都市とIT
−その諸相と展望−
本日は、東京都立大学都市研究所第14回公開講演会にお越し頂き誠に有り難うございます。主催者を代表して一言御挨拶申し上げます。
本学は1949年の開学以来、皆様の温かい御支援を頂きながら、学部・大学院の新設・再編、キャンパスの八王子への移転などの改革を経て、順調に研究・教育の成果を積み上げ、全国でも有数の総合大学として発展してきました。
このような変遷の中で都市研究所は、1977年に都市研究センターとして発足し、1994年に現在の都市研究所に改組されましたが、設置以来今年で24年目となります。都市そのものを研究テーマとする全国でも数少ない機関であり、都市に関わる学際的研究に取り組んでいます。
8人の専任研究員を中心に7つの研究部門を持つとともに、3つのプロジェクト研究が学内外の研究者の協力を得て進められています。また、これらの研究成果は、研究者向けの論文集「総合都市研究」や一般の方々を対象とした「都市研究叢書」等の冊子によって発表しております。
当研究所はまた、大都市東京都が直面する課題解決にも研究機関としてお手伝いしていくという役割も持っています。また一方で、研究成果を都民の皆様に直接お返しすべく、毎年一回このような公開講演会を開催しております。
さて、本日は御案内のように「都市とIT ーその諸相と展望ー」をテーマとして、3人の講師の先生に講演して頂きます。
お手持ちのリーフレットにありますように、「インフォメーション・テクノロジー」即ち「IT」という言葉は新聞やテレビに毎日のように登場しており、情報通信技術の発達は我々にとって極めて身近なものとなっています。私自身もコンピュータや携帯電話などのITを利用しない日はありません。
コンピュータやインターネットは日々発展していますが、実際に何が変わりつつあるのか、都市における生活や仕事はどのような影響を受けつつあるのか等について講演して頂くことになっております。この講演会が、ITと人間或いはITと都市のよりよい関係を築いていくための一つのきっかけになれば幸いと存じます。どうぞ最後までお聴き頂きたいと思います。
簡単ではありますが、以上をもちまして開会の挨拶と致します。本日はどうも有り難うございました。
[2001年11月9日 東京都庁都民ホール]