別室2 

作品番号11.『無題その2』

 い。この絵は「アルプスを越えるナポレオン」として有名な絵でございますね。ナポレオンを描いた数多い絵の中でも、有名な1枚でございまして、描きましたのはグロという画家でございます。グロさんの作品はこの絵以外にはワタクシ全く存じ上げませんが…。

 かし全くもって「英雄的な構図」の元に「英雄的な人物」が「英雄的なポーズ」で描かれた、まさに典型的な英雄絵画でございまして、顔がナポレオンからいわんやに代わっても、絵の持つ英雄的なカガヤキというものは全く変わらないという…え?変わる?そうですかねぇ?んん?誰ですかッ!「絵がグロい」なんて下手なシャレを言ってるのは!!

 

    

    

作品番号12.『無題その3』

 ああ〜…ムンク様ごめんなさい。こちらも極めて有名な絵でございまして、どなたも御存知でございますね。はい、ムンクの「叫び」でございます。

 回の「叫び」は今までの世界名画シリーズの中では技術的にかなり異なった手法を採っております。従来は上のナポレオンのように「元の絵にいわんやの顔をハメる」というのが 常套手段でございましたが、今回は「元の絵のタッチを生かしていわんやの顔にする」という大胆不敵な手法を採用しております。

 かし、イザ出来上がってみれば…実は自分ではけっこう気に入っておりまして、真ん中で叫んでいるヒトはいわんやソックリではございませんか!もう今後はムンクの「叫び」を見るたびにこの絵を思い出すのではないかとすら思えるのでございます。もちろん、こうして「いわんやの叫び」を見てしまったアナタも今後はムンクのこの絵を見るたびに…。

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