自然に恵まれ、充実した施設を持つキャンパス
京王相模原線で南大沢に近付くと、車窓から丘の上に聳える校舎群の偉容が目に入ります。駅を出ると右手に東京都立大学のシンボルタワー「光の塔」が見え、キャンパスに入るとヨーロッパ風の瀟洒な建物群が並んでいます。豊かに繁った樹々の緑が建物によく調和し、講堂や図書館が石畳に端麗な影を落としています。整備された教室や実験室、情報処理施設、AV施設、図書館に加えて運動施設等はどこにも負けない位立派です。自然に恵まれた美しいキャンパスと充実した施設・設備が本学の自慢です。
少人数教育とアカデミックで自由な学風
しかし、大学にとって本質的なことは、どのような教育や研究が行われているかということです。本学は「少人数教育」「アカデミックで自由な学風」及び「開かれた大学」をキーワードに、開学当初から一貫して「研究」に力点を置いてきました。それは、大学においては「優れた研究」が「優れた教育」をするための必要条件であると考えているからです。都立大学では開学以来、学閥や思想に囚われることなく優れた研究能力をもつ教員を集めてきました。これが都立大学自慢の「アカデミックで自由な学風」の源であり、小規模な大学であるにもかかわらず国際的に高く評価される研究成果をあげることができた理由です。
教員は自らの研究を基にして学生を教育し、学生は第一線の研究に接することによって知的好奇心を刺激されます。答えの知られていない問題に取り組んで自分で答えを見つけ出したときの感動、従来とは異なる独創的な見解を見出したときの感激、今まで誰も知らなかったことを自分が最初に知る喜び、これらは学問の研究をする者にしか味わうことができない醍醐味です。都立大学は少人数であるが故に卒業研究やゼミナール等でもきめこまかい指導が受けられ、この醍醐味を一人ひとりの学生に実感してもらうことができます。その結果、開学50周年を迎えたばかりの若い大学であるにもかかわらず本学の出身者は社会の各方面に進出し、第一線で活躍しています。又、本学は学部から大学院まで同一のスタッフによる一貫した研究・教育体制をとっており、大学院出身者の多くが国内外の大学や研究機関で活躍しています。
21世紀へ向けてはばたく東京都立大学
創立から50年を経ても本学には清新の気風がみなぎっています。これからも明るく自由闊達な、新しい時代に相応しい大学として発展する努力を続けていきたいと思います。21世紀に向けてはばたく都立大学に御期待下さい。