有朋自遠方来
7月の青い空と青い海、緑の芝生が目映い台場「潮風公園」に大阪府立大学を迎えて、第47回府大戦が開幕した。昨年は8対20と大敗を喫しているので、今年は何としても雪辱を果たさなければならない。しかも50周年を記念して同窓会が新調してくれた優勝カップを大阪に持って行かれる訳にはいかない。石にかじりついても勝たねば、と闘志を燃やすうちに7月8日のエール交換の日となり大阪府立大学一行がやって来た。「有朋自遠方来!」堅い握手。しかしその直後、何と!府大は学長以下教職員全員「闘魂府大」と書いた白い鉢巻きを締めるではないか!おおっ、気合いが入っている!いきなり先制パンチを食らってしまった。来年は都立大も負けずに鉢巻きを用意しようと堅く決意した。
翌日から青春の汗が飛び散る熱戦が始まった。第1日目は大接戦で両校譲らず互角。第2日目は嬉しい番狂わせで都立大の優勝となった。圧倒的に不利と言われていた都立大であったが、予想を裏切って大健闘し、接戦の末辛くも勝つことができた。体育会の諸君の分析によると、都立大が勝利を収めることができた理由は「まさかの競技に勝ったことと当然の競技に勝ったこと」である。
接戦に次ぐ接戦で第47回府立大戦は大いに盛り上がった。今年で47回目を数える伝統ある府大戦に、開学50周年という記念すべき年に勝利を収めることができてこんな嬉しいことはない。総合競技大会は勿論であるが、両校が今後ともあらゆる面で助け合い、競い合いながら発展していきたいと願っている。来年は都立大学が大阪に乗り込む番である。府大の諸兄諸姉、どうぞ鉢巻きを締め直し、首を洗って待っていて下さい。
[大阪府立大学東京同窓会々報第8号所載]