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はじめに<最近のウコンブームについて> 
  ハルコンの会のHPを開設してから、早いもので、もう約3年あまりがたとうとしております。
開設当時は、まだウコンを取り上げているHPは非常に少なく、さびしい限りでしたが、ここ最近のインターネットの爆発的普及とウコンに対するブームも重なりウコン関係の法人や個人、はたまた医学・薬学の専門家などによるHPも多く目につくようになり。
ウコンは、その神秘的といわれるほどの驚異的薬効が確認されていながら、まだ未知の部分がかなりあります。
そのため研究者や取扱業者によって、それぞれ独自の論理を展開しているHPが増えてきました。
学術的にウコン属に属する品種は世界中で500種近く存在すると言われております。
そして、それぞれの国や地方で、○○ウコンは最高に効果が高いと主張しているようです。
自分の勧めるウコンをナンバーワンにするため、他のウコンを誹謗中傷するようなことは私の望むところではありませんので、避けたいと思います。
ただ、私は長いウコンの経験上、ハルウコンが最高に効果が高いと信じております。
ウコンはどんな品種であってもそれなりに効果は必ずありますので、皆さんもいろいろなウコンを試してみて自分にいちばんあったものを見つけて下さい。
品種に関する効果のことよりも、最近、非常に気になっていますのが、口当たりの良い粉末ウコンが出回っていることなのです。
古来より「良薬は口に苦し」と言われるようにウコンは本来とても苦いものです。そして、香りもとても独特の香りがあります。しかし、「飲みやすく加工しました」という広告のもと、無味無臭の粉末ウコンを見たときは、私自身、大変驚かされました。
ウコンブームのため、口当たりの良い安価な粉末ウコンを大きな工場で大量生産しているところがたくさんあります。
それによって起きる問題が、ウコンの大量栽培に必要な大量の農薬や、化学肥料の使用、短時間乾燥に不可欠な高温乾燥システム、口当たりを良くするための各種の添加剤などがあげられます。これらの行為は、ウコンの大切な薬効成分を悪化させるものです。
これが、今のウコンブームの中で、私が最も心配する点です。やはり、ウコンは無農薬、有機農法により栽培したものを、天日干しにより乾燥させ、手作業により粉末化されたものでなければならない、と考えます。
(ちなみに当会のハルウコンはすべてこの方法で作られております)
皆さんが、良質のウコンと出会い、健康になることを心より願っております。

本編<ウコンと腸内革命> 
  ウコンは、トップページの「歴史と効能」のコーナーでも書きましたように、インドが発祥の地と言われております。そして、このウコンはここ数年、静かなブームになりつつある、インド医学「アーユルヴェーダ」と深いつながりがあるのです。
ウコンは、古来よりアーユルヴェーダの中で最も重要な薬物のひとつとして扱われていたのです。
これは難しく考えなくても、インドでの食文化がターメリック抜きには考えられないもので、その歴史は何千年も変わることなく続いていることからも容易に想像できると思います。このアーユルヴェーダの考え方は、とても奥の深いものがあり、とてもこの場で説明しきることは無理なので、私がポイントと考える点を書きたいと思います。
アーユルヴェーダの考え方によると、人間は生きていくために食物を食べます。そしてこの食物は体内で正常な栄養素になるのと同時に、不要な有毒物質にもなるというものです。
そして、この体内で発生した有毒物質はやがて体外へ排出されます。この繰り返しが順調に行われているときが健康な状態であり、これがうまく機能しなくなり、有毒物質が体内に蓄積したときに病気になると言うものです。
この体外への有毒物質の排出に重要な役割をしているのが「腸」なのです。
人間の体内における食物の消化吸収行程の中で、腸はその最終工程として多くの作業を行っています。そしてその多くの作業によって体に必要な、有益な栄養素を吸収すると同時に、多くの有毒物質を発生させているのです。
それらの有毒物質は、インドール、アンモニア、ヒスタミン、フェノール、スカトール、硫化水素、脂肪酸、メタンガスなどさまざまなものがあります。
これらの有毒物質が腸の機能が不調の時に、栄養素と同じように腸壁より吸収され、血液を通り体中に行き渡っていくのです。
この毒素はやがて肝臓にたどり着き、普通はそこで解毒され、体外へ排出されるのです。
しかし、慢性的な腸壁からの毒素の吸収現象がある場合は、肝臓は最大限に解毒に努めても、次から次へとエンドレスで新しい毒素が腸壁から吸収されてくることになるのです。
(これは宿便による現象と言われております)
ウコンを飲んでいる人は、この肝臓の解毒能力が他の人より数倍も強化されているので、体の不調を感じることなく、快適な生活を送ることが出来るのですが、その実、体の中では、体内毒素と肝臓とのエンドレスの戦いが続いているのです。

それだけでなく、飲酒や喫煙の習慣のある人は、それにプラスして、さらに肝臓に負担がかかっているのです。
ウコンを飲んでいる人であってもそうなのですから、ましてウコンを飲んでいない人はいつ肝臓がギブアップしても不思議ではないと思います。
日本の社会は戦後より急速に欧米化しました。
食生活においても、肉類を中心とした欧米料理が主流になってきました。それらの食生活の変化と、腸が原因と考えられている多くの現代病の発生とはとても深い関係があると言われております。
では、いったいどうすれば、腸内環境の浄化がなされるかというと、この答えは長期的対処としては食生活の基本的な変更です。短期的対処としては「断食」なのです。まず、食生活においては日本の伝統的な和食を見直し、新鮮な無農薬の野菜を、できるだけ生で食べることが大切です。
短期的対処の断食についてですが、これは人間が持つ究極の自己浄化システムといわれているものです。
断食についてはとても興味深いものが多くありますので、これから順次発表していきたいと思います。
ここまでお話ししてきたことで、新コーナーのテーマがおわかり頂けたと思います。
それはウコンによる肝機能の強化と、腸内環境の浄化が揃えば、人間は究極の健康を手に入れることが出来るということなのです。
このことについて、これから、各種の文献や事例、体験談を含めて考えていきたいと思っております。
 

▼1 腸内汚染 自家中毒
▼2 腸は重要な役目
▼3 腸の忍耐力
▼4 腸内の時限式毒爆弾
▼5 腸と乳ガン
▼6 腸の機能不全は万病の元
▼7 腸に良い食材
▼8 驚異の断食パワー(自己融解とは?) 
▼9 断食による驚異の精神作用 
▼10 世界で最も長生きした人

1 腸内汚染 自家中毒 
 1『腸内汚染 自家中毒について』
「自家中毒」という症状があります。
腸の機能不全が原因で起き、体内にいろいろ困った問題を生じさせるもので、今日の多くの病気や身体不調の元凶となっているものです。
質の悪い食生治と水不足のせいで腸壁に宿便がこびりつくようになると、蓄積の程度に比例して腸の働きが弱まり生命維持に必要な栄養素が不足してきます。
そして腸壁に蓄積した宿便は健康に害を及ぼす悪玉菌の絶好の繁殖場所となってしまうのです。
悪玉菌はこの腐敗して悪臭を放つ便の中で増殖を始め事態はさらに悪化します。
大腸の壁を覆っている厚い粘膜はさらに肥厚して、腐敗し、腸壁に綱の目のように広がっている大腸の毛細血管は、毒素などの有害な物質を吸い上げ始め、すべての細織・器官が血液を通して有毒物質を取り込むようになってしまいます。

これか生理学レベルでの「自家中毒」の始まりです。
そうなると腸内には善玉菌は殆どいなくなっています。大腸は有害で毒素を生み出すウィルスと細菌に完全に占領されてしまったのです。
このような状態では病気と老化だけでなく死さえも考えられます。
その原因は体内で生じた老廃物が蓄積し、その影響で細胞組織およぴ生命維持に欠かせない新鮮な栄養分を体が補充できなくなるからです。
しかし、免疫力をつけ、病気知らずになるのは、決して不可能なことではありません。
体内の老廃物の量を最小限に抑え、体の成長や修復のために新鮮で良質な栄養を供給していれば、老化も死もかなり先に延ばすことが可能です。
総合的な健康を得ようとするなら、なによりもまず腸を清潔にすることが大切です。
大腸が停滞した老廃物によって汚染され、そのせいで腸壁の組織が磨耗したり、感染による潰瘍ができたりすると、消化力と代謝作用も衰えてくるのです。
そして老廃物の腐敗ゃ発酵によって生じた、体にとって有害な「ガン細胞などの最終生成物」は、血液、リンパ液その他の体液の中ヘ簡単に入リ込んでしまうのです。
〔医学博士 バ−ナード・ジェンセン 氏の著書よりー部要約〕
2 腸は重要な役目 
 『腸は重要な役目』
多くの人は腸を「体の中でいちばん汚い場所」といって腸について話そうとしません。
大抵の人はそんな汚いところの話しはだれも耳を貸さないと思っています。
しかし、本当は話してみるべきなのです。
腸のことを話すのを恥ずかしがる必要はまったくないし、誰の体にも最初から備わっている重要な役目をする部分なのです。
まず、そのことをしっかり認識することから、すべてがはじまります。
3 腸の忍耐力 
 『腸の忍耐力』
私たちの日常生活では通常、本来ならば大切な働きをする排泄器官についてあまり話題にすることはありません。
たいていの人は腸のことを話したがらず、その重要な機能について十分な知識を与えられていないため、腸の管理を怠ることが多くあるのです。
それに腸は大変忍耐強く少々のトラブルでは文句を言わない仕組みになっているのですが、今こそ、そうした殻を破り、大切な役割を果たしている腸の部分について話すことが必要なのです。
多くの人たちの腸は、すぐにでも手入れが必要な状態になっているのです。
《 中略  》 
体内のあらゆる器官のうちでもっとも神経組織が貧弱なのが腸であるということです。
そのため、腸は少しくらいの異状が起きてもそれを知らせることがありません。
たとえば、指に針を刺せば、だれでもすぐに「痛い!」と感じて指を引っこめるでしょう。
ところが、腸には痛みに対する警報装置がないのです。
神経の反応が鈍く、神経分布はまばらなのです。
腸になんらかの異状があって、本人がそれを感じる場合、その時にはもう本当に病状がかなり進行し、因った事態になっているのです。
たいていの人は最後の最後まで腸をケアしようとしません。
それがために腸の病気が発見された時、重症になっているケ−スが非常に多くなっています。
便秘から慢性の便秘へ、腸狭窄、腸管癒着、大腸憩室、大腸ポリープ、大腸ガン、や痔などの病気にかかる人が急増しています。
[医学博士 バ−ナード・ジェンセン氏の著書を参考に要約]

4 腸内の時限式毒爆弾 
 『腸内の時限式毒爆弾』
多くの病気の根本には自然な栄養素の欠乏と不均衡が深く関係しています。
放射能が危険なのは、組織中の原子レべルの乱れを生じさせるからです。
何らかの原因で放射能が体内に入り込むと、体のバランスを保っているさまざまな化学的プ口セスがメチャクチャになり、自然が人体に与えてくれた平穏で有益な秩序がこわれてしまうのです。
大腸内の有毒物質が体組織の中にジワジワと浸透してゆく場合、腸の中に時限式の毒爆弾を抱えているようなものです。
それら有毒物質は徐々に体内に浸透してゆき、知らないうちに活カ、抵抗カ、体組織や臓器の健康を磨耗させていくのです。
それは専用の毒物配給所を持ち、四六時中それを抱えて生活しているようなもので、毒素が体内に存在するかぎり常に稼働しており、やがては命取りになる微量の毒をせっせと配っているのです。
文明がこんなに進んでいない昔、人間はこれほど有害で有毒な環境の中では暮していなかったのです。
現在では空気、水、食物、土壌など手に触れるものすべてが.毒になる可能性のある物質もしくは、正真正銘の毒物を含み、人間の体内へ侵入してくるのです。
今、人間の住環境は歴史始まって以来最悪の中毒状態となっているのです。
〈医学博士 バ−ナード・ジェンセン 氏の著書よりー部要約〉
5 腸と乳ガン 
 『腸と乳ガン』
サンフランシスコ大学医学部がこのほど発表した研究結果によると、腸内で作り出された有毒物質が健康にさまざまな害を及ぼすことが判明した。
この研究により、「脂肪分が多く、繊維質の少ない食品を食ベて便秘を続けていると、乳ガンになりやすくなる」という学説も裏付けられた。
子供を育てている母親1481人を調査したところ、便秘のひどい人ほど、分泌された乳汁の中に異常細胞が発見される率が高かったのです。
同じ細胞は乳ガンの女性の体内でも発見されており、研究者たちの意見では、「便秘症の女性がガンになる危険が増している証拠かもしれない」とのこと。
細胞の異常は、排便が1日l回以上ある女性より、1週間に3回以下の女性に5倍も多く見られたのでした。
≪デイリー・ニュース・サービスに掲載された記事の要約≫
6 腸の機能不全は万病の元 
 『腸の機能不全は万病の元』
世界中の高名な医学者のあいだでは、「腸を浄化し活性化させたおかげで、手術を免れた症例は数多くあり、文明国の病気の90%は胃と腸の機能不全に起因する」と言う考え方が主流になってきたといわれております。
そして、虫垂炎、扁桃腺炎、肝臓の疾患、心臓・血管の機能障害、蓄膿症、関節炎、リューマチ、などの症状は、腸の機能の衰えに原因があると考えられています。
(医学博士 ジョン・ハ−べイ・ケ口ッグ 氏の談話より)
7 腸に良い食材 
 『腸に良い食材』
最近では、腸の健康に良いという理由で、外皮のある穀物(玄米など)がとても人気があります。
本当はいつの世でも食べるべき食品なのです。
このように昔大切だった食物が現在ではまずいという理由で遠ざけられ、口あたりの良い、健康にとってはあまり良くない食物がテレビコマーシャルや流行につられ、どんどん食卓に上ってきています。
人間の健康継持に欠かせない大事な食材をなぜ私たちは食物として摂取することを止めてしまったのでしょうか、大変に残念なことです。
《 中略 》
食肉は人間の腸に非常に有害な点を多く含んでいます。
肉を食べる食事では、肉の量を最小限に減らし、野菜の量を増やすのが良い方法です、たっぷりの青莱は好酸性菌の発育を助け、腸の働きを良くするでしょう。
それから、デザートには気をつけましょう、チョコレート、白砂糖を使った菓子類、コーヒーは好酸性菌を破壊します。
したがって、これらのものは排除するか、仕方がない時は最少限に抑えるべきです。
そして忘れてならないことは新鮮な水をたっぷり飲用し、血液や体液を常にサラサラヒた状態にし、排泄を促進させましょう。
8 驚異の断食パワー(自己融解とは?) 
 『驚異の断食パワー』(自己融解)
断食という言葉から、連想することは、だれもが宗教や儀式や苦行などを思いえがくと思います。
しかし、これは欧米では日常用語として使われており、みなさんも身近によく知っている言葉なのです。
朝食を表わす単語はbreakfastですがこれは(break断つ)(fast断食)があわさり、前夜からの断食を断ち切るという意味があるのです。
私たちは風邪、下痢をはじめ、病気をすると物を食べたくなくなります。
これは断食をすることを身体の本能が命令するためで、自然界の動物も家畜も、外傷や病におかされると食を断ちます。
なぜなら断食は、動物が身体に備えもつ自然治癒カを活性化する最高、最良の方法だからなのです。
医師も看護婦もいない、また病院もない野性の動物が健康に生き延びていけるのは、病気や傷を負うと断食して病気を治すからなのです。
この自然の反応の「食欲不振」に逆らって、体カをつけねば病気に勝てないなどと言って、栄養をつけようとするところに、いくら医学が発達しても、病気と病人が減らない大きな原因があるといえるでしょう。
では、この驚異の断食パワーのしくみについて説明します。
人間が長期間にわたる断食をすると、開始から3日を過ぎると体内にストックされた栄養分を使い果たし、身体は自分自身の物質で生き延びようとします。
つまり体内に畜えていたたんぱく質や脂質などの栄養素がなくなってしまうと、自己融解(自己消化)というメ力二ズムによって、自分自身の組織を燃焼し、消化する反応が起こってくるのです。
この自已融解の現象は、体内の不用な細胞や脆弱な細胞から始められるのです。つまり腫瘍細胞、炎症を起している病的細胞、老化した細胞など質の低下した細胞が最初に自己融解を起こすのです。
我々の身体は断食中でも、生命維持に必須の臓器である、心臓、肺、肝臓、腎臓などは平常どおり働いています。
これらの臓器が機能するには、たんばく質、脂質などの栄養素が必要になります。
そのため生命維持に必須な臓器は、自已融解した脆弱な質の悪い細胞の栄養をとって生き延びることになるのです。正常細胞が異常細胞を食って生き延びるわけで、その結果、腫瘍細胞、病気の細胞、炎症を起こしている細胞や老廃物栄養過剰物は使い果たされ、病気が消えるということになるのです。
[驚異の断食パワー(老廃物の大量排泄)]
「吸収は排泄を抑制する」という生理学上の鉄則があります。
これは食べ過ぎや、飲み過ぎはかえって、お通じやお小水の出を悪くし、腹がはったような、身体がむくんだような、全身だるい感じをもたらすことがあることを言っているものです。
「逆は真」で、あまり食べないとむしろよく排泄し、身体が軽くなるのです。
これは胃腸の負担を軽くしてあげると、腎臓や肺、皮膚などの解毒・排泄臓器の機能が活発化するからであります。
断食中、尿の中に排泄される老廃物(尿酸やプリン体)は、通常の10倍ぐらいになるといわれます。
他にも、濃い啖が出てくる、口内がネバネバする、□内炎ができる、皮膚に発疹ができる、宿便が出る。こうした現象は身体のもつ排泄機能が活発化した結果であるのです。
これらの排泄物こそ、東洋医学でいう「万病は血液の汚れ」「腸の中の汚れこそ万病の原因」という「汚れ」の本態であり、万病の原因物質であります。
老廃物・不純物が身体の細胞内に沈着し、細胞の機能を障害すると糖尿病をはじめ、いろいろの代謝障害が起きるだろうし、老廃物の沈着で窒息しそうな細胞は、細菌の侵略を受けやすくなり、あらゆる炎症を起こしてくるでしょう。
また、こうした老廃物・不純物の固まりこそが、ガン腫であると考える学者もいるのです。
脳卒中、心臓病の元凶である動脈硬化もコレステ口ールや脂肪・尿酸などの余剰物・老廃物が血管の内側に沈着して起こる病気であるし・胆石や尿路結石も、余剰約質の沈着そのものなのです。
こうした真因を取り除かずして、薬品で病気を治そうとすることは、無理な話であることはだれでもわかることです。
人の身体は、死ぬまでより健康になろう、病気を治そうとする自然治癒カが働いているのですが、食物を食べ過ぎると「吸収が排泄を抑制する」の原理に従って老廃物が蓄積して、自然治癒カを弱めてしまうのです。
これでは病気の真因を取り除けず、病気の勢カの方に余剰物・老廃物が利用され、病気に負けるということになるのです。
逆に断食中は体内に蓄積された老廃物が皮膚、肺、口内、腎臓、膀胱、大腸、なとの臓器から、どんどん排泄されるのです。つまり、病気の真因が取り除かれることになるのです。
( 中略 )
断食で□から栄養が入ってこない状態では、白血球もおなかを空かすとみえて、貧食カがぐんと高まります。
体内の老廃物をはじめ、細菌やガン細胞などの病気の素や病気そのものをとんどん食い殺してくれるのです。つまり、断食で病気の治癒が促進される理由がここにもあるわけなのです。
こうして断食後に,細胞内の老廃物・不純物の蓄積がなくなると、食物の消化や吸収はスムーズになり、若返った細胞内での栄養素の利用はますます効果的になります。
また細胞の代謝障害よりくる老廃物の畜積も防止されます。
よってすべての身体器官や神経・精神機能は若返り正常化するのです。
[医学博士 石原結實 氏の著書よりー部内容を要約]
9 断食による驚異の精神作用  
 断食による驚異の精神作用
断食は、肉体の若返り、活性化を促してくれるほかに精神面にも深い影響を与えます。断食は肉体のリフレッシュのみならず、精神のリフレッシュもしてくれるのです。断食により心身は休息し、活カを増すのです。
「断食中、精神は研ぎすまされ、低次元の思考は高尚になり、不快な現実もより崇高な現実になります。たとえ同じように森のなかを散歩しても、これまでとは違った精神の経験をします。小鳥のさえずりもまるで古典のオーケストラの演奏のように聴こえますし、周りの高い木々もまさに神秘的で、ゴチック建築のように見えたりします。あなたの心はふたたび喜を取り戻しこれまで悩んできた世俗的な問題は全くとるに足りないように思え、今生きていることに無常の喜びを感じます。精神作用は鋭く、活発になり、新鮮な思考やアイディアが浮かんでくるのに、自分自身でも驚くことがあります。とにもかくにも、あなたの断食はすばらしい経験となるでしょう。それはあなたの全人格、肉体、精神、魂を若返らせ、これまでと全く違った新鮮さを与え、気カ・体カがみなぎってくることになるのです。
(P・アイ口ーラ博士の発言より)
10 世界で最も長生きした人 
 『世界で最も長生きした人』
西欧史において最も長生きした人物の話をご紹介しましょう。
ウェストミンスター寺院は西暦170年、ルキウス王の命によって建設が始まった。
そのアーチ形天丼の地下納骨所には今も歴史上の有名人たちの遺骸がぎっしり並び、彼等への追悼文を刻んだ石板は、広大な寺院内部の壁を覆っている。
その中にごく小さな石板がある。これが実はキラ星のごとき諸公や詩人に捧げられた見事な大理石板よりずっと興味深いー枚なのである。
それにはこう記されている。
「トマス・パー。西暦1483年、サ口ップ郡に生まれ、その生涯は10人の王の治世に及んだ。1635年11月15日、ここに眠る。享年152歳」
パーがウェストミンスターに埋葬される前、彼の経歴は入念に調査された。彼が生まれた村の教区記録によれば、洗礼を受けたのが1483年。
法律上の書類と裁判所記録には、1560年に父親から小さな農場を受け継いだこと、その3年後、80歳で妻を迎えたことがはっきり証明されている。
さらに1605年、122歳で再婚。
そればかりか130歳を超えたときには、私生児を産んだ女性から子供の父親だと訴えられ、それが事実であることを自ら認めたほどだ。
彼は生涯、農夫だったが、そのあまりの長寿ぶりに国王が興味を持ち、その秘密を探ろうと彼を宮殿に招いた。
かくしてパーは生涯最後の日々を宮殿で過ごすことになった。歴史が伝えるところでは、比類なき才知と驚異的な記憶力によって大変な人気者になったという。
驚くにはあたらない。なにしろ10人の国王の治世を生きた人物である、体の細胞だけでなく脳細胞だって若々しく記憶だってよい訳だから、昔話のネタはおいそれとは尽きなかっただろう。
ついにパーが死ぬと、チャールズ王は、彼がそんなにも長生きした理由を突き止めるため、有名な外料医ハ一べイ(血液循環の発見者)に命じ、死体解剖を行わせた。
ラテン語で書かれ、今も保存されているその医師の報告書によれば、パーは慣れぬ王室のぜいたくな食事に耽溺したせいで「急性の消化不良」を起して死んだという。
その老人の内臓器官はすべて完壁な状態だった。
しかもハーべイが描いた解剖図によると大腸はきちんと正常な位置にあり、あらゆる点で青年の器官と遜色がないと但し書きがついている。
現代の微生物学者によれば、このレポートの中にパーの長寿の秘密があると言う。
それは腸に関する短い描写の中で、生来の保護力を持つ細菌叢が若者のそれと同様で、殆んと損なわれていなかったことを証明しているからです。
(トマス・パ−の肖位画は、オ−ルドパーという有名な洋酒のラべルにも画かれ、多くの人に親しまれています。)

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