福岡県糟屋郡宇美町にある宇美八幡。『古事記』に「その御子生みたまえる地を、宇美とぞ謂ける」とあるように、神功皇后が新羅からの帰国途中この地で応神天皇を無事出産したという伝説に由来して、この2人を祀る安産信仰の神社である。境内には国の天然記念物に指定されている大樟「湯蓋の森」「衣掛の森」や、県の天然記念物の「蚊田の森」(大樟25本)などがそびえ立っている。特に「湯蓋の森」「衣掛の森」は神功皇后の時代からあったと信ずるに足る巨木である。