1999年度横浜市大戦開会式挨拶

 横浜市立大学及び東京都立大学の学生並びに教職員の皆さん、お早うございます。楽しみにしていた第18回の横浜市立大学・東京都立大学総合競技大会の日がやって来ました。選手諸君は日頃の鍛錬の成果を思う存分ぶつけ合って楽しく汗を流して下さい。最近のオリンピックは勝つことに意義があるようですが、この大会は参加することに意義があります。両校の交流・親善が第一です。勝敗は全く気にすることはありません。お互いに全力を出し合って無心に戦えば、結果的に都立大が勝つことになるでしょう。それで良いのです。今日ここで汗を流したことは一生の思い出になることでしょう。今日戦った敵を明日の友にして下さい。この一日が諸君の人生を豊かにしてくれることを確信します。
 両校は地理的に近いこともあり学生諸君も教職員も様々な形で活発な交流を進めていきたいと思います。今日の大会の中から新たな交流が芽生えることを期待しています。両校交流のささやかな試みとして、我々教職員もここ数年横浜市大の先生方とテニスの対抗戦を続けています。戦績は学生諸君と同様に目下我が方の全勝ですが、市大の先生方は専用のコートを新設して練習に励み次第に腕を上げていらっしゃるので安心してはいられません。特に加藤学長はなかなかの強敵です。右足を挙げる独特のフォームでサーブを打たれるので「先生ーっ、電柱が要りますかぁ?」と呼びかけると「あったほうがいいですねー」と答えながら素晴らしいスピンサーブが入ってきます。大切に育てたい両校交流のひとこまです。
 今日一日スポーツを通じて楽しく交流し、それを明日につなげていきましょう。
 最後に、この大会の開催に向けて準備をして下さった両校の関係者の皆さんに心から御礼を申し上げて私の挨拶と致します。
[1999年6月1日 横浜市立大学]