座間味ダイビング日記('99.3/12-16)

はじめに
<出発前>

ああ、最近遠出してない。海に浸かっていない。これでは 干上がってしまう。でもそんなにお金ないしなー。でも、待てよ。 うん、そこそこUAのマイレッジが溜まってるはずー。それを使えば 安く行けるはず。仕事だって最近は結構忙しくやってきた。ちょっと 休んでもいいはずだー。お正月も遠出しなかったし。そうだ、行こう、 沖縄へー。いつもいっしょに沖縄へ行く友人Sと沖縄のショップを 紹介してくれた元祖Mと出かけることにしたのだった。ところが出発 2週間前になって出発予定日に私に仕事が入る。これを休むとあまり にも立場がない気がする。しょうがない、しかし、金曜日出発だと 飛行機チケットがANAで取れないのだ。・・・ちょっと迷った挙げ 句、旅行は中止にせず、私は友人を1日遅れでJTAで追いかけるこ とになった。私のマイレッジ計画がー。しくしく。飛行機代往復 3.4万円。ちゃりーん。


3/12(金) 
<出発>

それでも、出発前は毎日終電まで仕事をし、(とはいっても10時半 出社なんだけどさ(^^;;)月曜日には宅急便を出し、金曜日の 大仕事を無事?終えると私は急いで空港に向かった。そして、浜松町で チェックインを済ませて、空港のドトールで休憩。飛行機に乗り込む。 JTA20:20発だけどちょっと遅れて出発して、23時に沖縄に着。 那覇はあいにくの雨だが、暖かい。前日Sが暖かいから、洋服は準備し てたTシャツと上着で大丈夫だと電話をくれていたがそのとおり。タク シーで船員会館に向かう。1700円ほどで到着。23時半チェック イン。古い感じだがこぎれいでなかなかいい。私は3人用の洋間に 今夜は泊まる。ちょっとお腹が空いた。けど、浴室利用は24時までって なっている。お湯止まっちゃうのかな?って0.1秒くらいひるんだけど、 外に出かけることにする。飲むぞ!

船員会館というか泊港のまわりはスナックが多い。さすが港。でも、 スナックに一人はさすがに危ないので一般大衆向けの居酒屋を探して入る。 生ジョッキ2、いか刺し、豆腐チャンプル、お通しで2200円。あっと いう間に平らげて、コンビニで朝ご飯を買って帰るが、雨のため出口で 転んでしまう。かっこわるー。

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    3/13 (土) 
    翌朝はちょっと曇り。チケット売り場で予約番号を告げてクィーン座間味の チケットを買うと、早々に船に乗りこむ。船酔いするといけないのですぐに 寝たのだー。

    <到着>

    くるっくーは昨日から沖縄入りして、もう2本潜っているが私は今日から。 朝一番のQ座間味を降りると、中澤さんが迎えに来てくれていて宿(宮の里) までGo!急いで準備して港に戻る。昨日はとても寒くて海も荒れていたよう だが、(2日前は那覇からの船も欠航)今日は晴れですー。(^^)v


    1999.3.13 No.69
    ポイント:オアシス  ガイド:渡辺正洋    
    天候:晴れ  気温:25℃  水温:23℃
    タンク圧力140kg/cm3→50kg/cm3 ウエイト5kg
    透明度20-25m  最大水深19.4m  時間42分
    
    
    まずはじめにポイント近くで準備運動をかねてシュノーケリングを楽しむ。 うーん、沖縄の海だぁ。

    オアシスでは、砂地でガーデンイールにご挨拶。そして根の周りで魚見物。 ピンクのハダカオコゼを2個発見。一個は本当に薄いピンク。眼がガラス玉 のよう。その向こうにはヒトスジギンポ(カエルウオ)が2匹。ああ、文句 なく可愛い。根の上にはスカシテンジクダイ、キンメモドキの群れ、ケラマ ハナダイ、フタイロハナゴイ(2色に色分けされているのだ)、紫がきれい なカシワハナダイなど、オアシスでは魚の名前を挙げればきりがない。 夏に見るより、スカシテンジクダイは大きいよ。

    根の側に、人の頭より大き目のシャコガイがいて、ちょっと触ったら閉って いったのだが、渡辺さんが持ち上げてひょいと渡してくれたので、気軽に受 け取ったら、あまりの重さに持とうとした手と貝ごと前につんのめって転び んじゃいました。もー、びっくりした。渡辺さんにはめられた。本当に重い んですー。(--;;;


    1999.3.13 No.70
    ポイント:安室の牛瀬No.2スペシャル  ガイド:渡辺正洋    
    天候:晴れ時々曇り  気温:25℃  水温:22℃
    タンク圧力150kg/cm3→70kg/cm3 ウエイト5kg
    透明度15-20m  最大水深20m  時間43分
    
    
    天気もいいし、なんだかいい感じ!コブシメを探して、サンゴを行く。 途中ウメイロモドキ、グルクンの群れを見かける。ウメイロは結構大きい。 脂が乗っている感じだ。ナマコやウミヘビと遊ぶ。ウミヘビはいい肌をして いるー。(あとで渡辺さんにウミヘビをキャッチした客は初めてだ。噛まれ るかもしれないから、気をつけてねとレッドカードが出されました。(^^;;) 枝サンゴの中を覗くと、そちこちに卵が産み付けてある。本当にピンポン玉 のよう。座間味の人はこれで卓球をするそうだ。(渡辺談。つまらなすぎ) 卵は真ん丸っていうか、ケーキのクリームを絞る時に、絞り終わりがチョン って上の方に飛び出るよね。クリームとかメレンゲのクッキーとかあんな感 じなのー。コブシメの姿は見当たらないな、残念。 テーブルサンゴの上をドリフトして、途中、クロユリハゼなんかも見かけた りしながら、フィニッシュ。いつかテーブルサンゴを囲んで宴会したい。
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    3/14 (日) 
    1999.3.14 No.71
    ポイント:イジャカジャ  ガイド:中澤政浩    
    天候:曇り時々晴れ  気温:25℃  水温:23℃
    タンク圧力140kg/cm3→50kg/cm3 ウエイト5.5kg
    透明度25m  最大水深16.9m  時間48分
    
    
    入るとすぐに、ツバメウオが8枚、根の周りを舞っている。海にも日が射し て下から見あげると、すごく優雅。近くまで寄ってツバメウオの顔をよく見 る。愛敬がある顔をしている。 その後、カメを探しに行くと、巨大コブシメが目に入る!エダサンゴの上に いたが、卵を産もうと思ってたのかなぁ。優雅に去っていってしまう。次の エダサンゴの山には大きめのカメが座っている。そーっと近寄る。今回は客 が5人でガイドが二人と少な目な人数なのでいろいろな物にじっくりと近寄 れる。大きなカメは、フッっと泳ぎ去っていってしまう。その後小さ目のカ メを見つける。なんと、そのカメは私たちから隠れたつもりでいたらしいが、 鼻から息を吐いていたので、泡ですぐに場所が分かってしまった。間抜けだ。 非常に間抜けだ。途中、耳を澄ましてクジラの泣き声を聞く。ピーとかキュ ーって感じの音なんだけど、遠かったのか、低い音が響いていた。 最後に、またコブシメを見つける。近くまで寄れたので、眼とかひだひだと かよく見れる。大きいなぁ。イカの泳ぎ方ってなんか好きー。
    1999.3.14 No.72
    ポイント:名瀬沖  ガイド:中澤政浩    
    天候:曇り時々晴れ  気温:25℃  水温:23℃
    タンク圧力140kg/cm3→40kg/cm3 ウエイト4.5kg+1kg
    透明度25m  最大水深25.7m  時間39分
    
    
    今回はあまり天気がよくないねー。海も少し荒れ気味だし。でも内海だって 潜った事がない所がいっぱい。と、いうことで、初めてのポイント。(^^)v

    エントリーしてみると、岩場のイソギンチャクの近くにクマノミの卵がびっ しり産み付けられている。紫色っぽいね。絶壁を降りて、水路を通った後、 黄茶色っぽい巨大ウミウチワが、あちこちにある。紅葉しているみたいだ。 そうこうしているうち山脈を越えると、岩山(岩壁)がそびえたっていた。 例によってロッククライミングを楽しんだ後、元の山脈に戻り、洞窟(-25m) へ。アオギハゼは見つからなかったが、巨大ミノカサゴがいる。その後、 ゆっくり上昇して、海底温泉に浸かる。岩の隙間からぼこぼこと泡が出てい るので、何個所か手を当ててみると、ほのかに暖かい場所もあった。気持ち 暖まった所で、イグジット。間際にハタタテハゼやクロユリハゼも見かけた。

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    3/15 (月) 
    1999.3.15 No.73
    ポイント:お花畑  ガイド:渡辺正洋    
    天候:曇り  気温:20℃  水温:22℃ うねり有り
    タンク圧力135kg/cm3→20kg/cm3 ウエイト5.5+1kg
    透明度25-30m  最大水深31.8m  時間37分
    
    
    今朝、みんなは帰ってしまったので、客は私一人。ガイドと二人で潜る通称 「姫ダイブ」。しかーし、海は荒れているし、一人なのでちょっと緊張。そ して、聞かなければよかったが、上級ポイントと聞いてますます緊張! アンカーは打たないで、ドリフトダイビングなので、渡辺さんとセーノ!で エントリーする。ゆっくり、流れながら潜行すれば良いと言われていたのだ が、思ったより流れが速く、海底に着けば落ち着くような気がして一気に海 底を目指してしまう私。(^^;; あせっちゃいました。 お花畑に着くと、紫がかったピンクのトゲトサカが満開。潮の流れがないと トゲトサカはしぼんじゃうらしい。30cmくらいの高さのピンクのブッロッコ リーが一面に咲いている所を想像してみて。水深30mくらい、透明度30mくら い一面がお花畑。ちょっとずつ止まりながら流れて、お花畑を楽しんだ後、 岩棚のウミウチワに向かう。岩棚で遊んでいると、ちょっと浮き気味になっ て1kgもらう。ウェイトは充分だったのだが、緊張のあまり息が吸い気味だっ たよう。フッ、まだまだ甘いな>私。海面に顔を出すと、小雨が降っていて、 船がすごく揺れていて倒れ込むようにイグジットする。う、なんか、酔って る。ああーー、姫ダイブの1本目は撒き餌で始まったのだった。 ああー、美しいお花畑の思い出がー。ぐおー。
    1999.3.15 No.74
    ポイント:ブツブツサンゴ  ガイド:渡辺正洋    
    天候:晴れ  気温:20℃  水温:22℃
    タンク圧力135kg/cm3→50kg/cm3 ウエイト6kg
    透明度25m  最大水深23.1m  時間47分
    
    
    午後はブツブツサンゴという、コモンシコロサンゴ(ゲンコツがごつごつ のびているような感じ)の群生に出かける。午後は体調も復活したけれど、 緊張しないで、のんびりとという配慮だ。 エントリーすると、サンゴの群生に魚が、もう、たくさん。すごく魚が多い ところでした。デバスズメダイ、チョウチョウウオ、ハナゴイ・・・さらに 小さ目のウメイロの群れとグルクンがわーっと来て何かなって思ったら、カ スミアジでした。

    その後、ガレ場の中の根を廻っていく。途中で、ミナミハコフグの幼魚を見 つける。ムチヤギにガラスハゼも。透明なのと緑のやつね。午前中はお花畑 を歩いたので、今度、根から根へ移動していると、”姫”としては蝶々になっ た気分。コクテンフグの針って毛先がQでゼンゼン痛くないぞ!ローブで大回 転したりして遊んだりー。セムシカサゴって、最初は何がいるか全然分から なかったけど、ちょっと泳ぐとヒレがすごくきれい。なんか得した気分。 ロクセンヤッコのカップルを見たりしながら浮上。

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    3/16 (火) 
    1999.3.16 No.75
    ポイント:牛の島Part3  ガイド:中澤政浩    
    天候:晴れ  気温:23℃  水温:22℃ うねり有り
    タンク圧力140kg/cm3→50kg/cm3 ウエイト6kg
    透明度30m  最大水深19.5m  時間50分
    
    
    今日が一番天気がいい。帰りたくないが最後のダイビング。

    ガレ場でゆっくりハタタテハゼを観察。まず一組め。もうちょっと近づこう としたら、引っ込んでしまう。次のカップル。お、今度のハタタテハゼの方 が、美人顔かも。顔の青い点と、旗に通った赤い筋がはっきりと、きれい。 途中にイソギンチャクの周りを調べると、3種のイソギンチャクカクレエビ がいる。クマノミは普通のクマノミの他にカクレクマノミ、ハナクマノミも 結構いたかな。赤いウミウチワには赤い筋の入ったガラスハゼも。最後に、 エダサンゴやテーブルサンゴのある所に移動する。時々、お椀のような形の 小さなサンゴに魚がすっぽりとはまって休んでいたりしてかわいい。まるで 私のソファとか言っているみたいで。エダサンゴの上を大きく廻りながら、 散歩する。スズメダイとかたくさん。ちょっとブツブツサンゴがあったのだ が、その中を良く見ると、丸くって青い斑点があるぬいぐるみみたいな、ダ ルマオコゼが2匹、カニと一緒に潜んでいる。出て来てはくれなかった。 テーブルサンゴの下にはカンムリベラの幼魚(白にきれいな黄色の点点)が いる。ベラって本当に子供の時は可愛いよなぁ。ああ、ツユベラの幼魚もい たなぁ。なごり惜しそうにサンゴの上を浮遊しつつ、イグジットに向かう。

    <帰り>

    渡辺さんと中澤さんが見送りに来てくれました。 一人さみしく船に乗る。泊港から空港まではタクシーで。JALの最終便一個 手前ぐらいで家に着いたのは23時過ぎでした。おつかれー。あ、 もちろん、ダイビングコンピューターのDon't fryは出てませんよ〜。

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    <付録>
    <宮の里の謎1>
    13日夕食。ぐるくんのから揚げ。刺し身、小鉢2、中身汁等
    14日朝食。生卵、納豆、海苔。ハム、ワカメの味噌汁。
    14日夕食。天ぷら大盛り。ラフテーと根野菜の煮物。刺し身、
              小鉢2、あおさ汁
    15日朝食。目玉焼き、ベーコン、海苔、ワカメの味噌汁レタス入り。
    15日夕食。鶏肉のソテージャガイモ添え、刺し身、野菜炒め、小鉢2、
              イカ墨汁。
    16日朝食。スズキのソテー、生卵、海苔、ワカメの味噌汁レタス入り。
    
    
    どんどんおかずの量が増えていくー。残さず食べているので、 何か見込まれているに違いない。

    <宮の里の謎2>

    2年前の夏、庭に白いマルチーズのような犬がいたはず。しかし、 今回いるのは、小犬のようにはしゃぐ、短毛の白い犬だった。 私「おばちゃん、この犬、前と違う?」 おばちゃん「違うのよー。暑いからね、私切ったのよー。 このこのお母さんは、マルチーズでね、お父さんはここに良くきてた 白い長い毛の犬なのー。今、シロ(犬の名)の毛がくるくるしている のはお母さんの毛なのー。シロかわいいー。チュッ!」

    って感じでして、よく見ると、毛は残バラでところどころ、長い毛が まっすぐにひゅんひゅん伸びていたのだ。おばちゃんは長い毛が うっとおしかったらしい。ついでに、元村山首相のような長い眉毛も 気になって切ってしまったらしい。まったく大雑把な人達だ。

    サービスの人もシロを見てびっくりしたらしい。(--;; けれど、2年前のマルチーズが生きてて私と友達はとても安心しました。

    <おそるべし、沖縄>

    3月なのに、虫とかちょうちょが飛んでいる。あ、なんだか痒いなぁ。。。 夏ほどじゃないけど、しっかり蚊に刺されてしまいました。(;_;)


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