想い出の扉を開く写真集

 写真を見ればその時の情景が鮮明に蘇ってきます。写真は言葉では語り尽くせない程多くの想い出を伝えてくれます。都立大学50年の歴史を写真で綴ってみました。最近のものは簡単に集められますが、初期の頃の写真は今となってはなかなか手に入りません。
 担当者が八方手を尽くして集めた貴重な写真が多数あります。目黒校舎が建つ前の風景、旧キャンパスの様子、大学周辺、高架線になる前の都立大学駅、・・・、懐かしい顔、懐かしい場面が見つかると思います。旧キャンパスを知る者にとってはこれらの写真が目黒・深沢時代を思い出させてくれることでしょう。新キャンパスに移転してからの写真も勿論たくさん集めてあります。自分の顔、友達の姿、想い出の場面等を見つけて下さい。

    瓦礫の中から飛び立ちて
    首都東京を眼下(した)に見て
    真理(まこと)求めてのびやかに
    学術の香に集う日々
    いつしかビルが建ち並ぶ
    町を離れて多摩の丘陵(おか)
    50年目の都鳥
    ゆったり広げる翼には
    空の目門(まど)より射し来たる
    新たな時代(とき)の知の光


[『PHOTO都立大学の50年』巻頭言]