大学セミナーハウスの近況

 講堂と大学院セミナー館の間に新しい建物を建てた。トイレ棟である。この地区にトイレが少なく、利用者の皆様に不便をおかけしてきたが、この度東京都から補助金を得て、立派なトイレ棟を建てることが出来た。袋井市久能にある「可睡斎」という寺には、「日本一の大東司」と呼ばれる立派な厠所があるのを御存じだろうか。大学セミナーハウスのトイレ棟は、格調と規模においては負けるが、機能面では圧勝である。
 大学セミナーハウスでも、本格的にクレジットカードの利用を歓迎することにした。最近は、クレジットカードや電子マネーで支払いをすることが一般化し、私自身も現金で支払う機会が非常に少なくなっている。国立大学の附属病院の支払いがクレジットカードで出来る時代である。海外に行く場合にも、2〜3万円両替していけば十分である。事程左様にカードが普及した時代にあっても、「現金主義」を貫いてきた大学セミナーハウスが、ついにカード社会の一員になった。
 公益法人制度改革が実施されたことを受けて、大学セミナーハウスは、今後の運営に不可避であるとの判断に基づき、公益財団法人への移行を申請することにした。そのためには、公益事業の比率を高める必要があるので、4月1日より、食堂事業を外部委託にした。受託業者に「現状維持」を条件に引き受けて貰うことが出来たので、利用者の皆様はこの変化に気付かれないかも知れない。(2010年5月)
[セミナーハウスニュース第178号所載]

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