Last updated on 1998/04/18

ロシア語翻字サービス

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使用上の注意

はじめに

 ロシア語の文字(字母)は、見慣れない人にとっては、取っ付きにくいものです。 ふだん、ロシア語に接する機会のほとんどない人が、ロシアで出版された音源や楽譜を 手にした時に一番困るのが、「これ、誰の作品?」とか「何ていう曲?」という、 最も根本的な疑問でしょう。 このサービスは、そんな音楽愛好家のために作成しました。 _

何ができるのか

 「翻訳」ではなくて、「翻字」です。 ロシア語の意味が分かるようにするためのものではありません。 発音すら正確に表わせない場合が多々あります(後述)。 ただひたすら、読みにくいロシア語の文字を、発音が「想像」できるような 他の表記に移し替えるだけのものです。

使い方

 ロシア語の文字が書かれたボタンが表示されていることと思います。 うまく表示できていれば、まるでキーボードのように見えることでしょう。 これを押して、ロシア語を入力します。一字一字、確実に入力して下さい。 あまり高速に打鍵すると、処理が追いつかないことがあるようです。 すぐ下の「変換文字列」という欄に、変換された結果が表示されます。 基本操作は、これだけです。

特殊操作

 キーボードのすぐ上に、変換スタイル選択リストを設けました。ここには、現在、

の2種類が登録してあります。
 他の言語風もいろいろやってみようかと思ったのですが、ロシア語の文字に一意的に 対応する文字が決定できない言語が多かったので、止めました。 今後、要望があれば考えるかも知れませんが、結構、言語自体の本来の特徴に 由来する課題があります。 詳細に興味があれば、下記を参照してみて下さい。

[ドイツ語風] [フランス語風] [イタリア語風] [エスペラント風]

特殊キー

 説明するまでもないと思うのですが、以下のキーがあります。

バックスペース(後退)キーです。変換文字列の末尾の1文字を削除します。
クリヤ 変換文字列の全てを消去します。
スペース 変換文字列に、単語の切れ目などの空白を入れます。全角空白文字です。

制限事項

Е
Эと区別がつかない変換結果になっています。 当初は、НЕТNYET あるいは NIET 等と変換したいと思ったのですが。 これには結構悩みましたが、実際の発音上も必ずしも「イェ」と読むことばかりではありません。 例えば、ТАНЕЕВTANYEYEV とか TANIEIEV 等と変換するのはアンマリだと考えて、 やめにしたのです。

Й
ロシア語でも “И краткое” (短い「イ」)と呼ばれるほどですし、 「ローマ字風」スタイルでは、Иと殊更区別するのはやめました。 発音にこだわれば、 Y とか J などと書くことも考えられるのですが (キーボード上の配置も J の位置ですし)、 そういうことは「ポーランド語風」のほうの役目にしました。

Щ
本当はШを二つ重ねたみたいな表記(SH'SH')にでもしなきゃいけないのでしょうが…。 でも、ボルシチとかフルシチョフと言うのは普通の呼び方でしょう?

Ъ
硬音記号です。この際、割り切って、「前の音と分離するのだ」 という表現にしてしまいましたが、いかがでしょうか?

Ы
「ローマ字風」スタイルの場合、Иと区別がつかない変換結果になっています。 区別したい人のために、「ポーランド語風」があります。

Ь
軟音記号です。他の言語の文字で表記するのはとても困難です。

例外
-ЕГО や -ОГО の場合に、Г の文字を В のように発音するものがあります。 どういう単語の場合にそうなるのか、簡単に見分ける法則は無いようです。 子音における有声音の無声音化や無声音の有声音化については、 そのままにしています(変換後でも見分けられるだろうという理由で)。

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