トドラ様よりの投稿2

 中市在住の「モンチ子ちゃん」、トドラ様から2通目の投稿を頂きました。頂いたメールによると、トドラ様は我々がつい先日観に行った「ドイツ表現主義展」を、同じ府中市美術館で見てこられたとのこと。しかも美術館からの近さなどの情報から推測すると、同じ市内どころか、お住まいもかなりウチに近そうで…。ひえええー。

 ふたたび母上のはなしでございます。

 ちの母はなかなかかわいらしい外観をもっています。いい年なのにアグネス・チャンや太田裕美と通ずるところがあるのです。またそういう女性に共通した、なにか“無神経な無邪気さ”、というようなものも同時に兼ねそなえているようです。

 供が泣き止まないようなとき大人は、「ももんじいがくるよ。」とか「やまんばがくるよ。」とか「なまはげがくるよ。」など地域により表現のちがいはあれ、子供を脅しすかしておとなしくさせようとするものです。それがうちの母の場合、いわんやさん宅でもおなじみの、アレだったのです。

 「マーちゃん(わたしのこと)、そんなふうにしてると、くるく○ぱーの救急車がくるよ。みどりの十字の救急車にのっけられて、白い建物につれていかれちゃうんだよ。ほらピーポーピーポー…」

 

 までも夜更けに風呂の中などでふと救急車の音を聞きつけると、すっと心がさむくなるような気がいたします。

 ああ…これぞまさに、トホ母の元で育ったコドモだけが味わうトラウマというものでございましょうか。しかし逆に考えれば、泣き止まない自分のコドモをオドカすために何らかのウソをついたことがない母親というのもまた極めて少ないはずでございまして、ある意味ではこの世の母親のほとんどがトホ母。「母の数だけトホ母はいる」という真理を改めて確認する思いでございます。

 はこの「くるく○ぱー系の救急車」というのはワタクシもコドモ同士の会話の中で時々出てきた記憶がございます。やはり色が白ではなくて…黄色か緑か…とにかく「オマエなんてホニャ色の救急車に連れてかれるんだぜ〜。や〜いや〜い」といった感じの用法で使用されていたはずでございまして、「アタマに特殊電波がキテる人専用の救急車」というイメージは、昔はけっこう一般的だったのかも知れませぬ。

 ういう救急車が実在するとして、当時のワタクシは車体全体が「白でないホニャ色」に塗られていると思っておりましたが、実は「十字」の印だけ色が違うという「トドラ母説」が正しいのか…?そもそも、そんな「特殊救急車」などというものがこの世に本当に存在するのか?実は「口裂け女」のような一種のデマ起因型の風聞では?ナゾは深まるばかりでございますが…トドラ様、このたびは投稿ありがとうございました。どうぞピ〜ポ〜にはお気を付け下さい。

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