲載してる生徒 または 前年度皆勤の生徒で、投票できるのは1回答以上掲載した生徒。
 くわしい要綱は、例年春先から告知しているので、ふるって出馬しよう。
 
- 新入生の解答の掲載基準はとっても甘い! まずは初掲載を目標にしよう。
 たまに新入生がトップ賞を獲ってしまうこともあるから面白い。
 
- ドルードル学園の各ページへのリンクは自由。リンク許可のメールも必要ない。
 
- 問題図も募集している。画像ファイルをどこかアップロードしておくか電子メールに添付して送るなどで頼む。
 適当なフォーマットで作れば事務局で清書するよ。こちらは倍率低いぞ〜。
 ドルードルの歴史は古く、生まれたのは 50年以上も前のアメリカ。
 本場の "droodles" は、あらかじめ問題図と回答がセットになっていて、問題図を見せてその答えを当てる、という形式だったようだ。
 アメリカでメジャー化したのは1953年の "Droodles" の出版、加えて翌年のテレビ番組化だろう。
 それらの著者であり司会者でもある ロジャー・プライス Roger Price 氏こそ、ドルードルの伝道師と言えるだろう。
 日本でのドルードルはと言うと、80年代から雑誌や新聞などで連載が続いていたけど、1993年?に「月刊ASCII」で連載が開始。
 ドルードルがもっとも多くの人の目にふれた時期だろう。
 翌 1994年、連載のタイトルと同じ「ドルードル」がアスキー出版から発売(ロジャー・プライス著、東玲子訳、ISBN4-7561-0336-7)。
 これは1992年にアメリカで発売した"Classic Droodles" の日本語訳だった。
 アスキー出版ではその前に、同じく月間ASCII に連載されていた「マーフィーの法則」で大ヒットを飛ばしていて、その2匹目のドジョウをねらったが、見事にハズレてしまった(;_;)。
 「ドルードル」は、今でも古本屋の百円コーナーでよく見かける。興味のある生徒は手にとってほしい。
 その他のドルードル関連本は…
 - ドルードルしよう - ロジャー・プライス著 浅倉久志編訳、早川書房、1984
 "Droodles" (1953)、"The Rich Sardine" (1954)の訳。表紙は和田誠。ごくたまにオークションなどでみられる。
 
- 禅絵魂  - いとうせいこう 川崎ぶら著、小学館、2000
 週刊ビッグコミックスピリッツの連載を書籍化。毛筆で書かれた「公案」に対して読者が加筆し、題名を添える。ぜねこん、と読む。
 ドルードル学園は、以前「毎日中学生新聞」に連載されていた「パズラー学園」という読者投稿コーナーの流れを汲んでいる。
 当時の読者で、検索などでここにたどり着いた生徒むけの説明をいくつか。
 - 当時の主要キャラクター、博士、学園長 etc. は、残念ながら登場しない。
 
- キャラクター以外にも、新聞時代に固有に使われていたもの、たとえば「校章」「校歌」といったものは無くしてる。「ごほうび賞」の代わりに「トップ賞」など、言いかえているものも。
 
- なつかしい名前を見かけて、その人と連絡を取りたいという生徒は、ホームルームなどで呼びかけてみよう。
 
- このページは、毎日新聞社、また、しとうきねお氏とはいっさい関係はない。
 
- わたし 事務局長 は、新聞時代に「MAT☆MAX」「MAT松楠」などと名乗っていたヤツだ。
 
(協力:旅がらす君)
[ドルードル学園]