不易流行

 人類は誕生以来「知」を創造し、蓄積し続けている。先人達は、時々刻々「流行」する森羅万象の中から「不易」を見出してきた。その「不易」を基礎として、刻々と「流行」する自然現象や社会現象を捉えることにより新たな「知」が創造され、その中から「不易」が抽出されていく。「不易」が「流行」を律し、「流行」が新たな「不易」を生み出す。この「不易流行」システムによって学問や文化が発展してきた。「不易」を学んで「流行」に挑もう。

[『生涯学習』2009年6月号所載]