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チャイコフスキー作品表 ver.1.12


改訂来歴

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■HTML版への序

 ようやくHTML文書の形式のチャイコフスキー作品表がまともな仕上がりになってきました。 この作品表は、元は、1993年に NIFTY SERVE の音楽フォーラム・クラシック (FCLA) に 3種類のテキストデータとして登録したもので、その時の経緯については、以下の 旧版への序文(「■序文に代えて」)をご覧いただければと思います。
 HTML文書への移植に伴う形式的な見直しは多かったのですが、表の内容自体はほとんど変っていません。 元々がかなり大きなテキストファイルでしたので、HTML文書としては、 省略可能な終了タグを極力省略してファイルサイズを縮小するよう努めています。 (実は、この制約のために、HTML文書化に伴って盛り込みたかった機能の多くを諦めなければなりませんでした。 それらの機能は、今後、Web ページの工夫によって、実施していく予定です。)

●旧版との違い

 旧版には、ノーマル版・ワイド版・超ワイド版がありました。 HTML版ではそのような分け方ではなく、HTMLブラウザーの違いに対応して、 いくつかの種別を設けています。

Mozilla系−その1−

表の空欄が塗り潰されないように、 という文字実体参照を使っています。 ISO-8859-1 (HTML2.0) で定められている文字なのですが、日本語版のブラウザーでは、 まともに対応しているものは、ごく最近のバージョンだけです。
Windows95 の Netscape Navigator 4.05、Internet Explorer 3.02 で確認しています。

Mozilla系−その2−

&nbsp;が中黒「・」や「ハ」などに見えてしまうブラウザー(Netscape Navigator 3.0以前など)のバグのため、 表の空欄に<BR>を埋め込んであります。 こちらのほうが、ファイルサイズは若干小さいのですが、 テキストブラウザーで改行表示されてしまうのが欠点です。
現在、Windows95 の Netscape Navigator 3.0 で確認していますが、 いつまでこの確認環境を維持できるか、定かではありません。

Mozilla系−その3−

これまで、作品表にはずっと<TABLE>を使っていましたが、 これではいくらファイルサイズが少なくなるようにしても、 読込み完了後から実際に表示されるまでの間にかなり待たされるのが不満でした。
そこで、データ構造の表現としてはやや邪道ですが、 スタイルシートを利用したバージョンを作ってみました。 Netscape Navigator 4.0 以降と Internet Explorer 4.0 以降のユーザーは、試してみてください。 読込みから表示までの時間が大幅に短縮されたのを実感できるでしょう。 (逆に、NN3.x 以前やIE3.x以前ではまともに表示できませんので、選ばないでください。)
Windows95 の Netscape Navigator 4.5、 Windows98 の Internet Explorer 4.0 で確認しています。

テキストブラウザー系

<TABLE>を表示すると、カラムの位置が行によってずれてしまうブラウザー(Lynxの現在のバージョンなど)のため、 HTML 3.0 の <TAB>を使って表示位置を決め打ちにしたものです。 1行の表示文字数を80字程度に抑え、項目も(旧版のように)減らしているのは、 私の環境では(IBM PC/AT 互換機用の) WideText が縦方向(行数拡大)しか有効にならないからなのですが、 横方向(1行の文字数拡大)も出来ている方、いらっしゃいますか?
現在の確認環境は、 Lynx 2.8.1 for Win32 です。

●どうしてもオンラインで読めない人のために

 NIFTY SERVE の音楽フォーラム・クラシック(FCLA)のリアルタイム会議で、 作品表が大きすぎてすぐに表示されないという苦情をいただきました。 このため、HTMLファイルをダウンロード出来るようにしました。
 LHA で圧縮してありますが、改行コードは DOS タイプの CR + LF です。


 この作品表が、旧版以上に、皆様にご利用いただければと願っております。

ペーチャ GBC02306@nifty.ne.jp


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■序文に代えて

 ダウンロードしていただき,ありがとうございます。
 チャイコフスキー歿後100年を迎えた1993年,何か記念になることをしようと考えた挙げ句, こんなものが出来てしまいました。
 この作品表の基礎データとなった Tschaikowsky-Studio Institut International の Systematisches Werkverzeichnis は, チャイコフスキーの作曲著作をジャンル別に年代順一覧表にしたもので,その分類は, 舞台音楽作品(歌劇,バレエ,劇音楽), 声楽(合唱曲とカンタータ,ロマンスと歌曲,その他の声楽作品), 器楽曲(管弦楽曲,独奏楽器と管弦楽のための作品,弦楽合奏のための作品,室内楽,ピアノ曲), 編曲(自作の編曲,他の作曲家の作品の編曲), 著作と編集(ロシア語訳と翻案,音楽論文/手紙・日記/編集)からなり, 最後に付録として簡単な一覧表や独語訳順の索引等がついています。 各分類の作品表は, 作品番号・曲名・成立時期・調性・献呈先・初演データ・最初の出版社・全集での収録巻数・自筆譜の所在等の項目を含む詳細なものです。

 作曲家の作品目録には,J.S.バッハの作品目録(BWV)のようにジャンル別に付番したものと, ケッヒェルによるW.A.モーツァルトの作品目録(KV)のように成立時期順に付番したものがあり, これは前者のタイプに相当するわけです。 私はチャイコフスキーについても後者のタイプの作品表が欲しいと, 以前から思っていました。
 そこで,これだけのデータが揃っているのなら自分で作ってしまえ!と始めたのが, この作品表が生まれたきっかけです。

 FCLAのライブラリーには既に,モーツァルト,ショスタコーヴィチ, ブルックナーの作品データが登録されていますので, これらを参考にデータ形式を決めたのですが, 内容を欲張ったために,はた迷惑なファイル・サイズになり,申し訳ありません。

 この作品表が,お手元で何かのお役に立てばと,願っております。
 末筆ながら,チャイコフスキーHPにご参加の皆様には, 作成に際してオンラインでの実験に快くご協力下さいましたことを, 心より感謝申し上げます。

GBC02306 ペーチャ


■内容説明

●基本データ

 ハンブルクの Sikorski 社から Tschaikowsky-Studio Institut International が出している,Systematisches Werkverzeichnis(分類別作品目録;約110頁)の記載内容を元に, 全音楽作品を成立時期順に付番した一覧表です。(丸写しにあらず。)
 収録対象は,自作とその編曲,他人の作品の編曲で,改訂により複数稿ある場合は, それらを区別して付番しています。「曲集もの」の付番は,構成曲数分あります。
 他人の作品に和声付けをしたものや単に校訂・編集に関わっただけと見られるものは対象から外しました。
 また,W.A.モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」全幕のロシア語訳は, 今日でもロシアでの上演にはよく用いられる重要な業績ですが,音楽作品一覧という性格上, 収録していません。

●データ形式

 1行/1曲のテキストで,ノーマル版・ワイド版・超ワイド版の3種類があります。
 元々は超ワイド版(最大106半角文字/1行)で作成しており,1曲当りの項目は

  1. 連番,
  2. 成立年月日,
  3. 作品番号,
  4. 曲名,
  5. 編成,
  6. 全集収録巻数

 でしたが,「年月日」を「年月」だけにしたワイド版(100半角文字/1行)と,
 もっと縮めて80半角文字/1行に収めたノーマル版を作りました。

 ノーマル版の項目は,

  1. 連番,
  2. 成立年,
  3. [作品番号と]曲名,
  4. 編成

 としています。
 ワイド版,超ワイド版は,DOS/V マシンに V-Text を導入すると威力を発揮します。
 また,ワープロでA4判用紙縦に印刷出来る幅としてもほぼ限界の大きさでしょう。

●原資料についての注釈

 本作品表は,原資料の基本データを尊重しつつ, 原資料に潜在している誤りを極力排するよう,細心の注意を払って作成されましたが, 遺憾ながらデータ内容に関して,現状,以下に述べる問題点があることが分かっています。

  1. 自作の管弦楽編成をピアノに編曲したもの(Klavierauszug) の成立時期が不明のものがある。
  2. 作曲者自身によるピアノ編曲なのか確認できないものは, 全集に収録されていても巻数を記載しなかった。(原資料はこの点に関して矛盾が多少ある。)
  3. ピアノ協奏曲第1番の第2稿(いわゆる決定稿)が記載されていない。
  4. ピアノ協奏曲第2番の第2稿とは,「シロティ版」ではないかと思われる。
  5. ロココ風の主題による変奏曲には, 生前の出版譜は「フィッツェンハーゲン版」しかなかったため, これが唯一の決定稿として扱われている。
  6. 三省堂の「クラシック音楽作品名辞典」に立項の歌曲 “Кто идёт?”は見当たらなかったが,フォローしていない。

●その他

 曲名は出来る限り日本語にするよう心掛けましたが,諸般の事情により,一部, 外国語のままのものが残ってしまいました。
 特に,編曲もののロシア民謡等については,独語訳等の手掛かりが無かったことと, 歌詞が分からないままに題名の訳だけを考えることは無謀だと判断したことにより, 楽譜上の原題をそのまま表記するにとどめました。

■収録順序

 原則として成立時期順。詳細は下記による。

  1. 「いつから」「いつまで」の両方があるものは,「いつから」の順に収録。
  2. 同一年内の順序は自作→自作の編曲→他作の編曲とし, その中で「年」しか分からないものを年末扱いとした。
  3. 「いつからいつまで」を "-"で,異説等により特定できないものを "/"で区切った。
  4. B,M,E,前,後は,それぞれ,月の初頭,中頃,月末,前半,後半を表わす。(超ワイド版)

■項目説明

  1. Ser.………一連番号。劇場作品,多楽章構成の作品等以外は分解して付番した。
    複数稿あるものは別番号として区別した。
    一部の宗教曲で,付番を分解せずに構成曲の一覧を示したものがある。
  2. 成立時期…帝政ロシア時代なのでユリウス暦で表記されている。(超ワイド版)
    十九世紀の場合は,ユリウス暦の日付に12を足すと,現在のグレゴリオ暦となる。
    (例)4月25日(誕生日)は,現在の暦では5月7日となる。
  3. Op. ………75以上は遺作。出版番号であり,成立時期と相関しないことがある。
  4. 曲名………他人の作品の編曲は「作曲者名:曲名」の形式で表した。
    第1稿,第2稿,…は,ver1,ver2,…と表した。
    【注】1872年作曲のテノールと合唱,管弦楽のためのカンタータは, 「モスクワ工業博覧会開会のためのカンタータ」とも呼ばれている。
  5. 編成………Sikorskiの基本データによる。
  6. 全集………全集(モスクワ版)に収録されている巻数を示す。収録無しは"--"。(ワイド版/超ワイド版)

■作品表

 以下のアンカーから選択して下さい。

●TABLEを表示できるブラウザー向け

 
←この枠内が空白に見えるブラウザー用 (Mozilla系−その1−)
 (NN4.0以降、IE3.0以降など)
HTMLファイル67,329バイト
圧縮ファイル14,505バイト

 
←この枠内に空白以外のもの(「・」や「ハ」など)が見えるブラウザー用 (Mozilla系−その2−)
 (NN3.0以前など)
HTMLファイル63,179バイト
圧縮ファイル14,377バイト


●スタイルシート(CSS1)に対応したブラウザー向け

   (NN4.0以降、IE4.0以降など)
HTMLファイル65,259バイト
圧縮ファイル14,351バイト

●TABLEを表示すると形が崩れるブラウザー向け (テキストブラウザー系)

HTMLファイル58,371バイト
圧縮ファイル12,964バイト


●旧版のファイルをダウンロードする

※HTMLファイルではありません

チャイコフスキー作品表ver.148,316バイト


■変更履歴

ver.11993-08-28新規作成。
ver.1t1998-01-17HTML版β作成。#515の成立時期を1893.10.03「以降」に訂正。
ver.1t1998-03-04HTML版(β6)。#246の曲名の読み方(Rimini)を訂正。
ver.1t1998-04-02HTML版(β9)。#28の曲名の省略を廃止。(capric.→capriccioso)
ver.1.11998-04-04HTML版。楽器名を(主に見映えを良くするために)小文字に変更。
ver.1.111998-05-12HTML版。ブラウザー種別毎に別ファイルとした。
ver.1.121998-08-26HTML版。#61の曲名の訳を訂正。

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