ここ最近、読む小説は未読の定番SF小説と決めている(SFファンしか読まないようなヤツも読んでるが、まぁどっちにしろハヤカワSF文庫だ)。んで、今読んでいるのはアーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅−決定版−」だ。小学生の頃リバイバル上映で映画は見たものの、ストーリーをまったく覚えていない。難しくて理解できなかったんだと思う。
で、ボーマン船長がHAL-9000破壊な場面なんだけど、その時のHALのセリフでこんなのが出てきた。
「わたしはハル9000型コンピュータ、製造番号3号。わたしは、イリノイ州アーバナのHAL工場で一九九七年一月一二日に始動された。足の早い狐が、のろまな犬をとびこえる。スペインの雨は(以下略)」
下線部分の「足の早い狐が、のろまな犬をとびこえる。」の部分を読んだ時に「あれ?」と思った。「どこかで読んだ事がある」と。その、「どこで読んだか」をさっき思い出した。Windowsのコントロールパネルからフォントのアプレットを実行して、適当な英語フォントを表示(フォントを選択して[ファイル]メニューから[開く...]かダブルクリック)してもらえば判ると思うが、表示例に「The quick brown fox jumps over the lazy dog.」と書かれているハズだ。
これだった。「足の早い狐が、のろまな犬をとびこえる。」の文から、フォント表示のウィンドウの絵を思い出すのに7時間かかったが、反対に言うと良く脳の中で関連付いてたなぁと関心する。脳味噌って不思議。
で、次の疑問だが「The quick brown fox jumps over the lazy dog.」ってなんじゃい?諺か?
って事でWEBでサーチ。色々ヒットした中でナットクできたのはここ。
アルファベット26文字全部使ってるんで、英文タイプの練習なんかで良く使われる文句のようだ。HAL-9000もタイプ練習したんか?
「2001年宇宙の旅−決定版−」の中に、高度に文明が進んだら、寿命のある肉体なんて捨てて精神体になるなんていう事が書いてあって、これは手塚治虫の「火の鳥」にもあったねぇ。文明が進化したワケじゃないけど、人工知能を持ったロボットを作る事になった不死身(っていうと、ちょっと違う)の男が最後には精神体になっちゃって、最後には精神体である火の鳥の身体の一部になる。「2001年宇宙の旅−決定版−」では、精神体を「もはや神だ」と言っているが、火の鳥は、神だったりして微妙にリンク。
どっちが先に思いついたのか知らんけど、手塚治虫は映画「2001年宇宙の旅」の製作に誘われた事もあったそうで、似たもの同士なんスかね?
さて、「火の鳥」といえば拡大しまくっていくと、実はそれは宇宙だった。または、縮小しまくっていくと、実はそれは1個の細胞だった。みたいな話もあったが、これも同じ発想のSF小説があった。
ルーディ・ラッカーの「時空ドーナツ」ってのが。例によってハヤカワSF文庫。ルーディ・ラッカーの書く小説は、だいたいこのネタらしい。
これは確実に手塚治虫の方が先だと思う。
漫画でもゲームでもそうだけど、もう「新ネタ」って出きっちゃったんスかねぇ?