えん様よりの投稿

 回は「新着投稿」・「芸術対談集」・「トホ妻帝国タイムス」という3つのコンテンツを横断する初のタイアップ企画でございまして、まずはコトの発端となったえん様からの投稿でございます。問題となっているのはルーベンスの描いた「我が子を食らうサトュルヌス」という絵。御存知ない方のために、絵の方はトホ妻帝国タイムスの方で用意致しましたので、まずは投稿からお読み下さい。

 たくし”えん”が、この帝国へ足を踏み入れるようになったきっかけを思い出してみたところ、微妙にトホホが入っているような気も致します。
こちらの帝国へは「ルーベンス」、「サトゥリュヌス」の検索語で辿り着いたのですが。・・・

そもそも、サトゥリュヌスといえばゴヤ。

 
前からゴヤの「我が子を喰らうサトゥリュヌス」を見たいと思っていたあたくしは、プラド展が開催されることを知り、ウェブで展示品の目録を調べました。
すると、その中に「我が子を喰らうサトゥリュヌス」のタイトルが。

「やったー、サトゥリュヌスが来る〜。・・・ん?ルーベンス?」

 
録には、「我が子を喰らうサトゥリュヌス」、画家の名前がルーベンスとなっているのです。
恥ずかしながら、あたくしはルーベンスが同じテーマを描いていたことを知りませんでした。
知らないというのは恐ろしいことで、国立西洋美術館がこんなド素人みたいな間違いをして、とほくそえみ(ド素人はオマヘ)、メールで指摘してやろうかとさえ考えたのです。

 しかしいくらなんでも国立西洋美術館が、と思いなおし、慎重を期して調べることにしました。
それがつまり、いわんや様ご夫妻の芸術対談を発見するきっかけとなったわけなのですが。

「ルーベンス」、「サトゥリュヌス」・・・と。はい、あたくしの惨敗。

 
あ、思いなおして調べて良かった、もしメールなんか出していようものならモノ笑いのタネ、と心の底からほっとしたのはいうまでもありません。

 記憶の方もいらっしゃるかも知れませんが、えん様は以前、掲示板の方でもこの絵について言及しておられまして、ワタクシが「サトュルヌスが走りながらガキを食ってる、あの絵でしょう?」と書いたところ、「走ってはいなかった。足は踏ん張っていた」と書いておられたのでございます。

 を踏ん張っていた…?いや…そんなはずは…。あの絵は何と言っても「青空の下で走りながら我が子を食う」というサトュルヌスのトンでもないポーズで、見る者の心に「トンでもないものを見てしまった」という後悔の念を深く想起させる絵だったはず…。というわけで、このサトュルヌスに関する疑問は投稿を頂く前からワタクシの心の中でクスブッていたのでございます。

 かし、こうしてサトュルヌスをネタにした投稿を頂いたとなれば、この疑問は放置しておくわけには参りません。そこで、ワタクシはとりあえず、プラド美術館で同じ絵を見たはずのトホ妻の意見を聞いてみようと思ったわけでございまして、話はえん様の投稿から「芸術対談集」の方に移行するわけでございます。えん様、このたびはタイアップ企画のネタになった貴重な投稿、ありがとうございました

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