都民カレッジの灯をいつまでも
都民カレッジは、都民の学習意欲の高まりに応えて生涯学習の場を提供することを目的に、1991年に開校されました。以来11年間、財団の統合による機構改革などもありましたが、一貫して都立大学のオープンカレッジとして学部レベルの講座を中心にしつつ、大学院レベルの講座や区・市との共催講座、講演会なども実施することによって、多様で旺盛な都民の知的好奇心に応えて参りました。この間に開講された講座は約3000科目、受講者は約12万人を数えます。
都民カレッジは民間で展開されている類似の事業とは本質的に異なり、学問的・専門的な学習が継続的にできるかけがえのない場として機能してきましたが、この度、東京都の行財政改革により、残念ながら今期を以て閉校することとなりました。
しかし都民カレッジが閉校しても都民の生涯学習意欲が消えるわけではありません。私達は、都民カレッジで培われた「生涯学習の灯」を東京都立大学に引き継ぎ、これからも大切に守り育て、その光を未来に伝えていきたいと願っています。長い間都民カレッジを支えて下さった多くの受講生の方々並びに関係各位に厚く御礼申し上げます。
[『都民カレッジニュース』最終号所載]